NFTの5つのフロンティアー米VCが示すNFTの未来

本稿はCryptocurrencies, Blockchain, Fintechなどを専門とする米国VC Electric Capitalの許可の元翻訳しております。Yield Guild Gamesの続きで、最新のNFTトレンドをご紹介したいと考えております。

執筆者はパートナーのMaria Shenさんですが、今年FortuneマガジンのTop50NFTInfluencerにもランクインしてNFT領域に非常に存在感を出しているインベスターです。見通しがつきにくい未来に、彼女が五つのトレンドがあると示して、非常に洞察の深い内容になります。ぜひ本稿を通じて皆さんに未来へのヒントを与えればと思います。

〜以下本文です〜

NFTのアートの取引ボリュームは、今年の3月にいくつかの最大級のマーケットプレイスで2億ドル以上に急上昇しましたが、4月には50％減少しました。これを「NFTの終焉」と呼ぶ人もいます。しかし、NFTアートはあくまで氷山の一角であり、NFTの新たなユースケースが急速に増えています。

NFTを作ることから、NFTを使うことへとシフト

クリエイター向けのツールが充実してきました。開発チーム全力あげて実装していたNFTのミント（鋳造）が、プラットフォームの存在によってコモディティ化しています。プラットフォームでは、Ethereum、Flow、Tezos、NEARなどの二次販売におけるレアリティ、オークションの仕組み、ロイヤリティの割合などをクリエイターが自由に設定できるようになりました。NFTの供給量が増えたのは、使いやすいクリエイターツールのおかげです。

今では、NFTの作成方法が簡単で優れているというよりも、NFTの使用方法に興味深いものが出てきています。本稿では、NFTの5つのフロンティアを紹介します。

1.愛読者の証明

NFTは、独占的なコンテンツや機会を得るための鍵となりえます。

今日、クリエイターはNFTやソーシャルトークンを使って、自分のファンベースを直接マネタイズしています。これらのNFTやソーシャル・トークンは、ファンにコンテンツや機会への独占的なアクセスを提供し、お気に入りのクリエイターに直接投資する方法を提供します。将来的には、NFTとソーシャルトークンが相互活用する実験的サービスや、Patreon、Substack、OnlyFansのような暗号化されたネイティブな形態が台頭してくるでしょう。

　現在出ている具体例：

初期の支援者に収益で報酬を与える：ジャック・ブッチャー氏は「Infinite Players」で、これまでのNFTを支援してくれた人と収益を共有するNFTを作成しました。

初期の支援者には、コンテンツへの独占的なアクセスを提供する：3LAUは、未発表の曲や彼と関わる今までにない機会への独占アクセスをユーザーに提供しています。3LAUの最新のセールで作品を購入するには、ユーザーは以前の3LAUのNFTを所有している必要があります。同様に、Micah Johnson氏が制作した宇宙飛行士のキャラクター「Aku」にも、過去にNFTを購入した人だけがアクセスできる仕組みにしています。クリエイターはこのような仕組みを使って、初期の支援者に報酬を与え、NFTの実用性を高めているのです。

Chapter 4 will only be available for owners of chapter 1,2 and 3

And they get 2 COPIES.
Flip one. Save another. 👀 https://t.co/E4q6K2LRus

— Micah Johnson (@Micah_Johnson3) April 18, 2021

　予測：

非中央集権的なPatreon：非中央集権的で暗号化されたPatreonは、ファンがコンテンツを購入する現在のPatreonとは異なるものになるでしょう。クリエイターは、NFTやソーシャルトークンを使って、自分たちのコミュニティを中心とした経済を作り上げるでしょう。新しいプラットフォームを利用するクリエイターは、

(1)NFTの販売、

(2)NFTやソーシャルトークンの所有権に基づいてコンテンツや写真へのアクセスを制限する、

(3)ファンが所有するアクセストークンの種類に基づいてリアルタイムに支払いを行う、

(4)NFTの販売による収益を、貢献したアクティブなメンバーに基づいてコミュニティに還元する、といったことをシームレスに行うことができます。今後、NFTとソーシャル・トークンが相互活用する面白い試みが増えてくるでしょう。例えば、そのクリエイターのソーシャル・トークンでしか購入できないNFT作品や、エアドロップされたソーシャル・トークンにファンが後でアクセスできるNFTなどです。Rollのようなソーシャルトークンプラットフォーム、Collab.LandやMintgateのようなトークンベースのコミュニティ管理プラットフォーム、UnlockやSuperfluidのような継続性決済サービスなどが、分散型Patreonの新しいユースケース形成の一翼を担うことになるでしょう。

