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アリとキリギリスのお話。

有名なイソップ童話の中の一つ。実はキリギリスでなく最初は、セミだったそうです。そして、3パターンの違う結末がある様です。

一般的と言われてるのが、こちらのお話。

——————————————————————————————————ある夏の日、キリギリスはバイオリンを弾き、歌を歌って過ごしていました。その一方で、アリは来たる冬のために食料を蓄える為、懸命に家に運んでいます。

キリギリスは「食料をわざわざ運ばなくても、たくさんあるじゃないか」と話しかけると、アリは「今はたくさんあるけど、冬になると食べ物はなくなってしまうよ」と答えました。しかしキリギリスは「まだ夏は始まったばかり。楽しく歌って過ごせばいいのに」とアリをからかい、再びバイオリンを弾き始めました。

やがて秋になっても、キリギリスは遊んで暮らしています。

そして、冬がやってきました。キリギリスは食料を探すものの、周りには何もありません。お腹がすいて困り果てたキリギリスは、アリが食料を集めていたことを思い出し、分けてもらおうとアリの家を訪ねました。

キリギリスは、夏の間に働いていたアリをからかってしまったことを思い出し、食料を分けてもらえないのではと思っていましたが、アリは「どうぞ食べてください。その代わり、キリギリスさんのバイオリンを聞かせてください」と言ってくれたのです。

キリギリスは涙を流して喜び、張り切ってバイオリンを弾きました。そして次の年の夏からは、真面目に働くようになったそうです。


1、この現在一般的とされているのが、こちらの1934年にウォルト・ディズニーがシリー・シンフォニーシリーズの一品として制作した短編映画『アリとキリギリス』がある。この作品では、当時ニューディール政策により社会保障制度の導入を進めていたフランクリン・ルーズベルト政権への政治的配慮から、アリが食べ物を分けてあげる代わりにキリギリスがヴァイオリン演奏を披露するという結末に改変されている。

2、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、最後にアリたちに乞い、食べ物を分けてもらおうとするが、アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と食べ物を分けることを拒否し、キリギリスは飢え死んでしまう。

3、冬が来て食料が無くなり困っているキリギリスに、アリは「夏も歌って過ごしていたのだから、冬も歌えばいいんじゃない?」と言い、するとキリギリスはこう答える。

「もう歌うべき歌はすべて歌った。君は僕の亡骸を食べて生き延びればいいよ」

——————————————————————————————————この3つのエンディングによっても、それぞれから学ぶ教訓が違うのですが、それぞれの異なるエンディングがあるように、それぞれ人の数だけ違う価値観でいいと言うことだとも言えます。なんだか今の社会は多数派が常に正しいと植え付けられてる異常なところもあるし、「働かないもの、食うべからず」と言葉があるように一般的な働き方でない=働かないもの・怠け者。と一緒にされているところがある様に思います。

社会が変わるに連れて働き方も変わってきた中で、この中での働くの意味は、ありのように汗水を垂らし体を使って働くと言うことにフォーカスされてる気がします。

ありから見ての怠け者のキリギリスなんだけど、自分の為とはいえ、音楽という一つのエンターテインメントを提供しているのには変わりないと思うのです。もし、ここでありたちが楽しく働けるような環境を音楽を使いキリギリスが提供できていたならば、2の結末になることなくお互いの物々交換で助け合いながら、楽しく生きれたのではないかとも思います。

現代でも、生きるというために家族の時間を惜しんで働き続ける働きありがいたり、自分の生きがいや楽しみ人生を費やすキリギリスがいたり。

ただ面白いなと思うのは、キリギリスの寿命は2ヶ月、それに比べて働きありの寿命は1−2年。と違うわけです。

それなら、好きなことを後先考えずにしますよね。個人的には、バランスよくありとキリギリスの生き方を時に使い分けながら生きるのがベストだと思っています。

ただ生きることの為に働くという、働きありになるのはいやですね。みんなそれぞれ違った生きるということを経験してる訳ですが、誰かのミスを赦し、分け与える寛大さも、お互いの違いを認める寛容さも大切だなー。


今しか出来ないことに、時間もお金も経験という形で投資することを大切にしているし、次世代に資産を残すよりも(遺産相続とかの揉め事にもなりかねない)、すぐに食べると無くなってしまう魚を与えるよりも、魚の釣り方を教えいつでも自分が釣れる様になるというスキルを教えておくことの方が大切だと思います。

不安でいっぱいの日々を生きるより、毎日満たされたココに生きるという今にフォーカスしたいから。

ある程度の、備えはいつでも必要だけど、それ以上に、不安や恐怖で溢れて、後悔しながら生きるのも嫌だな〜。どんな時でも自分ならなんとかする、なんとか出来る、面白い展開になってきたぞーとそう思える自信や転換できる思考も一緒に持っておきたいですね。

皆さんは、どちらの生き方が好きですか?








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