さよなら、ありがとう

あの日、あたしはかなしくて苦しくて生きていけないと思っていたんだ。
止まらない動悸と不眠続きで食欲もない。
涙はいっこうに枯れることもない。
目の前の景色は真っ暗だった。

経験したのは32の秋。
自暴自棄は自分の非だと実感した。
青春みたいな恋というより、自分の小さい心や自分というものに気づかされた学びみたいなものだった。
そんなお話です。