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いのちのめぐり 〜やぎ座から水瓶座、うお座へ〜

冬至を過ぎると
少しずつ増していく太陽の熱が
地面の中でその力を解き、
凍った大地を溶かしていく。
 
まだまだ寒い外気に触れて
再び凍る。
 
この季節の霜柱はやぎ座の物質形成力の現象化。
 
霜柱は、
土の中の不純物を吐き出しながら
溶けては凍るを繰り返し
氷の純度を上げていく。
 
それは、水瓶座への準備だ。
 
やぎ座で養った精神性は
文化、伝統へと昇華され
そのエッセンスだけが水瓶座へ
受け継がれる。
 
それが
どんな意味を持っていたのか
どれほどの想いがあったのか
誰も知らない。

そんなものが
この世界には溢れている。
 
 

ここまでをつないできた人々の想いは
しっかりとした重さと深さを持って
地面の中にゆっくりと溶け込んでいく。

個の成果も栄光も寒さの中で
結晶になることを繰り返しながら
自然へ還っていく。

何度も結びと溶解を繰り返し
その名を忘れていく。 


美しいと思った結晶は
誰にも知られることのなかった
想いかもしれない。

地球は
名も知らぬ人たちの結晶で光を増して。

いつぞやの想いも重さも深さも
太陽に光り輝く姿に。 

そして、春になり、
水になり
新しいいのちを大きく包み込み
芽吹きの種に力を与える。 

それは、「いのち」の力。
目に見えないものを感じる力の源に思う。

それを感じること
それを与えられていることを感じること

めぐり。

わたしたちは
昇華されたその力の美しさを享受する。

そのめぐりの中で
生命の喜びを享受し、歌い、

舞い、奏で、遊び、つくり あらわす。

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