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あらゆる漫画の”食通”向け。どこまでも美味しいスピンオフ。<とんがり帽子のキッチン>

 は〜どうもこんばんは、JALです。お久しぶりです。この2ヶ月、あまりにも目まぐるしすぎて文章を書くような落ち着いたメンタルにならず、再び間を空けてしまいました。謝罪。すっかり桜も咲いて春の陽気ですね。私は桜の枝を買って家で楽しんでいます。

 さて、現在転職中なのですが、エントリーやらwebテストやらでの結果待ちでとても胃がキリキリと痛む日々です。少し前は合間を縫って観に行っていた『銀魂 THE FAINAL』で泣きじゃくり、1ヶ月ほど胃がキリキリしていました。10年の思い出をありがとう銀魂。おまけにエヴァも公開されてしまったんだが、一体オタクたちにどうしろというのか。(5月公開でも全然良かったんだぜ?????)仕方なくシンエヴァを観るための前段階として未履修のQを観たのですが、おかげさまで更に胃がキリリと痛みました。いつからこんなに胃が弱くなったのか。皆さんも胃は大事にして、ストレスのない生活を送りましょうね。うっまた胃が。

胃が痛むストレスフルなBLラバーにこそ読んでほしい

 もし同じように胃が痛くてやまねえというお方、静かだけれど眠れない夜にあったかいお供が欲しいという方に一押しの漫画を今日はご紹介していきます。

『とんがり帽子のキッチン 1~2』白浜鴎(原作)佐藤宏海(著)

<あらすじ>                            子供たちが寝静まったアトリエ。それは、大人が一瞬だけ自由になれる時間。昼間は多忙な魔法使い、キーフリーとオルーギオが、魔法を駆使して夜食を作る&食べる!『とんがり帽子のアトリエ』から、美味しいスピンオフが連載開始。(モーニング・ツー公式サイトより引用)
<作品指数>(今回からこういう風に表記することにしました!)      ほっこりする度:★★★★★                     ecchi度:★                              料理が旨そうすぎる度:★★★★                     オルーギオとキーフリーのイチャコラが尊い度:★★★★★×100

 漫画好きならオリジナルをご存知の方も多いのではないでしょうか。こちらは『とんがり帽子のアトリエ』(白浜鴎著、講談社)シリーズのスピンオフになります。この…っ!この原作かと見まごう作画力…!ここまで原作に忠実なスピンオフ、なかなか見られないと思います。特に原作の童話のような絵本のような、漫画としても成り立つ独特の緻密な作画にはファンも多く、いちファンとしてこれは嬉しい。ありがとう佐藤先生。グッジョブ講談社。


異世界の料理なのに…美味しそう(ごくっ)

 本編を知っている方には勿論、知らない方にも、ほっこりBLやファンタジー好きな人にもめちゃくちゃおすすめできる作品です。男性二人が美味しそうにご飯を食べるというシチュエーションを覗き見られるだけで個人的には垂涎ものなのですが、有名どころだと『きのう、何食べた?』(我らがよしながふみ御大。愛している)や、中村明日美子先生×榎田ユウリ先生という夢のコラボレーションで生まれた『先生のおとりよせ』(※非BL。この二人の著作でリブレなのに非BL、だがそこが良い…いつか紹介したい)あたりでしょうか。

 これもそうした作品の例に漏れず、クッキングが漫画の軸であることは変わりません。しかしやはり、原作の世界観が独特故に火焔豆や砂バニラ、蜜の木などファンタジー味溢れる食材が盛り沢山。それでいて人間と魔法使いの共生社会であるからか、私たちの生活と乖離しすぎない、なんともシズル感のある料理に満ち溢れています。実際の料理のヒントにもなりそうな料理も多く、個人的には多翼鳥のシチューなどはぜひやってみたい…と絶賛燻製肉を探しているところです。2巻収録のプリンもたまらない。


