同調率99%の少女(9) :彼女の胸中
--- 7 彼女の胸中
資料室に流留が入ると、扉の隣で待っていた三戸は彼女が扉から離れたのを確認してから扉を閉めた。そして自身もあとに付いて行って資料室の開いているスペースに立った。
すでに那美恵と流留は椅子を見つけて座っている。三戸は二人の境目に椅子を持ってきて座る。ちょうど三角形に位置取りする形となった。
「さて、今日内田さんに来てもらった理由はわかる?」
「そういう確認いいですから目的だけ言って下さい。」
流留は那美恵に突っかかってくる。が、那美恵は特に