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貿易事務の仕事(フォワーダー勤務の一例)

はじめに

こんにちは!るるです(*^^*)通関部異動の日が近づいてきたので、私が今まで担当してきた業務をまとめてみました。

私が配属されている部署は国際物流課といって、海外代理店の窓口になります。通常CS(カスタマーサービス)と呼ばれている部署とは担当業務が異なりますが、重なる部分もあります。以下、各項目で詳しく紹介させていただきます。

IMPORT(輸入)

FCL(コンテナ貨物)

FCLとはFULL CONTAINER LOADの略で、コンテナごとに輸出入される貨物のことです。船が出港しましたら、海外代理店または現地支店からHBL(HOUSE BILL OF LADING)&D/N(DEBIT NOTE)が届きます。
書類が届いたら、まず本船の動静を確認します。私がよく使っている動静確認のサイトはこちらです。

https://www.toyoshingo.com/
http://www1.cosco.co.jp/
http://www.sinotrans.co.jp/ocean/schedule/vsldy/
http://nitto.vesselschedule.jp/index.php?no=1

ここに入っていなければ、本船名で検索すればだいたい出てきます。

基本入港前日までに船社A/N (ARRIVAL NOTICE)が届きますので、それに基づいてHOUSEのA/Nを作成します。お客さんによって料金が異なりますので、料金表と代理店D/N,船社A/Nをもとに作成します。
見積表通りに作成しているのか、ちゃんと利益がでているのか、前回と比べて値上げの項目はないのかを注意しながら料金を間違えないように気を付けなければなりません。青島積みの場合は毎月料金が変わったりしていますし、LSSなどの船社費用もよく値上げされるので、都度の確認が必要です。間違ってたら、REVISED A/Nを作成する必要があります。

A/N作成できたら、CONSIGNEE様(輸入者)やその通関業者さんにFAXまたはMAILでA/Nを送付します。振込が来たら、船社にDO(DELIVERY ORDER) LESSの依頼をして、貨物が引き取れるように手配します。FCLの場合、DO LESSの処理が完了したら、NACCSのICG画面で「荷渡可能表示:Y」が立ちます。

FCL貨物の場合DO LESSが多いですが、DO IDが発行される場合もあります。出荷指図書はLCLでしか見たことがないです。

LCL(CO-LOAD) (小口混載貨物)

LCLとはLESS THAN CONTAINER LOADの略で、1本のコンテナに満たない小口混載貨物のことです。「CO-LOADとは混載貨物をコンテナ1本単位にまとめるため、2社以上の混載業者が協力することです」という定義ですが、つまり、他社の混載サービスを利用して積んでくる貨物のことです。自社でLCL貨物を集めて一本のコンテナに仕上げて輸送する場合は後述のコンソリサービスと呼びます。貨物が予想より集まらなかった、または、一本のコンテナから少しだけ貨物が溢れてしまった、こういった場合は、他社の混載サービスを利用する(つまりCO-LOADする)と便利です。

LCL貨物の場合、DO IDか出荷指図書が発行される場合が多いです。荷主さんはDO IDか指図書を倉庫に持って貨物を引き取ります。DO LESS対応の場合もありますが、リリース先の明記が通常必要です。

CONSOLIDATION(コンソリ)

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