CL R162ndleg Barcelona VS PSG
どうもみなさんこんにちは。今日はCLの決勝トーナメント1回戦、バルサ対PSGの2ndlegのマッチレビューを書いていこうと思います。勝利には大量得点が必要なバルサがどのように出てくるのか気になるところです。
まずは1stlegの振り返りをさらっとしていこうと思います。1stlegはバルサのホーム、カンプ・ノウで行われ、ムバッペのハットトリックなどでPSGが4-1で大勝しました。その試合ではバルサは引いて試合に入りました。その結果、PSGのピボーテ、パレデスに自由なボール出しを許し失点が重なりました。同じlaliga勢のアトレティコもチェルシーに引いて入ったことが裏目に出て敗北しています。話は逸れましたが、1stlegはPSGに多くの時間とスペースを許していたな、というのが個人的な感想です。
ではここから本題に入っていきましょう。
ラインナップ
またまたFutmobからの引用です。
画像では3トップみたいな感じに見えますが、試合ではデンベレの1トップにメッシ、グリーズマンの2シャドーというように写りました。フレンキーは最終ラインから、ブスケツはピッチ中央からボールを配給していく印象です。
対してPSGのラインナップ。
ネイマールを欠くPSGはこのような4-2-3-1でスタート。1stlegはモイズ ケアンがスタメンでしたが、負傷中につきこの試合はドラクスラーがスタメン。
それでは試合内容に入っていきます。
ボールを握るバルサと受けるPSG
試合開始からバルサは積極的にプレスをかけてボール保持。一方で0-3でも突破が決まるPSGは受ける展開となりました。PSGの攻め手は若干サイドで高い位置とるムバッペの単騎カウンターで、25分にはミンゲサにイエローを突き付けましたが、バルサとPSGのどちら側からしてもあまり驚異だと感じていなかったはずです。
バルサの攻撃はブスケツのボール出しから始まります。PSGのヴェラッティ、ゲイェはバルサのボランチに対してプレスをかけようとは思いますが、後ろにはバイタルエリアで脅威的なこの力を発揮するメッシとグリーズマンがいるので、あまり前に出れませんでした。それもそのはず、PSGは中盤3枚なのに対してバルサは2ボランチ+2シャドーですので自ずと優先順位は後ろになるわけです。
ビルドアップを封じられるPSG
先程、1stlegではパレデスに自由を許しボールを持たれた、と書きましたがこの試合はバルサは前からのプレスを実行しました。
6分のシーンでは、メッシとデンベレがCBを背中で消しながらナバスに圧力をかけ、グリーズマンがパレデスをマークしました。SBについてもアラバ、デストが監視してナバスはアバウトなボールを蹴りバルサボールに移りました。このように、バルサは比較的前からプレスをかけ、PSGに自由を許しませんでした。結果としてPSGがボールを持つ時間は減り、"バルサらしい"サッカーを展開することが可能になりました。
バルサの攻撃の指針
ここでバルサの攻撃の形について解説していこうと思います。ブスケツ、フレンキーがフリーだったのでボール出しは自由にできるわけですが中央はやはり固い。PSGのブロック守備はそこそこコンパクトでした。そこでバルサ見せた攻撃、崩しの狙いはアルバを起点にるものでした。
バルサは大外にデスト、アラバを配置。バイタルエリアにグリーズマンとメッシを置いていました。メッシは基本的にヴェラッティが、メッシが最終ラインまで上がればそこに近い誰かが監視していました。なのでメッシがバイタルエリアで前を向くことは多くありませんでした。
さてアラバを起点にした崩しですが、これはアラバに対してPSGの右SB、フロレンツィがプレスをかけると効果を最大限に発揮します。位置的にはドラクスラーがアラバを見るべきですが、ラングレもボールを出せる選手なのでそちら側に目がいってしまいます。
アラバにフロレンツィが行くと、グリーズマンがアラバに近づきます。ここで数的不利が生じてしまうのでPSGの右CB、マルキーニョスはグリーズマンについて行きます。その瞬間、PSGの2人のCBの間が空きます。また、グリーズマンが降りていけば、マルキーニョスの裏が空きます。すると快速アタッカーのデンベレがそこに走り出します。合わせてアラバのスルーパス。
