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実現はいつも僕らをうらぎる:ひよこのるる訳詩選

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実現しそうにない願い、去ってしまった幸福などを歌った訳詩を集めました。 「夢がほんとうに美しい、そして実現はいつも僕らをうらぎる。計画だけを信じよう、ついえてしまふいろいろなこ…
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#翻訳

ヴェルレーヌ「願い」(フランス詩を訳してみる 33)

Paul Verlaine (1844-1896), Vœu (1866) (川路柳虹の訳を参考にした。) 『土星人詩集』(…

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ゲオルゲ「高まりゆく年の中で、庭の香りは……」(ドイツ詩を訳してみる 19)

Stefan George, Es lacht in dem steigenden jahr dir (1895) 高まりゆく年の中で、庭の香り…

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ラマルティーヌ「湖」(フランス詩を訳してみる 9)

Alphonse de Lamartine, Le Lac (1820) 日本での知名度は低いですが、フランス・ロマン主義を…

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ヴェルレーヌ「屋根のむこうでは 空が……」(フランス詩を訳してみる 5)

前回の「月の光」に続いて、ヴェルレーヌの詩をもう一つ訳してみます。 1881年の詩集『叡智』…

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ジョアシャン・デュ・ベレー「幸いなるかな オデュッセウスのように……」(フランス…

久しぶりに心に触れる詩を見つけた、と言ったら、いつも訳している詩はなんなんだということに…

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アイヒェンドルフ「あこがれ」(ドイツ詩100選を訳してみる 9)

「月夜」(Mondnacht)に続いてアイヒェンドルフの詩の翻訳第2弾。想像の中のイタリアを歌ってい…

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メーリケ「捨てられた娘」(ドイツ詩100選を訳してみる 3)

前回は語りすぎてしまったが、今回はあくまで詩の翻訳メインで、ちょっとだけコメントをつけるくらいにしてみようと思う。  * メーリケという詩人の名前は知っていたけれど、それほど有名人だとは思っていなかったし、作品を読んだこともなかった。 けれど、統計的に選ばれたというドイツ詩100選の中に、メーリケの詩はなんと8編も収録されている。ゲーテの13編に次いで2位だ。 エドゥアルト・メーリケ(1804-1875)。文学史的にはロマン主義の後の時代で、ビーダーマイアー (Bie

ウーラント「春の想い」(ドイツ詩100選を訳してみる 1)

ちょっと前に Des Sommers letzte Rosen: Die 100 beliebtesten deutschen Gedichte というア…

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