NFTのためのShopify：現在のNFT鋳造プラットフォームは、Amazonモデルを踏襲しており、クリエイターではなく製品に焦点を当てています。新しいNFTプラットフォームは、クリエイターが自分のブランドでNFTを販売する店舗を作ることができる、つまりクリエイター・フォワードなものになる可能性が高いです。最近では、MintbaseやDAORecordsのように、クリエイターが自分の店を作ることができるプラットフォームも登場しています。

大ブランド向けのエンタープライズNFT： アディダスのような大手ブランドや、ザ・ウィークエンドのようなアーティストが、NiftyGatewayのようなNFTマイニングプラットフォームを利用してNFTを販売しています。NFTが大企業の戦略の主幹になるとなると、、企業は自社ブランドのNFTプラットフォームを求めるようになるでしょう。

2.NFT共創 &協働オーナーシップ

受け身でコンテンツを消費するのではなく、ファンがコンテンツを共創する時代へ

ファンとクリエイターの境界が曖昧になる。ファンは、NFTのキャラクターのために豊かな世界を創造し、個人またはDAO（Decentralized Autonomous Organization：DAO分散型自律組織）を通じて、見たいと思うものに基づいてNFTを変えていきます。ファンはもはや受動的な消費者ではありません。最大のファンは、創造のプロセスに参加することになります。

　現在出ている具体例：

NFTのコレクターズアイテムのためのツールを作るコミュニティ：MeebitsはCryptopunkチームが作成したコレクター向けの3Dキャラクターですが、そのためのツールを作成するコミュニティメンバーがすでに存在しています。例えば、Meebitsをメタバースのアバターに変換するためのガイドなどがあります。メンバーの中には、MeebitsDAOのようなDAOを設立し、Meebitsをメタバースのデジタルアバターとして使用するためのツールや配管を作成している人もいます。同様に、Axie InfinityはAxiesと呼ばれる収集可能なキャラクターを作成し、コミュニティはこれらのキャラクターを組み込んだ独自のゲームを作成することができます。

所有するNFTを変えることができるコレクター：AsyncArtは、プログラミング可能なNFTと音楽を作成できるNFT鋳造プラットフォームです。NFTの音楽もしくはその一部を所有することで、コレクターはその音楽を独自な作品に変えることができます。

Tweets by AsyncArt

　予測：

NFTのリミックス：ファンがNFTの音楽、アート、ビデオ、フィクションなどを「リミックス」して新しいNFTを作り、オリジナルのクリエイターにロイヤリティを還元することができます。

ファンが創る世界：人気の高いキャラクターがNFTとなり、ファンが創る環境に投入されます。ファンの皆様は、お気に入りのキャラクターのゲームを作ったり、メタバースに対応して自分のキャラクターとして歩けるようにしたり、また、映画、小説、音楽、映像などの新しい創作物にキャラクターを登場させて、クリエイターに収益を還元することができます。アーティストたちは、すでに世界観を意識したNFTを制作しています。PUNKS comicでは、Cryptopunksを題材にしたコミックを制作しています。NFTを持っている人は、自分のNFTにステーキングしたり（担保物にする）、燃やしたりすることで、コミックに使われているCryptopunksの端数を表すPUNKSトークンを手に入れることができます。

NFTを変更できるファン：ファンは、一部のNFTの見た目や音を、個人的または集団的に決定することができます。例えば、テイラー・スウィフトのアルバムカバーアートをファンが所有し、背景を変更することができるようになります。また、NFTがゲーム、映画、コミックなどの世界の一部になると、ファンの集合体がストーリーやNFTをベースにしたキャラクターの行動について投票できるようになるかもしれません。

