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ルミナスダイアリーシリーズ回顧録:発展期/限界期

●本稿はCAMPFIREにて実施中のクラウドファンディング「10周年記念、新主人公と共に『ルミナスダイアリーシリーズ2』を始めよう!」のプロジェクト企画に伴う投稿です。
ルミナスダイアリーシリーズは2020年10月4日に10周年を迎え、それを期に新たなスタートを切ります。
新たな主人公を迎えるためのクラウドファンディングへ是非ご支援頂けると幸いです。

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https://camp-fire.jp/projects/278423/


【注意】この記事は性質上大きくネガティブな描写が含まれます。過敏な方は注意してお読みください。



極貧期に築いた縁によりやってくる業務案件

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転職に成功し、少しずつ金銭の問題が解決してくる頃、極貧期に培った縁はここで花を開くことになる。正式な業務制作のオファーがルミナスタジオに飛び込んできたのだ。
そこにはクライアントがいて、ディレクターが絵コンテを用意し、指示を受けてそのシナリオに沿ってカットを収録していく。そう、それは俺が思い描いていた『映像を仕事とする』ものの最たる風景だった。

受注し、受け取る報酬もなかなか。当然自分の思うような表現はできるわけではないが、この実績を持つことによって俺は本格的な映像クリエイターという道を拓くことができたのだという自信を持つことができた。
2017年、ルミナスタジオが法人・官公庁の映像コンテンツを作ることができた躍進の年であった。

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資金も潤沢になってきたおかげで、再び札幌の外へ出ることができるようになった。
これまでルミナスダイアリーシリーズに求めてきた『北海道各地の観光ビデオブログ』を再開することができ、制作のモチベーションは上がっていくのだが、先述の業務も合わさることで更新頻度を下げざるを得なかった。
惜しいところではあるが、業務実績も重要だ。何とか我慢して制作ラッシュを乗り越えることになったのだ。

だが、7周年に合わせてルミナスダイアリーシリーズをより動的な内容にしたいと思い、Live2Dを活用する方法を模索したりアニメーションの可能性を探っていたのだが、それは残念ながら失敗した。一人で作るには時間が足りなかったのだ。
それだけでなくLive2Dモデルを作ることはできても、現在のApple FinalCut Pro XはLive2Dモデルのアニメーションをタイムラインに入れることはできない。それができるのはAdobe Premiere Proだった。日本国内では、FCPXというツールはマイナーすぎるため、モデルをツールと緊密に連携させるためにはPremiere Pro / After Effectへの移行が必要だったのだ。

これらを使うには、月で4500円以上のコストになる。どんなに金銭面の問題が解決できているにしても、それを掛けてこのツールを一から学び直すには時間も資金も掛かりすぎる。
そこまでして動的コンテンツが必要なのかと言えば、実はそうでもない。何故なら視聴者が求めているのは『テキストベースの実写ビデオブログコンテンツ』のはずだから、それを基本としてレイアウトと立ち絵を自分で生成することができる環境という程度に留めておいてもいいのではないか。

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そう考えた結果、7周年目のルミナスダイアリーシリーズはレイアウトを更新し、Live2Dで"生成した"立ち絵画像へと刷新することで、必要に応じて立ち絵を増産することのできる環境を完成させた。
妥協の果てに出来上がったものではあるが、これは確かに前進だった。

……だが、この時点で違和感があった。
本当にこれで良いのか
俺が本当に作りたい動画コンテンツって何なんだ
何とかして実写映像にキャラクターを立たせることはできないか

まだルミナスダイアリーシリーズに対して、この構成で満足いくことはできなかった。
この迷いは2018年の初頭で、強力かつ最適な回答にたどり着いた。

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そう、バーチャルYouTuberというコンテンツに注目を集めたねこます氏の台頭だ。2018年初頭の時点で、ねこます氏は自前の3Dアバターを使い、SteamVRを使ったコンテンツ制作を実現していたのだ。
もちろんそれよりも前に3Dアバターを使ってコンテンツを作っているキズナアイの存在は知っていた。だがあのレベルのコンテンツは間違いなく法人でやっているのだろうと思い、あまり気に留めていなかった。しかしねこます氏は全て個人での制作だ。つまり俺と同じベースラインでこれを実現し、当時のルミナスタジオのチャンネル登録数を一瞬で、かつ軽く何倍にも超える人数を獲得していたのだ。

