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群雄割拠 米国オンラインフィットネス業界

私は走ることが好きだ。ただし暑いのと寒いのが苦手で、夏と冬だけはジムに通いトレッドミルを楽しんでいる。

しかしパンデミックにより、その選択肢はだいぶ狭まりそうだ。今はまだ早朝ランが可能だが、梅雨明けの東京は早朝と言えども暑くて走るのは辛い。。。

と言う流れで、ジム通いになるのが通例だが、今年は”第二波”の影響を考えると少し足が遠のいてしまう。私だけでなくウィルスが蔓延する限り、ジムという閉鎖的な空間に好んで通う人はきっと少ない。

では多くの人がジムに通えない中、消費者は何を選択するのか。

①気にしないでジムで運動
②スマホでYouTubeを見ながらガイダンスなしで運動
③スマホのアプリベースでオンラインコンテンツに参加しガイダンス付きで運動
④機材と一緒に提供されるオンラインコンテンツに参加し、ガイダンス付きで運動

①の人はまぁ仕方ない(笑)最大限の注意を払ってやってもらうしかない。

日本では住宅事情の関係から部屋に大きな機材は置きにくいので、今はスマホベースのオンラインフィットネス(②③)利用者が多いはずだ。

アメリカではどうなのか。コロナ以前から一部の人たちはジムに設置している様な機材(ハード)を購入(④)し、機材に付属しているモニターを見ながら、まるで目の前にパーソナルトレーナーがいる様な感覚で運動を楽しんんでいる人が多い。

その代表格がPelotonだ。同社は家庭用バイクの販売をし、同時にライブ配信と録画コンテンツをサブスクで提供している会社だ。単なるバイク販売の会社ではなく、ハードにコンテンツを組み合わせた点が市場から評価されている。

*日本では自宅の代わりにジムへ通ってバイクでの運動を楽しむフィールサイクルが有名

Peltonはすでに上場してしまっているが、ベンチャー界隈ではオンラインフィットネスの領域に熱い視線が注がれている。

ちょうど1ヶ月前にはフィットネスブランドのLululemonMIRRORを買収した。MIRRORも巨大液晶モニターをユーザーに購入してもらい、サブスクでオンラインコンテンツを購入してもらうモデルだ。

個人的にはLululemonの買収で”業界に勝負あり”と思っていたが大間違いであった。その1ヶ月後、Techcrunch記事によるとMIRRORの競合にあたるTempoが6000万ドルを調達した。

TempoもMIRRORと同じく、約1m弱の高さの直立型ディスプレイ(本体1995ドル)を提供しつつ、ライブやオンデマンドをサブスク(月額39ドル)で提供している。

ユーザーは付属のバーベルを使いながら他のユーザーと競い合い合うことができる他、ディズプレイに映るパーソナルトレーナーが目の前で一緒にいる様な感覚にしてくれると言う。

”バイクはPelton、バーベルならTempo”の様なブランドイメージを目指し、各社がPeltonのポジションを目指しているはずだ。ちなみにこの領域、他にも知っているだけでまだある。

Tonal

TECHGYM

各社、サービス内容を読めば読むほど似た感じを受けるのだが、勝負の分かれ目が何になるかは考えておきたい。個人的には自宅に辛うじて設置できそうなTempoに一票を入れておきたい。この領域のスタートアップがExitしたらまた報告をしたい。

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