所有権と収益に関する紛争の解決：NFTの作成がより一般的で複雑になるにつれ、オンチェーンの紛争が発生します。共同でNFTを制作したクリエイターは、収益の分配や所有権の割合について争うことがあります。クリエイターの中には、同じNFTを複数のプラットフォームで作成する者もいます。また、NFTのメタデータを変更するクリエーターもいるでしょう。Upshotは、NFTを鑑定するためのプラットフォームであり、NFTの真正性を検証し、鋳造詐欺を調査し、その他のチェーン上の紛争を解決するために、より多くのプロトコルが生まれるでしょう。

3.オンチェーン・レピュテーション＆アイデンティティ

過去の行動や忠誠心を一意に識別するNFT

人々は、自分が行った行動に基づいて、譲渡不可能なNFTを「バッジ」のように獲得します。人々が所有するNFTは、過去の行動に基づいて自分を識別するユニークな指紋となります。この評判の履歴は、新たな機会を入手するためのオンチェーン・アイデンティティとして利用可能です。

　現在出ている具体例：

過去の行動の証明：Uniswapは、ユーザーに自分のポジションを証明するためのNFTを与えるようになりました。Reality Cardsは、両サイドの最大のポジションホルダーがNFTとして結果を得ることができる予測マーケットで、ユーザーはベットの履歴を構築することができます。POAPは、イベント開催者が「出席証明」バッジを発行するためのプロトコルです。Banklessのコミュニティコールでは、出席を証明するためにNFTを配布しています。

メンバーシップの証明：Orca Protocolは、ガバナンスプロトコルの助成金委員会のようなワーキンググループに、NFTベースのメンバーシップを付与します。これらのNFTは、メンバーが命令できる予算の種類など、チェーン上の権限や活動を解除するためのクレデンシャルとして使用できます。

　予測：

オンチェーン・レピュテーション：アプリケーションは、NFTの所有権をユーザーの品質シグナルとして使用します。特定のNFTを所有しているユーザーは、ハイクオリティのユーザーとみなされ、最新のアプリケーションにいち早く、あるいはユニークにアクセスできるようになります。例えば、特定のUniswap NFTを所有するユーザーは、流動性提供者であることを示すシグナルとなります。一部のDeFiプロトコルでは、特定のNFTを所有するユーザーに対して、早期アクセスやより高い支出制限を可能にします。

貢献度に応じてNFTに報酬を与えるコミュニティ：コミュニティのメンバーの貢献度に応じてNFTを提供することができます。例えば、ガバナンスに最も積極的なコミュニティメンバー、コード貢献度の高いコミュニティメンバー、コメントに最も積極的なコミュニティメンバーなどに、特定のNFTを付与することができます。

NFTの所有権による決定されるガバナンスシートは：ユーザーは、過去に資金を割り当てたことを証明するNFTを持っているか、ガバナンスプロトコルに積極的に参加したことがある場合にのみ、助成金委員会に参加することができます。Discordサーバーでの「役割」も、NFTの所有権に基づいているかもしれません。

NFTベースのクレジットスコア：ユーザーが貸し出しプロトコルにおいて善良な人であることでNFTを受け取った場合、レンディングプロトコルはより良い貸し出しレートを与えることが可能です。悪い人であれば、そのことを示すバッジを受け取ることになります。NFTの所有権は、信用度を判断するために使用されることができます

4.ディスカバリー＆キュレーション・プラットフォーム

NFTを見つけ、発見し、整理するためのプラットフォーム

1990年代のGoogle以前のウェブサイトのように、NFTは検索や発見が容易でない新しいタイプのデータです。NFTをキュレーションし、整理し、推奨する強力なプラットフォームが登場するでしょう。さらに、NFTがオンチェーンのレピュテーションやアイデンティティの基盤となることから、NFTの所有権に基づいたソーシャルネットワークが形成されるでしょう。ソーシャルシグナルは、NFTを組織化するための機能の大部分を占めることになるでしょう。

　現在出ている具体例

NFTの所有権に基づくソーシャルネットワーク：Showtimeは、NFTの所有者とクリエイターのためのInstagramのようなエクスペリエンスを提供するサービスです。

NFTのキュレーションと検索プラットフォーム：eBayのような伝統的なウェブプラットフォームは、現在、そのプラットフォーム上でNFTをサポートしており、これは私たちがNFTを検索して見つける方法になるでしょう。また、Openseaのような一般的な市場から、Foundationのようなキュレーションされた市場、さらにはhic et nunc、Mintbase、Paras.idのようなEthereum以外の市場まで、数多くの暗号化されたNFT市場が存在します。ショーン・ボナー氏の記事やTech Optimist氏の記事など、NFTマーケットプレイスをより完全に網羅した素晴らしい資料があります。

