シードラウンドでプレゼン資料に入れるべき9つのポイント
本日はY-combinatorがその門下生に共有している”シードラウンドのピッチ資料の作り方”を翻訳しながら解説したい。
創業者に必要なことは、語るべきストーリーの筋道を立て、分かりやすく伝えることだ。このラウンドでは論文の様な細かな説明は必要ない。
実際に明確な説明も出来ないだろうし、無理やりに詳細がある振りをすれば、投資家はあなたのプレゼンを聞きながら混乱するだろう。ストーリーの筋道(物語)に焦点を当てよう。
①タイトルページ
会社名を書き、1行であなたのやりたい事業内容を説明する。
②課題と顧客
ここではあなたが解決したい課題をはっきりと書く。この課題を実際に抱えている顧客や事業を具体的に示すことが重要だ。
③解決策
解決策をできるだけ簡潔に説明する。特にあなたが提供できる具体的なメリットをあげること。
④トラクション(実績)
もし実績がすでにあればアピールしよう。数字を明確にして意味のあるものにする。カーブがこんなに滑らかになることはまずないが、気にしなくて良い。もし他にポイントとなる数値があれば図の横に記載しておくこと。
さらに他の数値があれば追加しておく。同じく未来の予想数値は気にしなくて良い。
⑤競合優位性
事業の競合優位性を伝える。なぜあなたのサービスがうまく行くのか。どうしてユーザーはあなたのサービスが使いたい!と思うのかを説明する。これは1枚以上のスライドが必要になるかもしれない。
⑥ビジネスモデル
超重要なポイント。まだ展開しようとしている事業を熟知しているわけではないが、分かっていることはしっかりと記載すること。より詳細に説明する必要があればスライドを追加して説明すること。
⑦マーケットサイズ
どれくらいの規模のマーケットなのか?大きな規模なのか、それともあなたが大きくしていく市場なのか。どれくらい稼げる市場なのかを説明して、投資家を説得すること。
⑧チーム
シードではサービスを作っていくチームメンバーは超重要だ。どうしてこのチームで問題を解決できるのかを伝える。投資家はアドバイザーではなく、創業者であるあなたに関心があるのだ。
⑨必要調達額
投資家に必要な調達額を伝え、それによって何を達成するのかを伝える。1年以内に自分のやるべき事がきちんと達成できていれば、それは次のシリーズA調達の準備にも繋がるはずだ。ここではバリュエーションキャップや他の資金調達条件は記載しない。
雑感
つい、あれもこれも説明したくなる気持ちは分かるが、上記のポイントをメインにプレゼン資料は用意して欲しい。もし他にも説明したい資料があれば、アペンディックスを用意して、投資家からの質問に合わせて説明する事をおすすめしたい。