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2024/6/26 山崎ハコの「さすらい」という曲が好きすぎるので聴いてくれ

・まえがき
日々を楽しく書き綴るには日々感じたお気持ちを開陳する作業および下書きが必要不可欠である。少なくとも自分はそうだ。

・が、仕事と家事に魂を根こそぎやられてお気持ちログが全く貯まっていないため、かかりません。しばらくまじめに生きてから、おかけ直しください。こちらは…

・最近はもう哲学的ゾンビそのもの。昨日あった出来事は覚えていても都度自分がどういう気持ちで過ごしていたかを本当にひとつも覚えていない…怖い!無為な生によって早まる死期が!迫りくる死が怖い!えっもう死んでる?キャア!キャワーォ!

・なので今回は好きなもののことをワ~って言ってみます。みてね!

・「良い」「かっけ」「過ぎ」とか貧しい語彙が沢山でてきますので温かいまなざしでご笑覧いただけますと幸いです。


「呪い」を知っていますか

「検索してはいけない言葉」が大好きだった。今流行しているネット発ホラーを好む人間の大半は同好の士のはずだ。
その人達なら「呪い」という曲のことを一度は耳にしたことがあると思う。それを唄っているのが山崎ハコさん(以下敬称略)だ。自分もこの歌手を知ったのはそれが入り口だった。一体どんなおどろおどろしい曲なのかとワクワクして再生したことをよく覚えている。
(ちなみに当時ヒットした動画にはACの踏切画像が使用されていた。暗い日曜日だったっけかな?この動画は権利者がアップロードしているもののようです。助かる!)

いや、めちゃめちゃ良くないですか?歌うま過ぎじゃない??
怖がりたくて聴いたはずが、低音ボイスながらウットリするような色気もあり…好きになってしまった。確かに怖いは怖いけど、技術へのリスペクトが上回るというか…「コンコン」の表現力すごくない?

歌詞もちゃんと噛み締めると怖さ以外にも味がある。「藁の人形 釘をさす」、繰り返される「コンコン、コンコン」はたしかに不気味だが、何度も聴いていると痛切な内容に聞こえてくる。釘を打ちながら涙する人の背景を想像し、沁みるような気もちになってくる。ネットのなかった時代には、洒落抜きにこうして日々の鬱憤を晴らすしかなかった人もいたのかもしれない。そう思いませんか?

でもまあそういうのがそもそもジャパニーズホラーの原点みたいなとこはあるけれども!そういう意図でこの曲も作られた部分あると思うし!実際事務所もそういうキャラ付けを指示してご本人も葛藤があったらしいとかね、出てきたけど…ええねん今それは!

あとはこう、歌への感情の乗せ方も過不足ない感じがかっこいい。特に「釘よ おぼえろ おぼえろ この唄を…」というフレーズの情感?っていうの?抑揚?のかっこよさがえげつなく、痺れた。けして、怖いだけじゃない。

この曲に出会って以降はしばらくハマってしまい「呪い」だけを延々ヘビロテしていたが、ある日他の曲も聞きたくなって検索し、出会ったのがこの曲。

さすらい

かっこいい…かっこいい過ぎる…

この重厚感、まるで一本の映画を観たかのよう。
このイントロのピアノからの「ああ、うう…」でもうやられてしまった。この遠吠えのようなコーラスと、コントラバスっていうの?ボボン…みたいな音の弦楽器。恰好良すぎる。

そうなんだよ!遠吠え!聞いてくれ!(前のめり)
遠吠えなんです。孤独に歩む旅人の万感を込めた、そういう遠吠えなんす。
自分はそう感じてるんす!先輩!先輩?

歌詞書く時のコーラス部分って大体「Ah」やら「Woo…」やら「嗚呼」って書くものだけど、この曲に限っては「ああ、うう…」なんだよな。

この曲のことをNoteに書こうかなって考えてた時、絶対「ああ、うう…」のことを書こうと決めていた。聴けばわかる。これは「ああ、うう…」って書くのが絶対に正しい。

(ちなみにgoogleで検索して歌詞を表示すると、「あうう…」になっている。これはこれで良いかもしれない)

一人流離う人の悲哀をヘヴィに歌い上げていく。
ここは自分の思い込みなのかもしれないけど、若干自虐的な笑いのニュアンスを声色に乗せている部分がある気がしていて…そこがまた好きィ!

そして歌詞はこう続く。

”わかりあえないものならば他人でいよう みんな”

アルバム「飛・び・ま・す」より「さすらい」引用

初めて聴いたときは運転中だったことを覚えている。あの時はびっくりしてコンビニの駐車場入ったもんな。ちょっ…何今の?ちょっと頭出ししてもっかい聴こう…!なんか凄いの聴こえた!ってなって。

目を見張るほどすごいかっこいい歌詞なんだけど、この歌詞に見合う言葉で語る文章力は持ち合わせていないのでなんも言えない。でもすごいフレーズだよな…こんな瑞々しい表現が1975年にどう受け止められたんだろう。
この「他人でいよう」の「ぃい」の入り方が激渋で最高。マネしちゃう

・そんでこの後に来る「ああ、うう…」が凄い

一回目のと違って「ああ」の部分を歪ませてるんだよな。痛みを感じている。やぶれかぶれな感じ。他人でいよう、と言ったことに対して明らかにやりきれない思いを抱えている。でもそこからこう続く。

”遠い明日は見たくない 振り向きたくもない
今の私が生きている ほかに何もない
たった一人のものだから どんな明日もこわくない"

アルバム「飛・び・ま・す」「さすらい」引用

最高すぎる…でもまたしても説明が出来ない…

誰にも笑うことを許さない固い決意だけど、言い聞かせている感もあって、ダメだ語彙がなさすぎる…でもこの後なのよ!この後がこの唄の最高地点なの!!!!
最後の遠吠えからは2回目の痛みニュアンスはないんですよ。

綺麗な遠吠えに戻っているの(涙)!これがまた「もう怖がらない」という旅人の決意とも強がりともとれるこの…と見せかけて、
2回目で一段高くなるの!!!!!!!!!!!!もうこれが完全に遠吠えなんですよ!哀しい!!!!!!!!がっごいい!!!!!!!!!!エーーーーーーン!!!ッヒィィィーーーー!!!

もう最高なのよ…あまりの格好良さに毎回涙が出そうになるのよ…また歩き去っていく背中とか、そういうのがありありとこう…アレがアレしててコレが…!

おすすめです。



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