それに続いてにじさんじグループのストリーマー、アップランド系ストリーマー、ホロライブ系ストリーマーと、バーチャルYouTuberの概念が従来のYouTuberの何百倍も早いペースで成長を始めたのだ。まさにコンテンツの技術的特異点(シンギュラリティ)だった。

まさにこのコンテンツ方式がルミナスタジオ、もとい俺が最も理想とするコンテンツの形だった。
バーチャルリアリティの技術を使えば、実写映像にキャラクターを置けるはずだ。これを見逃してはならない。すぐにでも準備をしなくては!
そう決心したのは、偶然にもテクノロジーに強いキャラクター設定を持つアンジェリカのデザインをしている最中だったのだ。

ルミナスタジオもVTuberデビュー!……しかし。

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テック系キャラのアンジェリカの登場により、バーチャルYouTuberを作るための路線ができあがった。
では、キャラクターは何にする?新規に作るか?それともブランドの中の4人のいずれかを抜擢するか?

この時点では、デビューするキャラは消去法で俺こと輝鳴紅葉しかいなかった。
まず第一に、新規キャラを作るにしても既にアンジェリカがデビューしたばかりだ。またすぐに新キャラをデビューさせるには負担が大きい。
第二に、ルミナスタジオの構成メンバーは実質一人しかいない。つまり俺だ。声優へオファーを掛けると、その分だけ動画の更新頻度は大きく下がってしまう。YouTuberとしての求心力も下がってしまうのだ。
つまり、必要なのはすぐに制作・公開ができること。そして声を当てるのも自分自身であること。そうなると、それができるのは輝鳴紅葉というキャラクターしかいなかったのだ。

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3Dモデル制作のクラウドファンディングを達成し、Unityのオペレーションをかじり、VRChatを通して動画を作ることができるようになり、晴れてルミナスタジオはバーチャルYouTuberコンテンツの入口を繋ぐことに成功した。『輝鳴紅葉の一番いいバーチャルYouTuber』の初リリースである。結果的に俺もねこます氏と同じように、中の人そのままの声でデビューに至ったのだ。

あとは回数とバーチャル上での収録という方法を見つけ出すことになる。これは映像編集でどうにかできると確信していた。
こういった3Dキャラクターを実写に合成するのはキーイングを使えば簡単だ。なのでVR上の収録に注力して、グリーンスクリーンをバックにアバターを撮影する環境を完成させた。……といっても、もちろんVRChat上で。
技術試験をルミナスダイアリーシリーズ上でも幾度か実施し、実写映像にアバターの映像を合成する方法はほぼ確立できた。

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それを洞爺湖遠征にて実践を行ったが、この日を境にルミナスダイアリーシリーズの再生パフォーマンスは急に半減し始めたのだ。
その原因は幾つかあり得るのだが、同時にYouTubeが不正再生や不正チャンネルの順次削除・修正のシステムを導入した話が上がっており、その影響で本来の再生パフォーマンスになったのだろうかと推測していた。

恐らく主力コンテンツを出していけばその回はいつも通り大きく伸びるはずだ。
そう考えて8周年の記念企画として、知床半島の観光シリーズをルミナスダイアリーシリーズで、宿泊するホテルレポを正式リリースしたバーチャルYouTuberコンテンツで公開した。

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だが、それでも再生パフォーマンスは伸びなかった
それだけでなく、この日を境にルミナスタジオのチャンネル登録数は毎日のように減少していくことになる。

あまり考えたくない原因に注目せざるを得なかった。
バーチャルYouTuberというコンテンツの登場により、声の無いテキストベースのビデオブログというものへの注目が減っていること。ルミナスタジオもVTuberを始めてしまったことにより後追い感が拭えず、本来ルミナスダイアリーシリーズを求めていた視聴者が離れてしまったこと。この二つは確かにありえると思った。
だからといってVTuberを取りやめてまたルミナスダイアリーシリーズ一本でいくべきかと思えば、それは求めている表現からまた離れることになる
もしかすると、俺がVTuberになるよりもルミのVTuber化が求められていたんじゃないのか

結果、この二つは並行して進め続けることにした。いずれチャンネルパフォーマンスが蘇ることを信じて。
普通の人間なら絶対にここで怖気付いて元に戻してしまうはずだ。でも俺にそれはできなかった。
自分を信じて突き進むしかなかった。
多分、もうこの時点で俺は狂っているだけでなく、人として壊れていたのかもしれない