本編では大変なことになっている優しげ過去抱え系攻×仏頂面包容受の美味しい日常が見られるだけで合掌。涅槃入りしそうになる。

とんがり帽子 3巻表紙

とんがり帽子6巻表紙

画像出典:講談社コミックプラスより                 銀髪がキーフリー、黒髪がオルーギオ。

 キーフリーもオルーギオもどちらも個人的にはビジュアルどストライクなのですが、カップリングを組むか否かにおいて、やはり大事なのは関係性です。キーフリーは魔法使いとして幼い弟子たちを抱え、弟子ともども日々アトリエで生活しているのですが、オルーギオは「見張りのまなこ」と言って、閉鎖的な空間になりがちな魔法使いのアトリエを監視するお目付役として少し離れた別宅に住んでいます。なんだこの距離感…最高か?と思われた貴方、ぜひ私と拳を合わせましょう。別宅て。

 オルーギオは仏頂面ながらも心配性で世話焼きな一面があります。キーフリーとは恐らく幼馴染なのですが、キーフリー先生、子供たちにも普段あんなに優しくて穏やかで怪我をした時に顔をちょっと歪めるのとか最高…って思っていたら、彼にはある目的があって、その為なら手段を選ばないガンギマ属性があったんですよ……。これぞギャップ…。圧倒的攻…。

説明しよう!ガンギマ(がん・極ま)とは、勝手な私的造語で「本気の目」「キマっちゃってる」「迫力がやばい」などを説明する時に多用する私的オタク用語であり、万人が使うわけでもなければ万人にも通じない。そんな。ガンギマは筆者の大好物なのに…。(例:ワ○ピースのル○ィが仲間を侮辱された時に見せる本気の顔など)

 しかも手段を選ばないと言うのが、サイコパス系の話ではなく、ごく普通に暮らしてもよかったはずの彼が、禁術を使う魔法使いによって歪められてしまったた過去を持つが故に「許されない、理解を得られないとわかっていてなお」己の人生をかけてでも目的を果たすつもりでいる、という覚悟に則った「手段を選ばない」なんですよ…。最高すぎません?手段を選ばない系だとサイコパス傾向のあるキャラやロジカルシンキング系が多くなりがちですが、こうしたキーフリーの設定を見てるとキャラの心情に深く切り込もうという白浜先生の覚悟も見える気がして、それもまた最高ですね…。

 親友のオルーギオはキーフリーのそんな覚悟や秘めた事情を知らないながらも、時々思い詰めた顔をする彼を案じたり、檄を飛ばすことも。そうした作品ではないのは百も承知ですが、BL愛好家として関係性の読み換えは呼吸と同じなので、オルーギオの登場時、すでに仏頂面包容受のポテンシャルは感じていました。

 そしたら『とんがり帽子のアトリエ』7巻がやばかった…。心の底からやばかった…。カップリングを確信した瞬間でした。一体二人に何があったのかは皆様も是非、直接ご覧になってください。

ちなむと私はリバ(受攻非固定/あるいは逆転事象のこと)全然オッケーな人種なので、基本的に受と攻のポジショニングは初夜想定で話しています。もう萌えればなんだってええんじゃい。

あっ!!!!あとキーフリーはオルーギオのこと「オル」って呼びます!!!!!!!!!!あとは分かってくれ関係者諸氏。

 さて、原作の話もたっぷりめにしてしまいましたが、『キッチン〜』では本編であまりスポットの当たらない二人の日常風景が丁寧に描写されているのが見どころです。弟子たちが寝静まった後に二人が夜食を作り、穏やかに食事を摂る様は本当に神様白浜様佐藤様ありがとう…という気持ちになれること必至。おまけに疲れた胃にも優しく、眠れない夜もホットミルクを飲みながらこの作品を読めば、穏やかな気持ちで眠りにつけるでしょう。

終わりに

 ちなみに筆者が疲弊しきっているということもあり、今回の記事は語彙力が前回より雲散霧消していますが、割とこっちが平常運転です。たまに脳内エクスプロージョンが起こると前回のようなシリアススイッチが入ってしまいますが。この後プリンでも食べて疲れをとることにします。

 それから、正直敬語が所々外れそうになってきていて、、、、個人的に、見てくださる方への意識を忘れないという戒めのつもりで敬語にしているのですが、文字数多くて読みづらい…?と悩み中です。もしよければコメントあると嬉しいです。ではでは。また次回!

 



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