　予測：

NFTのLinkedIn（アイデアクレジット：Cuy Sheffield）：イベントへの参加、DAOでの投票、DeFiでの流動性提供などの過去の行動を通じて、譲渡不可能なNFTの「バッジ」を獲得すると、そのバッジに基づいてソーシャルメディア・プラットフォームが発展します。NFTのLinkedInのように、履歴書が過去の貢献を示す視覚的な評価表示スペースになるかもしれません。人々は、譲渡不可能なNFTに基づいて識別され、採用されるかもしれません。

NFTのための検索エンジン（Amazon、Etsyなど）：NFTのための商品検索エンジンが増えるかもしれません。AmazonやEtsyには、すでに多くのコレクターが存在していますが、将来的にはこれらのプラットフォームがNFTの商品検索に対応するかもしれません。また、上記のような既存のNFTマーケットプレイスも、高機能な検索・発見・推薦機能を備えていくでしょう。

5.NFTの金融化

NFTは金融資産

NFTは資産で所有権を表現する手法も金融取引に応用できます。NFT には、レベニュー・"splits"や NFT フラクショナル化など、金融資産としての NFT の有用性を高める多くの新しい仕組みがあります。将来的には、金融資産としてのNFTが飛躍的に増加することが予想されます。

　現在出ている具体例：

慈善事業や公共財のための資金調達：クリエイターやアーティストは、NFTをオークションにかけることで、慈善活動のための資金を集めることができます。また、公共財を調達するためのオンチェーン・ファンドを公的組織が設立するのも可能です。NFTクリエイターは、NFTオークションの収益の一部をこのようなファンドに寄付することができ、NFTが売却されると自動的に収益が支払われます。これにより、NFT作成者が特定の目的のために資金を調達したい場合、その資金がどこに行くのかを完全に透明化することができます。

NFTは、フラクショナル化により相互に交換可能：NFTXでは、ユーザーがNFTをプールに預け、ERC20トークンを鋳造することができます。B.20は、BeepleによるNFTアートの分数化された "バンドル "です。$WHALEは、Whalesharkという匿名のコレクターが所有していた13,000以上のNFTを分数化したプールを表すトークンです。Rats Vaultsでは、ユーザーが任意のNFTを預けて、代わりにトークンを受け取ることができます（ただし、$FWBという特定のソーシャルトークンの保有者には特別なVaultが用意されています）。NFTに対して交換可能なトークンを鋳造することは、ロック解除の一歩となります。なぜならば、トークンは、DeFiプロトコルを使って利回りを獲得したり、NFTプロジェクトの価格発見を改善したり、自動マーケットメーカー（AMM）を通じて交換できるため、NFTの流動性を高めたりするために使用できるからです。このようなフラクショナルプールのメンバーは、プール内の資産の売買に関する投票権、プールの一部であるNFTをレンタルする権利、プール内で利回りを生み出すNFTの配当を集める権利など、特別な権利を持つことができます。

NFTは「配当」を発行：コレクターは、所有するNFTに基づいて「配当」をもらうことができます。この「配当」は、非公式な方法で行われるのもありえます。例えば、コレクターの中には、有名なNFTを所有しているため、アーティストがこれらのコレクターに作品を宣伝したいと考え、アーティストから新しいNFTをエアドロップで受け取る人もいます。また、Meebitsがマイニングプロセスを確立し、Cryptopunkの保有者が新しいMeebitsを交換できるようにしたときのように、「配当」は積極的な参加を必要とする場合もあります。「配当」は、NFTが得た収益を直接発行することもできます。例えば、Yieldguildは、NFTのゲーム資産（例：Axie InfinityのAxies）を購入し、それをプレイヤーに貸し出すことで、プレイヤーは資産を前もって購入する必要がなく、これらのゲームをプレイすることで収入を得ることができるDAOの集まりです。AitoがAaveと統合したNFTを発表するなど、より多くのイールドを生み出すNFTが登場しています。

投資としてNFTを購入するDAO：PleasrDAOは最近、TorのNFTを500ETHで購入しました。このDAOは、アーティストpplpleasrの作品を購入するために最初に作られた。FlamingoDAO、Whaleshark、その他多くのDAOがNFTに投資しています。

