マガジンのカバー画像

優しいこころ

142
人の心のやさしさ、いたわり、悲しみなどなどをテーマに詩を書いてみました。どうぞ心の薬にしてください
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

「クレヨン色の街」―詩―

丘から 眺める あの街は 静かな 夏のベェールに 揺れている クレヨン色の家々には つまし…

立山 剣
2週間前
38

「幸せ抱っこ肘」―詩―

パパは 腱鞘炎 わずらい もう何年も 治らない お医者さんは 「テニス肘ではなくて 抱っこ肘…

立山 剣
2週間前
35

「白い嘘」―詩―

陽ざしが チクチク痛い季節が  家の門の前まで やってきた 父さんの部屋からは 庭が 見渡…

立山 剣
3週間前
18

「涙の種をまく」-詩―

誰が 涙の種を 育てているの いつ 涙の種を まいているの 命のはかなさに 天に涙する 我…

立山 剣
3週間前
46

「雲より白い宝物」詩―#シロクマ文芸部「白い靴」

雲よりも真っ白な「白い靴」 幼稚園 年長の彩ちゃんが 誕生日に 貰ったプレゼントだ 彩ちゃ…

立山 剣
1か月前
46

「友を悼む」―詩―

君は ボクを置き去りにして 急に 旅立ってしまった 夏の湘南の 風の心地よさを 男二人で …

立山 剣
1か月前
37

「君に届かない」詩―青ブラ文学部企画参加作品

おばあちゃんは  口数 少なく 常に 手を動かして 仕事をしていた ボクを とても可愛がってくれ お腹が減ったというと シワシワの手で  塩むすびを 作ってくれる 友達に いじめられて 泣いて 帰ってくると 「いっぱい 泣きんさい 敗けるが 勝ちだわな」と ザラザラした手で 涙を 拭ってくれた 「坊やはxx家の総領じゃけん 立派な人に おなりんさいよ」と 口癖のように 言い続けた 裏山の みかん畑で 海を行く 船を見下ろしながら 沢山の 昔話をしてくれた その話の 世

「永久欠番のあなたへ」詩―#青プラ文学部

早苗月(さなえづき)の河岸を あなたの手を取って 白雲と共に 歩いた あなたの 歩みは  …

立山 剣
1か月前
42

「想い出の柱傷」詩―子供の日#シロクマ文芸部

ボク 鯉のぼり 立てたいなぁ ママは マンションだから とんでもないと そっぽむく パパは…

立山 剣
1か月前
41

「父親の苦手なもの」―詩―

子どもの涙だけは 苦手です ちょっと 息を吸うのを 止めたと思うと 急に 大泣きし 涙の 洪…

立山 剣
1か月前
28

「母さんと手をつなぐ」ー詩ー

春陽が キラリと光る 里山の 坂道を 母さんと 手を繋いで 帰り道 道は 木漏れ日色の 着物…

立山 剣
1か月前
43

「父さんの想い」詩―青プラ文芸部 小さなオルゴール

古く 傷だらけで 色褪せた 小さなオルゴール 箱には手やインクの 染みが点々 家族は こん…

立山 剣
1か月前
32