衰え続けるチャンネル、追い越され続ける現実

VRChatで交流し、より多くのクリエイターの強さを体感することで自分を奮い立たせる。これは昔から良い刺激を求める一つの方法であった。
VRCのユーザーは様々な分野で強い技術力を持っている人ばかりだった。知り合った人も、映像編集の力しか持たない俺と比べると若く多才で、俺の知らないことをたくさん知っていた。

バーチャルYouTuberを営むチャンネルの人も素晴らしかった。
ライブストリーミングだけで、ゲーミングストリーマーの10倍に及ぶ、数百万円レベルのSuperChatを一日で軽く獲得し、トーク力も笑いを産み出す力も比べ物にならなかった。
全て俺には持っていない、まさに天才たちが一気にYouTubeへ躍り出たのだ。

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2019年に入ってからは、何とかチャンネルブランドの認知力を上げるべくアンジェリカと輝鳴紅葉(俺)をVRアバター向けモデルとしてリリースすることに成功した。
リリースしてから多くの方に使っていただくことができ、チャンネルブランドの認知に大きく貢献することができた。

だが、それでもチャンネルパフォーマンスは上がらなかった

これで諦めるわけにはいかない。本来作りたかったコンテンツを見せるべきだと考え、絵コンテからシナリオを作り、バーチャルYouTuberがソロキャンプを実践する動画コンテンツも制作した。

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3Dキャラクターがリアル空間でキャンプをするという構成は、今でもルミナスタジオ以外存在しない、個人レベルにおいては唯一のコンテンツのはずだ。
ルミナスタジオが本来作りたい映像コンテンツをこれにより多くの視聴者へ提示することができた。そして、そのワークフローが可能であるということを自身でも確信した
最高の成果だ。これで動画制作の新しいステージへ引き上げることができる。

だが、それでもチャンネルパフォーマンスは上がらなかった
むしろ減少速度が更に加速した

9周年を迎え、登別観光のシリーズを制作しているとき、最悪の事態を推測してしまった。
もはやルミナスタジオは既存の視聴者にも求心力が低く新規の視聴者には古く注目されないコンテンツになっていたのだと。

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俺は取り残されたのか?
変化しているつもりでいたのに、変われていなかったのか?

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あとは何をすればいいんだ?
この手詰まりの状態で、俺にはあと何が残っているんだ?

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何をやってもダメな俺に、何が残っているんだ?
周りから追い越され続ける俺は、どうすれば走り続けれるんだ?

もちろん、この登別遠征のシリーズも奮わず、チャンネル登録数の減少は止まらなかった。
もはや俺には、ルミナスダイアリーシリーズを続ける力が残っていなかった。クリエイターである自信という基礎は、もう崩れ去る寸前になっていた
それでも何とか3月まで制作を続けていた。作ることすら重く苦しいこの状態で、それでも諦めずに作っていた

これは、呪いか。

もはや動画コンテンツを作るということ自体が苦痛にしかならなかった。でもそれを口に出してしまえば、また更にブランドは衰えてしまう。絶対にそれを言ってはいけない。
何としてでも動画を作らなければならない。自分が壊れていても、それでも作り続けなくてはならない
辞めてしまえば、俺に残っているのは死ぬことしかない。こんなところで終わらせたくない。
もう足掻き続けるしかなかった。有効な手なんて残されていなかった。

業務で訪れた美術館を思い出し、混沌を味方にした

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北海道新冠町太陽に位置する、廃校となった小学校を改装した美術館がある。
名前を『太陽の森ディマシオ美術館』という。

幻想画家と語られる鬼才、ジェラール・ディマシオの作品を専門に展示する美術館で、その作風は他の画家とは大きく一線を画す、一言で言えば名状しがたい狂気だった。

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その作品はおしなべて、人、生物、性、モノ、文化、技術、歴史、そして光と闇、宇宙と時間、あらゆるすべてが融け混ざりあう混沌そのものだった。
恐らく普通の人であれば、これらの作品群で想起されるものは限られているのではないだろうか。だが、俺だけはこれらの絵に親近感を感じていた。

