同調率99%の少女(23) :祭りの裏
# 8 祭りの裏
那珂と五月雨が先に出てしばらく経った頃、川内たちも宿を後にして館山基地へと向かった。体験入隊のプログラムが残っているためだ。
川内たちが基地の敷地に入ると、やけに人や車が多いことに気づいた。
「な~んかえらく人多くない?海自の人じゃないよね?」
「パンフレットによりますと、体験入隊以外にも今日は一般開放されているみたいですよ。ヘリコプターとかに試乗できるそうです。……できるそう、です。」
「……なぜに二回言ったのさ時雨ちゃん?」
真顔になって川内がすかさずツッコむと、時雨は頬を赤らめて口をつぐんでしまった。代わりに村雨が説明を代行した。
「だってぇ~~、ねぇ? 時雨はヘリコプターとかそのたぐいの乗り物好きですものね~~?」
「う……ますみちゃん。あまり大きな声で言わなくていいよ……。」
珍しく恥ずかしがる時雨をネタに、川内たちは茶化し茶化されワイワイお喋りしながら体験入隊の集合場所へと向かった。
--
その後川内たちは、再び神奈川第一鎮守府から体験入隊に参加する艦娘たちと顔を合わせ、この日のメニューに臨んだ。
さすがに一般参加者もいるとなると、この日のメニューは、前日よりも専門性が薄れた、難度が柔らかめの基本的な内容だった。整列・行進の訓練から始まり、隊内見学、体育、ロープ結束などの、道具のメンテナンスの訓練などだ。そのため前日はただの引率として見学だった理沙も、この日は一般参加者にまじって体験入隊に本格的に参加して、知識と経験を艦娘達と共有した。
艦娘たちは午前で終わるため、隊内見学が終わると一般参加者から離れて隊列を組み、別の海尉から訓練終了の挨拶が述べられた。
「これで艦娘の皆様の体験入隊の全課程を終了いたします。皆さん、お疲れ様でした。ここで学んだことが、今後の皆さんの活動に活かせれば幸いです。海を守る同じ立場の者同士、頑張りましょう。」
「はい!!」
神奈川第一の艦娘たち、川内たちは声を揃えて引き締まって威勢のよい返事をした。
--
挨拶が終わり、解散となって隊員に連れられて一旦本部庁舎へ戻ってきた。神奈川第一の艦娘たちは引率の鹿島に連れられ、すでに移動を始めていた。彼女たちが外に出て、室内から見えなくなっても川内たちはまだ庁舎のロビーの一角に残っていた。
川内たちは、この後どうするかを集まって話していた。
「終わった。さて、どうしようか?」
川内が口火を切ると、いつものパターンで夕立が一声挙げる。
「那珂さんとさみの観艦式見に行きたいっぽい!!」
「いいわね~。でも……。」
「うん。時間的にもう終わってるよね。海自の隊員さんに状況聞けないかな?」
「あ、そ、それじゃあ先生が聞いてきてあげます。」
村雨も時雨も親友の案に乗りかかるが、時間を確認すると状況が容易に想像できたので、実際乗るかどうか一歩踏みとどまっていた。誰かに聞こうにも尻込みしてしまう。学年的にも各々の性格的にも自分たちのテリトリーたる鎮守府外だと、積極的になれないメンツが揃っているためだ。それでなくとも海上自衛隊とは基本的に関係ない本来の立場の少女たちなのだ。
そんなとき、唯一の大人でしかも教師と職業艦娘という2つの泊がついている理沙が名乗りを上げたことで、艦娘たち少女は安心と信頼感を存分に理沙に直撃させ、期待して結果を待つことにした。
時折通り過ぎる隊員らしき人の視線が痛く感じるが、頼もしい大人が聞いてくれているので安心できる。川内は理沙のことを特段良くも悪くも思っていなかったが、こういう交渉事をするときいてよかった、と初めて意識するのだった。
「あ、あの……私達、千葉第二鎮守府の者なんですけれど……。」
「え?」
数人の隊員が通り過ぎたが理沙はその大半に話しかけずやり過ごしていた。そしてようやく一人の隊員に話しかけることに成功した。
頼もしいはずが、なんだか弱々しく危なげだ。
「あー。先生、割りと男性苦手だったの思い出したわぁ。」
そう明かしたのは村雨だ。
「そういえばそうだったね。」と時雨。
「えっ!?んなアホな……。」
村雨と時雨のかなり他人事のような言い方とその内容に川内は呆気にとられてすぐさま理沙を見直す。すると、傍から見てもアタフタとしている様を目の当たりにしてしまった。
そして今まで対して関わってこなかったから理沙に対して艦娘制度と今回今現在の状況を詳しく説明していなかったことを川内は思い出した。
仕方ない。一緒に聞いてやるか。
川内は小走りで理沙に駆け寄り、顔を赤らめて必死に説明しようとしどろもどろになっている理沙と話しかけられた男性隊員の間に割って入った。
