るりママ
17歳の娘は、双極性障害と診断されてわずか5ヶ月で自死してしまいました。 もう誰にも死んでほしくないです。私たちの闘病の何がうまくいかなかったのか、少しでも誰かの参考になれば。今苦しんでいる人やその家族には、一人じゃないよって言いたい。るりの命の記録を、そんな想いで、綴ります。
noteを3ヶ月近くお休みしていました。 るりの1周忌と、生きていたら19歳になっていた誕生日がやってきて…苦しかった。心が乱れ、どう考えたらいいのか全くわからなくて。書けませんでした。 弔いって、供養ってなんだろう。ずっと、つらつらと考えてきました。供養と検索すれば、1周忌には親しい人を集めて法要をしましょうと出てきます。でも私はるりが「精霊」になってしまったことにまだ違和感があって、受け入れ難くて。法要も新盆も、何の儀式もしたくありませんでした。 なんで法要なんだよ。
るりは不安や不穏を追い払いたかったのでしょう。この頃から、すみっコぐらしの世界に救いを求めるようになり、すみっコのキャラ図鑑を読んだり、すみっコたちと一緒に農園を作るゲームをして時間をやり過ごすことが増えていきました。 この頃から、るりの表情に変化が出てきました。 必死に、すみっコの世界に逃げて生きようとするるり。このるりは、5歳ぐらいの子どものような表情と仕草をすることがあり、幼児の頃の自分に戻りたいのかなと感じさせました。 動物キャラのヘアバンドをかぶってふざけて、写
るりの自傷行為の告白の後、私は動揺の日々が続きましたが、医師からは「自傷行為は簡単にやめられるものではない」「カッターを隠しても買ってくるから意味がない」と言われました。「自傷を認めろ」と明言はされないものの、暗に見過ごせというようなニュアンスでした。 ただ、るりが自傷の告白をしてくれたことはありがたいことだったと思っています。それをきっかけにるりは少しずつ、以前よりも自分の気持ちを話してくれるようになりました。 「不安と不穏があって、それは違う。」とるりは言っていました
(写真)るりが11歳の時に編んだシロツメクサのハートの冠。かわいいものをつくるのが上手でした。 (注)この投稿は自傷行為に関する表現を含みます。心理的に不安定な方、負担になる方はこれ以降、読まないでください。 兆しを告げる短歌 ある日、るりが詠んだこんな短歌に目が留まりました。 化粧品のテスターみたくカッターを覚束ない手で腕に刻むの リストカット…? ただ、寝ている時にチラッと腕を見ても傷は見当たりません。私は、るりが感傷的になって、傷ついた繊細な私を演じたいのかと
睡眠外来であっさりとうつの診断 2023年3月。るりは初めて、大学病院を受診しました。かかったのは精神科の中にある睡眠外来です。 その頃のるりは、とても疲れて重苦しい様子でした。昼間は強烈な眠気に襲われ過眠するものの、夜になると目が冴えてしまう、と。「ママが隣にいると寝られる」と言って、夜は私のそばにいたがりました。 るりと私は、一人ずつ診察室に呼ばれ、私は最近のるりの様子を伝えました。そして、最後に二人で一緒に診察室に呼ばれると、医師から「うつ傾向です。」と告げられ
16時間睡眠に 2023年2月。るりは、若者の政治参加を促す啓発プログラムのリーダーとなりました。他のメンバーはほとんど皆大学生というプレッシャーの中、経験浅い高校生リーダーとして、悩みながらもチームをまとめ、なんとか成功を収めました。 その次の日から、るりは眠り姫になりました。とにかく眠いと言って、一日16時間ぐらい寝るようになりました。ちょうどそのころ、るりの高校は、高校入試のため休校していたので、起きる必要もなかったのです。 るりは元々、睡眠時間が長く、小学生の
全部やりたい!全力投球! るりが、異様な眠気を感じるようになった頃、もう一つの変化があらわれました。それは、たくさんの活動に精力的に全力投球する様子です。 高校の文化祭では、クラスの出し物のリーダー、社会系研究と文芸の2冊の雑誌の執筆と制作の統括、ダンスパフォーマンスの四つを掛け持ちしました。 学外でも、政治啓発を目的とする大学生主体の学生団体に所属し、るりが唯一の高校生メンバーであったにも関わらず、支部長に立候補して就任しました。それからは、各政党の政策比較や、若者が
授業中の寝落ち るりの体調の変化に最初に気づいたのは、高校2年生の1学期。本格的な抑うつ症状が現れる8ヶ月ぐらい前のことでした。 るり曰く、「授業中に強烈な眠気に襲われ、どうしても寝落ちしてしまう。」るりは元々、真面目な優等生タイプで、授業はよく聞くほうでした。「眠気になんとか抗おうと思って、無理やり目を見開いたり、ノートにひたすら何かを書いたりするんだけど…気づいたら寝ていてチャイムが鳴って目が覚める。ノートにはミミズの這ったような字が残っている。」とのことでした。高
まず、私(母)とるり(娘)の簡単な自己紹介をしますね。 家族構成 私は東京在住、アラフィフのシングルマザーです。るりはひとり娘。るりが3歳の時に元夫と別居し、その後離婚してからずっと、ひとり親として、るりと、るりの1歳年上だった愛くるしい猫と2人+1匹で暮らしてきました。小さいながらもあたたかい家庭だったと思っています。 仕事 国際系の分野でフルタイム勤務の働きマンです。るりが高校に入ったころ、私も子離れしなくちゃと思い、通信制の大学院に入り、働きつつ学生もしていまし
はじめに はじめに こんにちは。るりママです。 高校三年生だった娘のるりを、半年前に自死で亡くしました。 るりは双極性障害II型と闘病中でした。 るりはとってもとってもかわいい、私のひとり娘です。 るりっていうのはペンネームですけど、漢字で書くと瑠璃とか瑠。 美しい青い宝石を意味するそうですね。 まさにるりは私にとって、かわいくてしょうがない宝物です。 そんな宝のるりですが、病気がわかってから半年もしないうちに急速に症状が悪化して、自死してしまいました。18歳の誕生日