ファインダーの良いカメラ
ほぼ、フィルム一眼の話です。
性能という点で一括りしてしまうと、あまり面白味がありませんので、個人的な感想も踏まえて書きます。
・ニコン F3
ハイアイポイントではありません。
普通のF3。
色着きが少ない、透明度が高い秀逸なファインダー。
ただし、表示のサイズが小さいのが玉に瑕。
絞り値が光学で、レンズの絞りを覗く方式なので、違和感がある。
シンプルだが、今見るとクラシックな感じ。
明るさがちょっと暗め。
・ニコン F801
色着きはF3に劣るが、表示部が近代化されていて、見やすくなった。
個人的には(使った)フィルム機ではベスト。
スクリーンが変更され、ズームでも明るい。
ピントの山も掴みやすい方で、おかしなボケの見え方にならないのがいい。
・ニコン EM
「リトル・ニコン」の愛称は伊達じゃない。
小さく軽く、おまけにプラスチッキーだが、デザインそのものは流石の一台。
ファインダーは流石に安物感はあるが、質を大きく落とした感じは無い。
気に入って中古を二台買ったが、二台とも巻き上げが壊れた。
剛性不足なのかな?。
・キヤノン EOS100P
ファインダーに関しては、キヤノンはニコンに負けてると思う。
F-1は持ってなかったが、中級機ではニコン機の方が優れていた印象だ。
しかしそれはFDまでの話。
EFレンズに変わったAF機では、キヤノンは画質よりも明るさに見え方を求めた。
ピント合わせはAFでどうぞ、という割りきりがあった。
EOS100Pは普及機だけど、ズームレンズでも暗さをあまり感じさせなかった。
それが却って心地良いというか「こういうのもアリなんだな」と得心した一台だった。
・ペンタックス ist'D
ペンタックスは不思議なメーカーだ。
印象としてはボーイズカメラなのに、妙なところで踏ん張っているところがある。
中身は硬派なんだよね。
イストはとにかく、ファインダーが良い。
光学系が複雑で、光量を取られてしまっているはずなのに、ファインダーの像がクッキリとしている。
大型のプリズムを採用して、余裕を持たせてあるからだ。
これにペンタのMFの標準レンズをつけ、撮っていたことがある。
全く、気にならない。
フィルム機よりも、もしかしたら見え味は優れていたかもしれない。
ブレ防止は無いけど、チャイナレンズをつけて撮るならば、イストは良いパートナーになると思うが。
ちなみに、K20Dのファインダーも秀逸だ。
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