「すみませ~ん。連れがちょっとご迷惑かけてます~。」
「せ、川内さん……?」
理沙がホッとする。先程の二人の関係と態度は完全に逆転した。
「ちょっとぉ~、お聞きしたいんですけれど、いいですか?」
一人ないし自分ら学生だけだったら、こうして赤の他人に話しかけるなんてしないだろう。しかし今はこうして(しどろもどろになっているが)大人がいる。保護者がいる。
それゆえ川内は自分でも驚くほどスムーズに(と自分では思っている)他人に話しかけていた。しかも普段は自分のキャラではない若干の猫なで声で可愛さアピールモードでだ。
対する話しかけられた海自の男性隊員は、美女+美少女に話しかけれて内心心臓バクバクもんの脳内ファンファーレ状態だった。しかし歴戦とはまではいかないが経験を積んだ海上自衛官の一人として、女性にアタフタする様は晒せないと心に誓ったのか、努めて冷静に応対していた。
相手の心境なぞ察する余裕がない理沙と、察することが苦手で鈍感だが無意識につついてしまう川内のWコンビと海自隊員の暗なる攻防。傍から見ると何気ないただの会話の光景だが、その気配を敏感に感じ取って密かに享受していたのは村雨だけだった。
結局川内が聞き直した。隊員に手を振ってお別れを言い、理沙とともに駆逐艦組の元へと戻ってきた。
「す、すみません。すみません川内さん。情けない先生で……。」
「い、いや。別にいいっすよ。赤の他人と話すのあたしだって苦手だし、先生がああなるのもなんとなくわかりますよ。」
「うぅ……すみません。」
ひたすらしょげて謝る理沙に、若干苛立ちを覚える川内。
((一番最初の頃のさっちゃんがこんな感じだったっけな~。あの頃のさっちゃんが懐かしいわ。))
などと場違いな感想を頭の片隅で抱くのだった。
聞いたところによると、観艦式のメインプログラムは大盛況のうちに終了。今は昼休憩という。哨戒任務組は引き続き任務中で、残りの神奈川第一の艦娘らは基地内で待機になっているという。
結局間に合うことはないと理解した川内は願望の赴くままの提案を述べた。
「と、特に急を要する用事はもうなさそうと考えていいんでしょうね。」と理沙。
「そうっすね。そういうことなら安心して羽根を伸ばそう。よし。まずは明石さんに会いに行こー!」
「なんで明石さんなんですかぁ?」
村雨がツッコむと、まったく川内は意に介さず言い返す。
「だってあの人いっつも裏方でかわいそうじゃん。遊びにいくなら一緒にさ。」
「あ、なーるほど。それなら賛成ですぅ。」
「わーい、明石さんも一緒に~っぽい!」
川内が意図を説明するとそれならばと村雨も夕立も乗る。時雨と不知火そして理沙も言葉無く頷き賛同した。半ば強引な牽引と提案だったが、一同は明石の下に行くことになった。
--
明石は神奈川第一鎮守府の技師らと一緒に艤装のメンテナンスと技術談義に花を咲かせていた。決して忙しそうにしているわけではないが、割り込みづらい雰囲気はさすがの川内でも感じ取ることができた。川内が施設の入り口付近でマゴマゴしていると、別の技師が気付いた。伝えられた明石はようやく見知ったメンツに気づき近寄ってきた。
「どうしたんですか、みんな?」
「いや~、体験入隊も終わって暇になったんで来ました。」
「明石さん!あたしたちと一緒に遊びに行こー!」
川内の発言に続いて夕立が催促すると、明石は横髪をサッと撫でながら2~3秒して答えた。
「って言われてもですねぇ。メンテチームの私としてはまだ仕事ありますから。妙高さんから何か聞いてないんですか?」
「体験入隊が終わったら、うちらは自由だって。」
川内は素直に言った。加えて哨戒任務で呼ばれる可能性があることも打ち明けると、明石は視線を集団の中の唯一の大人だった理沙に向ける。
その視線の意味に気づいた理沙は口を開いた。
「私も、今朝そう伺いました。」
すると明石は納得した様子で言った。
「そうですか。それならいいじゃないですか遊びに行っても。昨日川内ちゃんたちは深海棲艦をしっかり撃退したんですよね? 昨日の出撃がなかったらもしかしたらのんびりできなかったかもしれないですし。何かあっても今日は神奈川第一の人たちが大勢いますし、対応してくれるでしょう。」
明石の言い分はやや適当な雰囲気があったが、実際前日の出来事の当事者であった川内たちは深く頷ける部分がある。
自信を持って遠慮なく遊びに行こう。そう決意した川内は明石には一言謝り、声を張って時雨たちに伝えた。