Tweets by withFND

　予測：

NFTでキャッシュフローを生み出す：近い将来、NFTは収入を得るようになるかもしれません。NFTが収益を得る方法の一つとして、土地の権利に対する賃料があります。例えば、Cryptovoxelsのようなメタバーゼの土地所有者は、自分の土地を使用する人から賃料を請求することができます。現在、Cryptovoxelsの土地所有者は、自分の土地に建物を建てることができる「コラボレーター」を追加することができますが、その土地を所有しているわけではありません。将来的には、土地所有者と借地人が、賃料や賃貸期間などの条件を指定できるスマートコントラクトが登場する予定です。NFTが収益を上げるもう一つの方法は、音楽の権利を所有することです。例えば、音楽マスターは、楽曲がストリーミングされるたびに収入を得るNFTとなるかもしれません。また、ファンのコミュニティが団結して、お気に入りのミュージシャンの原盤を購入することもできます。すでにユースケースが出ています：個人が自分のCryptopunkを貸し出したり、reNFTのようなプラットフォームが個人にNFTを貸し出す実験をしたり、VardaがNFTの購入資金を賭けてNFTの利回りを上げる実験をしたり、Charged ParticlesではERC20のバスケットをNFTとして表現し、バスケットに対する利息を得ることができます。

分数化されたNFTはDeFiのエコシステムに組み込まれる：NFTをERC20のような交換可能なトークンに分割すると、これらのトークンを既存のDeFiプロトコルで使用できるようになります。これらのトークンは、AMMを介してスワップしたり、レンディングプールに入れたりすることができ、その他にも様々なことができます。例えば、ユーザーはERC20トークンを発行してNFTアートのコレクションをフラクショナル化し、そのトークンをUniswapで交換することができます。DeFiプロトコルは、分数化されたNFTに最適な機能を進化させたり、新しいDefiプロトコルが登場したりするかもしれません。NFTfiのようなプラットフォームでは、ユーザーはNFTを担保にしてローンを組むことができます。

インパクトNFT：アーティストは、自分のNFTの売上の一定割合を、死後も含めて永続的に特定の活動に寄付することができます。クリエイターは、環境保護や社会貢献を目的とした「インパクトNFT」を作成することができます。

プレトークンファンドレイジング：トークンを発行していないプロジェクトは、初期の支援者に報いるためにNFTを発行することができます。トークンが発行されたら、NFT保有者にトークンを配布することができます。

まだまだ広がる可能性があります。

これらのアイデアは、NFTの可能性のほんの一例にすぎません。近い将来、2つの重要な進化がある場合、私たちが見たことも想像したこともないような新しいNFTのユースケースが爆発的に増えるでしょう。

①NFTが表現する新しいタイプの資産：NFTの中核となるのは、汎用的なメカニズムであり、あらゆるものに対する所有権を表現することができます。これまでのところ、私たちは主に、ビジュアルイメージやGIF、暗号化されたネイティブゲーム、音楽を表現するためにNFTを使用してきました。新しいタイプのアセットは、新しいユースケースを生み出します。これらの資産には、従来のゲーム開発者によるゲーム資産、文章（Mirrorですでに登場）、映画やビデオ、スポーツ選手、物理的な商品、不動産、ハリー・ポッターやディズニーなどのクラシックブランドのキャラクター、資産のプール（Charged Particlesですでに登場）などが考えられます。

②低い取引コスト：現在のNFTのユースケースは、ほとんどがEthereum上で行われているため、取引コストが高いという制約があります。NFTの鋳造や取引に50ドル以上のコストがかかる場合、ユースケースは限られてきます。そのため、現在、NFTは高級美術品として扱われています。しかし、NEARやTezosなどのレイヤー1は、1セント以下での鋳造や取引を可能にしています。高額な取引コストの制約がなければ、開発者やクリエイターは、私たちがまだ想像もしていないようなNFTの新しいユースケースを生み出すでしょう。

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※紹介したサービスに幾つかがElectric Capitalは投資しているところがあります。

Z Venture CapitalもNFTの領域に深い関心を持って投資を行なっていく所存です。もしご興味のあるぜひご連絡ください。@lucheng_li