バーチャル・インサニティ楽曲解説大西まみインタビュー【Iconic Songs】Production note vol.3

2022年9月14日 16:26

Jazz Funkバンド「Yapani!」リーダーのルミエです。
カバー曲プロジェクト【Iconic Songs】Production note vol.3をお届けします。

今回はJamiroquaiの「Virtual Insanity」について、楽曲そのものについてご紹介していきます。
Virtual Insanityがリリースされた1996年については前回のnoteをご覧ください。

◆原曲の構成について
ただ聞き流しているとサラッと聞けてしまうのですが、
実はとても凝った構成になっています。

通常4/4拍で1小節とした場合、4小節や8小節がひとかたまりになるのですが、
(④④④④と表記してみます)
Virtual InsanityのAメロの最後の小節は
④④④②
つまり、最後の小節は2拍欠けています。

また、Bメロは一般的な8小節ではなく、1小節欠けた7小節になっています。
これにより、「いつのまにか」スムーズにサビに滑り込んでいく感覚があるのです。

さらに言うと1番と2番でこの拍と小節の構成が違います…カバーするまで全く気づいてなかった!

◆アレンジについて
今回のアレンジはYapani!の鬼才作曲家・アレンジャー・ピアニストの大西まみ。
原曲がすでに複雑な構成にも関わらず、さらにビートを2つぶちこむという、さすがの編曲を施しています。

なにせ、まみは中学のときに、同級生がアイドルに夢中になっているときに
「Jamiroquaiのステッカーを下敷きに貼ってた」
という筋金入りのツワモノです。