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(うつ病記録①)私は大丈夫


4月から新しい業務に変わり、心機一転。

社内業務から外への営業に変わった。

今まで外に出ることはなかったし、
先輩と同行した外出はワクワクした。

「忙しいのは4月〜6月」異動してからすぐの繁忙期だ。

思っていた想像を遥かに超える業務量。

私は人に頼ることができなかった。
元々の性格上だが、それを理解してても難しい。

(実際皆、手が空いていないのは確かだが…)
人聞かずに勝手にそうだと決めつけ、
自分の業務でないことも行っていた。

今思えばそこから間違っていたのだけれど、
今となってはこれも私の人生経験の内で大切だったと思う。

「明日のタスクなんだっけ...」
書き出してみて、もっとないか。ないか…

慣れない業務で抜けがないか気になってしまい寝れない日々が続いた。

というか、恐怖心で起きてないと落ち着かない。

朝食はもちろん、
会社で昼食の時間をあまり作れなくなった。
気づいたら夕方だ。

残業をしていると糖が足りず、頭が回らなくなる。
効率が悪いことは知っているものの改善が出来なかった。

もちろんのこと体重も減っていき、
今まで一定の周期だった生理もこなくなった。

この頃には単純作業ではなく、自らが考える作業が
大幅に時間を割いても出来ない。

先輩から時間は有限じゃないと叱られる。
あと何時間あればできるの?そう毎回聞かれる。

その言葉さえも苦痛だった。

(自分が知りたい。なんでこんなに出来ないのか。)
そう考える暇もなく時間は近づいてくる。

しばらくして「右手が動かしづらい」そう思うようになった。

しびれがありタイピング、マウスの移動がやりづらい。

この時からか先輩や上司の指摘、話が頭に入らなくなった。
指導を受けているときもまるで中身が入ってこない。

最後には、パソコンの前に座ることしか出来なかった。
以前できていた業務もまったくわからない。できない。

そのくせしてして口は「やります!」と
威勢のいい返事をする。
この状態にもなって私はまだ出来ます、と過信する。

だが、何時間与えられても出来なかった。

いつから始まっていたのかわからないぐらい私は蝕まれていった。

全てが私のせいであるかのように物事を進め、
時には隠れて泣きながら業務をしていた。

「苦しい….苦しい…。」
「異動して間もないし当たり前。皆そういうモノ」
そう思った。

帰宅の時は道路を見ると吸い込まれたくなった。
雨が降る夜は特にそんな気がした。

何のために生きて仕事をしているか分からない。

すべてに対して虚無感は増していった。

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