「それじゃあ明石さん、お仕事頑張ってね。暇できたら言ってくださいね。一緒に遊びたいですし。そんじゃみんな、行こうか。」
明石は苦笑しながらも軽く返事をする。川内たちが踵を返そうとしたとき、明石は一言忠言した。
「先生~! 皆のことよろしくお願いしますね~。」
「え、あ……はい! おまかせ下さい!」
大人たちの約束なぞ何するものぞ、密かにそう思う川内だった。
大人二人の約束のかわしが済んだ直後、明石は電話に出て何かを誰かと話し始めた。
川内たちはそれを見て、なるほど社会人とは一見暇そうに見えてもやはり忙しいのだなと再認識してその場を後にした。
--
川内たちは基地を出て、海岸線となぎさラインに沿って移動し、祭りの会場の一つである渚の駅に来ていた。
那珂と五月雨は未だ会場の最前列で追加プログラムのため、川内たちは合流できずにいた。むろん妙高や村瀬提督らに会うことも叶わない。いる大人は時雨たちの学校の教師たる黒崎理沙だけだ。
那珂達には会えそうにないと諦めた川内たちは出店を回って祭りの雰囲気を堪能することにした。
しばらくして川内たちは渚の駅、そして連絡バスを使って館山駅西口先にある北条海岸の第二会場へと来ていた。出店の数や関連団体・民間企業によるミニイベントはこちらで行われており、会場の規模も広い。実質的にはこちらがメイン会場といっても差し支えない規模だった。
ここでも主に川内と夕立が率先してはしゃいでいろんなミニイベントや出店に顔を出し、楽しんでそれを時雨・村雨・不知火そして理沙が呆れながらも付き従うという構図が展開されていた。
そんな時、川内の携帯電話に着信があった。
「ん? あー、明石さんからだ。はい、川内です。どうしたの?やっぱ遊べる?」
「よかった繋がった! ついさっき提督から連絡がありまして。妙高さんが電話に出ないので私にって。どうやら、哨戒任務に参加してもらうことになりそうです。」
「え? え? すみません意味がわかりません。」
「ええとですね、今東京湾で異常事態が起きているそうで、神通ちゃんと五十鈴ちゃんが、そして神奈川第一からも艦娘が出撃してるそうです。詳しく話しますので、基地まで戻ってきてもらえますか?」
明石から突然の話に川内は息を飲んだ。そして電話に出ながら、視線を時雨たちにさっと向ける。その視線に不安の色が混じっているのに気づいたのか、駆逐艦4人も途端に明るい表情を消して不安がる。
「ええと、とりあえずわかりました。那珂さんたちには?」
「妙高さんと同じで連絡が取れません。まだイベントの真っ最中でしょ?」
「あ~、そっか。渚の駅のほうの会場の海上でまだやってるんだ。わかりました。あたしたちだけでも戻ればいいんですよね?」
明石は受話器越しに頷いて返事をすると、電話を切った。川内は顔を上げて駆逐艦たちに簡単に伝えた。
「どうやら、東京湾でおかしなことが起きているそうなの。それで、もしかしたらこっちの哨戒任務にあたしたちも追加で参加しなければいけないみたい。明石さんがそう伝えてきた。」
「え……と、どういうことなんでしょう?」
「え~~~遊びの時間終わりっぽい?」
時雨と夕立がすぐに反応して声に出すと、村雨が言った。
「それを詳しく聞きに行くんですよね?」
「仕事なら、仕方ない。」
不知火の簡潔な言葉まで聞いて、川内は口を真一文字に閉じてはっきりと頷いた。普段は趣味など遊ぶことしか頭になく那珂とは別次元で適当で軽い川内が真面目モードになっていることに、駆逐艦たちは事態の重みを次第に感じ始める。
川内が先頭に立って動こうとした時、子供達の会話を黙って聞いていた理沙が声を上げて叫んだ。
「あの! 私も……ついていきます、よ。」
そういえばまだ艦娘になっていない一般人がいたんだった、川内はそう心の中で舌打ちをした。
同行を願い出る理沙に対し川内は強めに言った。
「あ~、あのですね。先生は無理してついてこなくていいですよ。戦うことになるのはあたし達だし、あたしたちが海に出ていったら先生は自衛隊の基地でひとりぼっちですし。ねぇ皆?」
そう言い放ち川内は駆逐艦たちに同意を求める。しかし返ってきた返事は川内の期待したものと違った。
「え~~~。先生と一緒にいたいっぽい~~!」と夕立。
「それはちょっと……どうかと。僕達○○中学の保護者としてせめて基地までは一緒にいて欲しいと思います。」
時雨の言葉に村雨がウンウンと頷く。一気に反対勢力に囲まれる形になった川内は慌てて言い放つ。
「な、なによなによ。あたしは黒崎先生のためを思ってさぁ。だってあたしたちが出撃したら一人で気まずい思いするのかわいそうじゃん。」
