「ふるさとが呼んでいる」ー詩ー
ジイジは 縁側で
ユルユルと
干し柿づくり
軒下には
干し柿の すだれが
風鈴みたいに 揺れている
「今年は 暑い夏だったから
カキが 小さいのぉ」
ジイジの いつもの 独り言
猫のミイは、バアバの傍で
ひだまりぼっこ
少し 冬毛が生えてきて
モショモショ 撫でると
喉を ゴロゴロさせて
青い空が映った目を 細める
実りの秋は
田んぼを 包み
黄金色に 光り
稲穂の海が 広がる
コンバインを 動かせば
イナゴが
チョンチョンと 飛び出し
スズメたちは 虫取りで
忙