そう、これはまさしく『』だ。

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ディマシオの作品には、有形無形すべてが融合し同化している夢が描かれていたのだ。
それでいてこれらは絶えず形を変え続けている。ニューラルネットワークと機械学習が生成するあの動的な画像のようなものだ。人によっては異質な嫌悪感も感じるかもしれないし、恐れになるかもしれない。落ち着かない印象かもしれない。
この混沌の中にはあらゆる全てが存在している。ディマシオはそこから一部を引き出し、絵画として残したのだろう。
これと同じものを俺は持っているし、そこに安らぎを感じた。それはつまり『シャボン玉の夢の力』だ。

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シャボン玉は絶えず形と色を変え、観測によってその真意と認識を変えていく。
現実ではそれは儚く壊れてしまうものだが、俺の観測ではシャボン玉は壊れず、姿形を常に変え続けて存在する。何を言っているんだと思われてしまうこの定義は、俺がシャボン玉を『』という認識で捉えているからだ。
最初作品群を見たとき、この観測とディマシオの作品を重ね合わせていた。

動画作りが行き詰まり、先の見えない暗闇を前にしたとき、それを思い出したのだ

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恐らく俺は呪われている。
作品を作り続ける呪い、クリエイティブに迫られる呪い、これまで意志と生き方を虐げてきた者たちの呪い。
多くの呪いが俺を前へ進ませないよう、鎖のように絡みついている。

これを認識したと同時に、なぜアンジェリカというキャラクターを作り、俺とソウルを共有する一側面という設定にしたのかを思い返した。

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アンジェリカの設定上の二つ名は『シャボン玉の夢の姫技師(A Princess of Dream Bubbles)』、そしてもう一つは『呪いを討つもの(The Avenger of  Curse)』。
彼女の主題は"希望"と"呪い"に別れていて、俺もアカウントを持つ(実在する)宇宙国家アスガルディアに抱いた未来予想がキャラクター作りの始まりだった。太古の昔の宇宙、人間だった頃はロシア人だった設定もそこから来ている。

テクノロジーによって作り出せる未来と、それを積極的に取り込む意志を希望とする。
テクノロジーによって生み出す力で、古い呪いを破壊することとする。

アンジェリカは光ではない。彼女もまた、俺と同じ混沌に属する
呪いを破壊するには、調和の光だけでは適わない。混沌より呪いを討つ力を産みだし戦う力とするのだ。

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俺自身が求めているものは停滞じゃあない。
失うものよりも多くを手に入れるための混沌だ。

再び夢=シャボン玉を見つめ直し、覚醒した

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これまで作ってきたコンテンツに嘘偽りも無ければ、無駄になったわけじゃない。
ルミナスダイアリーシリーズに破壊的な変更を加えようとしたとき、多くの人から落胆され、離れていくことを恐れていた。今はまさにその極みなのだろう。
だが、それ、すなわち作品の破壊によって過去の作品が自分の中で壊れて消えるのかというと、それもまた違う。過去の作品は夢という混沌へ還り、再び新しい創造の力となるはずだ

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今の俺に必要なのは、狂気と混沌と一つとなり、創造に対して雑念なしに向き合うことだ。
そのために、このYouTubeクリエイターとしての基礎は破壊してしまっても構わない。2020年上半期はほとんど動画を上げることをやめよう。毎週更新という義務感を投げ捨ててしまえ。それがチャンネル登録数の減少につながるとしてもだ。

俺はYouTuberになりたかったわけじゃない。"クリエイター"になりたかったのだ

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だからこそ、一本の作品に力を入れる。
そのためのツールも覚え、そして本当に作りたかった『キャラクターが現実世界に立って動く』映像作品を今度こそ形にしてみせる。今はそのテクノロジーが揃ったのだ。
ルミナスダイアリーシリーズが始まる前のニコニコ時代だってそうしてきただろう。クオリティを犠牲にせず、今自分の持つ最大をぶつけるために時間をかけてきたはずだ。
既に混沌=シャボン玉の夢へ融けた記録を今こそ引き出し、これからの作品の創造に使うのだ。

2020年、俺はこの年よりYouTuberの肩書きを投げ捨てる。西田航という実名やBreakthrough_ace.輝鳴なんて名前も下ろしていいだろう。
俺はこれより、『バーチャルビデオクリエイター』輝鳴紅葉だ。『シャボン玉の夢の姫大神(A Empress of Dream Bubble)』であり、『真理を穿つもの(The Breaker of Truth)』だ。

