週末日記#27
約2ヶ月ぶりの日記になってしまった。開き直るわけではないが、中断をしても再開すればそれは継続だという言葉をどこかで聞いたことあるので、良しとしよう。
今回の日記から構成を少し変えてみようと思う。今までは一週間の中の出来事や雑感を一つピックして深く掘り下げて書くようにしていたが、それでは労力がかかりすぎて続きそうにないので、代わりに、経験したこと、感じたことを浅く広く記していくスタイルに変えてみる。
コンビニで買えるような小さなメモ帳に感じたことを書き留める習慣があるので、そこからピックした内容を書くことにする。
目的としては、1)常に志通りの意思決定ができているかの確認、2)新たな気づきに対する備忘録の二つある。
24年11月3日現在、大事にしたい志:
決めたことを簡単に覆さない(初志貫徹)
思考でインスピレーションを制限しない
目の前のことに、自分ができる範囲内で一生懸命に取り組む
今週は、坐禅、Negative Capability、間を恐れる、水のように生きる、ハードワーク、英会話の六つを振り返る。
坐禅
留学先で精神状態を安定させるために瞑想を始め、いまだに習慣として続いている。元々は自分なりの瞑想(じっと座って考えを観察する)を行っていたが、しっかり学んでみたいと思って関心のあった「現代坐禅講義」という坐禅に関する本を読んだ。
この本を読み始めて、じっと座る瞑想法の中にも様々な種類があることを知ったが、中でも本書で解説されている只管打坐は自分に合っているものだと感じた。
只管打坐では、坐禅が坐禅であるにはそこに目的が合ってはならない、ただ一生懸命に座ることが坐禅だという。尚且つ、それが最高のくつろぎでもあるらしい(自分はまだこの領域には達せていない)。
ここから学んだことは「何事も目的があることが満足感や幸せに繋がるとは限らないこと」だ。自分は目的志向の人間なので、何かと目的を決めてしまいたくなる。意味や意義だけを追い求めてしまう。しかし、坐禅をしていて、何も目的のなくただ座ることがくつろぎになるということを知ったため、これが揺るがぬ証拠となり、自分の生活の中での優先順位も変わりつつある。
理由もなくただ外を歩いたり、ピアノを弾いたり、コンサートを観に行ったり、インスピレーションに任せた行動の中に存在するくつろぎはこれからも大事にしていきたい。
Negative Capability
上記した「現代坐禅講義」の中で、Negative Capabilityという言葉が出てきた。これは、積極的に何かをしようとするのではなく、消極的に、何かをしない能力のことを意味する。すなわち坐禅で重要視される「目的を持たずただ座る」ことにも応用される能力だ。
この言葉を聞いた時「正しくなろうとしなくても、正しくない行動をしなければ自ずと正しくなる。」という言葉が頭によぎった(何かの中国古典に引用されていたと思う)。
人(少なからず自分は)は正しい意思決定をしなければと思い悩むことが少なくない。そのような時に、この考え方を知っていればもっと楽に、かつ自信を持った行動ができるようになると思う。
間を恐れる
最近、何かとミーティングが多いのだが、そこで自分は不必要な単語や文書を多く発言しているということに気づいた。その原因として推測しているのは、間を恐れていることだ。相手の質問に対して、素早く返答することが正しいと感じているのだと思う。本能的にそのようなコミニュケーション法が身についてしまっている。
これを改善するために「素早い返答よりも論理的に正しい回答をする」ことを意識し、焦りの生まれない会話を心がけたい。
水のように生きる
中国古典の老子という本をAudibleで3度ほど聞き直し、文庫版も購入した。その本の中で特に好きなのが「水のように生きる」という表現だ。
水は柔軟で謙虚で、人々に必要とされている(老子で言われている水とは山を流れる河のことを指している)。どんな形にも対応しながら流れ、時には岩をも打ち砕く、そんな強い力を持ちながらも、いつも人の嫌がる下へ向かう。
こんなに謙虚で柔軟で、人に必要とされながらも、いざという時の力も秘めた、そんな人間になりたいと思う。
ハードワーク
今月、就活の予定で外資会社の投資銀行部門の数人とお話しする機会があった。投資銀行部門は激務で有名だが、それはまだ健在らしい。忙しい時には三時間睡眠が七日間続くこともあるほどだ。
僕はそのような方々と話していて、自分の仕事への熱量の足りなさに気づいた。熱量の足りなさの原因は業務内容ではなくマインドセットの方だと感じる。何をするかに囚われすぎてしまうと、熱量がでない理由を探してしまうからだ。逆に、何をしていても一生懸命になることができれば継続的に自己を成長させることができる。そのような心持ちを持つ習慣を今のうちに身につけたい。
英会話
インターンでの英語ミーティングが増えていく中で、英会話における改善点に気づいた。それは、ミスを恐れているために、発言が消極的になっていることだ。日本語でも自分が負い目を感じる相手だと消極的になってしまうことがあるが、英語であればその負い目が英語能力になるので、どんな相手であれ恐れて発言ができない、というのが現状だ。
このような課題に直面した時に常に覚えておきたい言葉は「人事を尽くして天命を待つ」だ。これは、評価は他人がするものだから、自分は目の前のことに一生懸命になれば良い、という意味の言葉だ。
この弱点は、英会話において如実に現れるだけであって、日々の様々な行動に滲み出ていると感じる。人事を尽くして一刻も早く改善に努めたい。
では、また次の日記で。