ナバスの神がかり的なセーブによってそこから得点は生まれませんでしたが、ビッグチャンスを多く作り出しました。実際、Futmobのスタッツを見てみるとチャンスメイク数はアラバが最多の4を記録し、シュート数はデンベレがメッシに次ぐ4を記録しました。
このように決定機を多く作り出していくバルサでしたが、先制点はPSGが奪います。
バルサを突き放す1点目
30分、イカルディがエリア内で足を踏まれたとしてPKを獲得。ムバッペが豪快に決めてアグリゲートスコア5-1としました。
この判定は私の目にも不可解に思われましたし、あまり触れないでおこうと思います。それよりもその前のクロスが上がるまでのシーンについて掘り下げようと思います。
偶然か必然か、このシーンではパレデスがフリーでボールを持っていました。遅れてぺドリがプレスに行きましたが、マルキーニョスとのワンツーで剥がします。この時ドラクスラーはバルサのCBミンゲサを引連れて内側へ絞ります。それと同時にPSGの左SBクルザワが前に張りました。
PK判定とは関わりはありませんが、そこ至るシーンでは鍵であるパレデスをフリーにしてしまいました。
絶好調のナバスを破るゴラッソ
前述の通りアラバからデンベレのランニングを生かしたパスや、逆に囮にしてグリーズマンガボールを受けたりするなどで再びボールを保持していくバルサ。
マルキーニョスとキンベンペの間を使う攻撃により、PSGの守備陣はだんだん右サイドへの比重が重くなっていきます。先制のシーンでは、ヴェラッティも食いつかれていて、あろうことかメッシをフリーにしてしまいました。イカルディのPK判定も謎ですが、メッシのミドルもまた謎です。訳が分かりません。(褒め言葉)
このままバルサペースで最初の45分を終えます。
ポチェッティーノの交代策
後半スタートからPSGはイエローカードを食らったクルザワに変えてディアロを左SBに置きます。個人的にディアロはCBのイメージがあったのですが、左SBに配置してきました。結果としてこの交代は成功します。左サイドの幅はWGが取っていたのでディアロはほとんど守備に専念しました。その結果もあり、ディアロは後半だけでどのプレイヤーよりも多いタックル成功数(4/成功率は80%)を記録しています。
その後のディマリア、ダニーロの投入によりPSGは攻撃時も2ボランチにシフト。相変わらず積極的ボールを握ることはしませんでしたが、安定していました。また89分のムバッペのカウンターは引くほど速く、あわや追加点というシーンでした。
幅と深さを失ったバルサ
バルサはボールを保持こそしていましたが、前半のような決定機をあまり見受けられませんでした。これはPSGが守備を更に固めた、というのもありますが、私はデンベレを下げたことによる要因が大きいなと思いました。
デンベレに変わって入ったブライスワイトはデンベレよりも中央にいる時間が長かったです。彼自身のプレースタイルについてどうこういうつもりはありませんが、デンベレがいて、デンベレがサイドに流れることで多くのチャンスを生み出していたことは事実です。しかし中にいる時間が大半だったことで、CB間のスペースを開けることが出来ず、グリーズマンやメッシの攻撃も効かなくなってしまいました。一方のPSGもライン間に入るボールを何度もカットし、決定機を作らせませんでした。
そして1-1のまま試合終了。アグリゲートスコアは5-2でPSGがベスト8へ駒を進めました。
総評
バルサは1stlegと打って変わって魅力的なサッカーを展開しましたが、ナバスに阻まれてしまいました。フレンキーのリベロも良かったですし、ペドリも年齢不相応のプレーを見せました。PSGもこの試合は慎重にプレーしたので本来の攻撃はあまり見せませんでしたが1stlegの崩しはとても面白かったです。バルサはこのまま(マドリーには勝てない程度に)(※マドリディスタ丸出し)復調して欲しいとおう限りです。
来週はアトレティコ-チェルシー、マドリー-アタランタの2ndlegがあります(laligaしか見えてない)。私自身とても楽しみにしています。ではまた今度!
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