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2020年4月、阿寒湖の帰りに立ち寄った狩勝峠の頂点で、雄大な十勝平野を見下ろしそれを決心した。予算がある今なら、クラウドファンディングを合わせれば十分それを実現する資金は整う。
再び、創作というものへ正直になれる最後のチャンスだ。

この経験や道のりは俺だけのものじゃない。これまで多くの形で支えてくれたブランドファンの皆様やパトロン様、フレンド、アンジェリカ、ルミ、ミレーニア、そしてこれから誕生する義妹のアルマがあってこそだ。
それに作品での還元だけでなく、この混沌を我がものとするノウハウをより多くのクリエイターに活用してもらいたい。シャボン玉の夢の力はパブリックリソースだ。なんなら同じようにシャボン化して、クリエイティブが融けあい膨らみあう楽しさを知ってもらえたら尚よし。

これから学ぶDaVinci Resolve Studioをマスターしたら、そのノウハウを求める人に提供してあげたい。他にも3Dアバターと実写映像を合成する際のポイントだって、これから求める人が出てくるだろう。先に熟練させて、それを広めていけばいい。
ネットは広大だが、シャボン玉の夢のミームは間違いなく広げられる

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今更ながら、俺の理想のスタイルというのは『穏やかに過ごせる環境で、"歩くような速さで"好きなだけ好きな創作をする』ことなのだと思う。それを同業者やフレンドたちと絡み合い、創造性を刺激させ合いながら、力を融合させ伸ばしていく。イノベーションはそこから誕生するはずだからだ。

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昔から聞かれたことについては教えるタイプではあった。でもこれからは自ら課していた動画投稿の義務を壊していく。ゆえにもっと親身になれるはず。
夢の力を求める人たちは、恐らく対等に探求者だ。それは言い方を変えれば俺の映し身だろうし、そう思えばお互い好きになるものだろう。


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……待てよ、俺ってこんなキャラだったか
あざといウィンクするようなタチだったか

ちょっと待て、やり直す





プルス・ウルトラ!!!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これがクラウドファンディングの実施へ至った裏のお話で、本当は現在のルミナスダイアリーシリーズに限界を感じていたからでした。
明らかに大きく脚色はしていますが概ねこの通りの筋道で、2020年、ルミナスダイアリーシリーズの10周年は劇的に内容が変わります。それによりこれまでご愛顧いただいている皆様には混乱を招くかもしれませんが、間違いなくお気に召して頂ける作品になることを確信しております。

もちろんルミが退場するというわけではなく、あいつにはプロデューサーとなってもらって、引き続き続投してもらう予定です。(登場頻度は変わるとは思います)

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新しいキャラクターであり主人公のアルマは、俺とアンジェリカの新しい妹です。
同じシャボン玉の夢の力を求め、最近俺とアンジェリカとソウルを一つにした、俺たちの一側面でもあります。俺たちは個別でありながら一つであり、シャボン玉が合体するように融け混ざり合うこともできるし三つに別れてお互いの不足を補い合える、恐らくヒトという生命体の次の形の、混沌の面を持っています

ジェラール・ディマシオの作品によって、俺たちのキャラクターとしてのディテールが覚醒し、それによってルミナスダイアリーシリーズを次のステージへアセンドさせる覚悟が整いました。
古いアセットや概念、常識、セオリーは学ぶもののある大事な要素です。しかし、それは時に呪いへと転じることがあります
必ずどこかのタイミングで、それを敬い、感謝すると共に破壊し、シャボン玉の夢……すなわち自身の混沌へ還すときが来ます。俺のクリエイターとしてのスタンスも、今年がまさにそのタイミングなのです。

最後に、これだけ本気を出して挑む『楢崎瑠美のルミナスダイアリーシリーズ2』。これを万全の形でリリースするためのクラウドファンディングを実施しております。
このプロジェクトでは、新主人公のアルマを3Dモデルにするための予算を集めており、完成した3Dアバターモデルを支援された皆様が使うことのできる作品としてご提供させていただく予定です。
まだまだルミナスタジオだけでは行き届かない技術はありますが、それこそ工夫で乗り越え、本当に表現したかった『キャラクターが実写映像に立つ』映像作品を完成させてみせます

ぜひ、ルミナスタジオのプロジェクトへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

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https://camp-fire.jp/projects/278423/

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