「それを言ったら、先生を町中に一人残しておくほうが可哀想だと思います。それに基地には明石さんもいますし、少なくとも知り合いはいないわけじゃないですよ。」
時雨の正論。初めて食らう時雨の普段よりややきつめの口調による説明を受けて、川内は言い返す言葉につまり黙り込む。そんな時、一言で制したのは不知火だった。
「全員で固まって、動くべき。私達は全員、千葉第二鎮守府の関係者。」
「それもそうねぇ。私は不知火さんの意見に一票。先生だっていずれ艦娘になるんだし、今のうちに私達の活動の一部を見てもらうのは大事だと思うもの。」
「村木さん……。」理沙は安心感をまとった目つきで村雨を見つめる。夕立も時雨も自然と理沙に視線を送る。和やかな雰囲気が醸し出され、川内は居心地が悪く感じた。このまま疎外感を味わうのは嫌だ。おとなしく折れることにした。
「わ~かった。わかりましたよ。全員で行こ。仲間はずれ的にしちゃうのはあたしだって気分悪いもん。」
川内がそう言うと、理沙がおどおどしながら言った。
「昨日は那珂さんと早川さんを宿でただ送り出すことしかできませんでしたし、今日はせめて、皆さんの出撃の無事を近くで祈らせてほしい……です。それが教師としての私の務めだと思っています。」
理沙の心意気を知り、完全に毒気が抜かれた川内は一行の先頭に立ち、改めて基地に戻ることを宣言した。
--
本部庁舎に戻る頃には15時をとうに過ぎていた。本部庁舎前の広場は未だ一般人の人混みで溢れており、かなり騒々しい状況だった。とはいえ川内たちは向かうのはその広場ではなく、その先の庁舎だ。すぐさま入り口をくぐると、総務らしき受付窓口に、明石ともう一人人物が立っていた。
「あ、来た来た。みんな、こっちですよ。」
「明石さん! ……と、そちらは?」
気になって明石に声をかけたついでにすぐに川内が尋ねると、彼女は自己紹介を始めた。
「こうして話すのは初めましてですよね。私、神奈川第一鎮守府の練習巡洋艦鹿島を務めている○○と申します。」
続く口で、鹿島は詳細を語り始めた。
「実は、うちの秘書艦とあなた方のところの提督さんから緊急の連絡がありました。今現在、東京湾の各所で深海棲艦の目撃が急増しているそうなんです。うちの艦娘とそちらの艦娘さんたちが現場に出動して、事実確認と対処を行っているそうです。それで、念のため館山周辺の海域の警戒態勢を強めておいてほしいとのことです。」
「え……それ、本当なんですか!?」川内は声を荒げて尋ねる。
「えぇ。今朝未明から今までに、普段の3倍くらいの報告が舞い込んできているそうです。このことは今哨戒任務で出ているうちの娘たちにもすでに連絡済みです。あなた方の昨日の任務報告は私も伺っています。ゆっくり羽根を伸ばしていたところ申し訳ないのですが、出撃していただけますか?」
鹿島によると、幕僚長らと合わせ村瀬提督も携帯電話が繋がらず連絡が取れなかったため、神奈川第一鎮守府の秘書艦は、館山イベント参加組としては提督についで序列二位の鹿島に連絡を取った次第という。
このことは鹿島によって館山基地の警衛隊や基地本部にも連絡済み。イベントを抜け出せない村瀬提督と鎮守府Aの妙高は幕僚長と話を交わし、対応案を模索した。
一般市民に悟られないように警戒態勢を強めるには、海自が表立って出ると目立ちすぎるということで、今館山にいる艦娘で一時的にカバーする方針を伝えてきた。イベントが終わり次第、村瀬提督らは基地に戻ってくることになっている。
「それはいいんですけど、那珂さんや観艦式に出てるそっちの艦娘の人たちはどうするんすか?」
「彼女たちはイベント参加が優先ですので連絡はしていません。あくまで警備する人を増員ということで、今空いているあなた方に頼んだ次第なのです。」
鹿島は申し訳なさそうに言ってから、川内たちに軽く頭を下げた。
「うちも妙高さんからOKいただいてるんで、あとは川内ちゃんたちさえよければ、すぐに出動してもらえますか?」
明石が鎮守府Aの事情を交えて補足すると、川内が全員に同意を求めた。
「いいですよ。いいよね、みんな?」
「うん!おっけーっぽい!」
「はい。いいですよ。」
「私もOKよぉ。」
「不知火も。」
快い回答を得られたので川内は改めて明石と鹿島の方を向いて返事をした。明石はそれを受けて鹿島に視線を送って軽く会釈をして促す。鹿島は軽く頷き、川内達を艤装のもとへと促した。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?