見出し画像

2023 NBA Draft Big Board (March Madness後)

はじめに

March Madnessも終わりNBAはプレイオフに。バスケ好きにはたまらない季節が続きますね。ドラフトロッタリーもすぐそこまでやってきていますよ!このBig Boardで気になる候補生を見つけてくださると幸いです。

1.Victor Wembanyama 7’5/220lbs  Alien - Metropolitans 92

21.3 PTS- 9.9 REB- 2.2 AST- 0.8 STL- 3.2 BLK
46.5 FG%/ 30.4 3P%/ 82.9 FT%
28試合(32.0 MIN)

強み:
無限のポテンシャル
サイズ
シュート力
ショットクリエーション
リムプロテクト能力

懸念点:
フィジカル
怪我

ユーロリーグで笑えるようなハイライトを量産し続けるWembamyama。彼の選手としての天井は今までのどんなバスケットボールプレイヤーよりも高いかもしれない。彼の視点でのプレイ動画がそれを物語っている。公式発表で7‘5とされるその信じられないサイズとそれに似つかわしくないハンドリングスキルとシュート力。ロッタリーで一位指名権を獲得したチームは大切にVictor Wembamyamaという才能を育て上げてほしいと1人のバスケットボールファンとして切に願う。

2. Scoot Henderson 6’2/195lbs  Guard - G league Ignite

17.6 PTS- 5.1 REB- 6.4 AST- 1.2 STL- 0.4 BLK
44.3 FG%/ 32.4 3P%/ 75.0 FT%
25試合(30.2 MIN)

強み:
身体能力
フィニシングスキル
PnRハンドラーとしての判断力
プレイメイキング
ミッドレンジジャンパー

懸念点:
DF面(サイズ、フレームなど)
シュート力

ラッセル・ウエストブルック、デリック・ローズ、ジョン・ウォールといった身体能力を活かしたPG達は現在「かつてのスター」として扱われてしまっている。だが、そんな彼らの「完成形」とも言える選手になれる可能性を秘めているのがこのScoot Henderson。17歳からプロリーグであるG Leagueで頭角を表し、ついに今季完全にスター候補生としての地位を確立した彼は多くのスカウトから“Wembamyamaさえいなければ一位指名確実“という評価を得ている。課題とされていたジャンプシュートも改善の兆しが見え、PnR(Pick and Roll)のシチュエーションでも得意としているピックからのプルアップをスリーポイントレンジまで伸ばそうとする姿勢も見られる。そして個人的に彼の好きなところは18歳とは思えないスターオーラだ。早い段階で大人のプロとやり合ってきたせいか非常に落ち着いておりオンオフどちらのコートでもリーダーになれる素質があるのでは。

3. Brandon Miller 6’8/200lbs  Forward - Alabama

18.8 PTS- 8.2 REB- 2.1 AST- 0.9 AST- 0.9 BLK
43.0 FG%/ 38.4 3P%/ 85.9 FT%
37試合(32.6 MIN)

強み:
シュート力
パス能力
サイズ
DF汎用性

懸念点:
フィジカル
フィニッシュ力
ショットクリエーション力

6‘9のサイズに平均7.5本打ちながら38.4%でスリーを沈めるシュート力で今シーズン自身がNCAAでのNo.1候補生であることを示し続けてきたBrandon Miller。スポットアップシューターとしての能力はもちろん、ムーブメントシューターとしての能力も高く、DHO(Dribble Hand-Off)下でのスリーは脅威の51.7%を誇っている。また、ロックダウンDFとまではいかないもののサイズと身体能力のコンビネーションは彼を多数のポジションを守れるようにしている。さらに利き手ではない左手でのパスやPnRハンドラーとしてのパスなど「使う側」の能力も高い。だが、March Madnessではスランプに陥り、平均9.3得点(19.5 FG%/15.7 3P%)と不甲斐ない結果で終わってしまった。全体のFG%が50%未満なことや、ショートレンジジャンパーが29.2%でしか決められていないことを考えるとチームの”Go-to Guy”としての活躍には時間がかかるかもしれない。

4. Amen Thompson 6’7/199lbs  Guard - Overtime Elite

16.4 PPG- 5.9 RPG- 5.9 APG- 2.3 SPG- 0.9 BPG
56.6 FG%/ 25.0 3P%/ 65.6 FT%
16試合(27.5 MIN)

強み:
身体能力
パス視野
フィニッシュ力
プレイメイカーポテンシャル
ペリメターDF

懸念点:
ジャンプシュート
OTEのレベル
USG%の高さ
ターンオーバー

NBAスカウトたちにOTE(Overtime Elite)という特殊な環境がどう映っているのかは疑問だが、Thompson 双子兄弟は確かなスターポテンシャルを持っているはずだ。今この瞬間でもリーグ有数の身体能力を持つ彼ら。6‘7のフレームにAll-Defensive Team候補に将来なれるであろうペリメターDF。POA(Point Of Attack) DF、カバーDFどちらも非常に素晴らしい。基本的な能力は兄弟同じだが、今回Amenを上にしたのは彼の方が最終的な天井が高いと感じたからだ。ハンドラーとしての素質と素晴らしいコートビジョンは彼にしかない武器だ。特に身体能力を活かしたペネトレイトからのキックアウト、フィニシングはどちらも非常にハイレベルですることができる。だが一方で、残念ながら彼のジャンプシュートは大掛かりなテコ入れが必要となるだろう。25.0 3P%という数字もさることながら外し方も酷いものが多い。だがもし彼がその弱点を克服できたのなら...と考えると楽しみで仕方ない。

7.Ausar Thompson 6’7/207 lbs Wing - Overtime Elite

16.3 PTS- 7.1 REB- 6.1 AST- 2.4 STL- 1.1 BLK
48.1 FG%/ 29.8 3P%/ 66.2 FT%
16試合(27.3 MIN)

Thompson双子兄弟のもう1人Ausar。先ほどAmenとフレーム、身体能力など持っているものは同じだが、彼の方がそれを使うのは上手い印象。今季のOTE MVPを受賞したのが彼だったのもその証拠。ボールを長い時間持たずに貢献することができるし、ショットメカニクスも優れている。圧倒的な推進力でフィニッシュするAmenとは少し異なりAusarはスカイフックのようなランニングフックなど多彩なリムフィニッシュを持っている。もしかしたら彼の方が先にNBAで活躍を残すかもしれない。

6. Jarace Walker 6'8/240lbs Foward - Houston

11.2 PTS- 6.8 REB- 1.8 AST- 1.0 STL- 1.3 BLK
46.5 FG%/ 34.7 3P%/ 66.2 FT%
36試合(27.6 MIN)


強み:
DF汎用性
フィジカル
パスポテンシャル
OFアップサイド

懸念点:
OF継続性
コンタクトを経てのフィニッシュ

6’8のサイズに240lbsのフィジカルを持つWalkerは今ドラフトクラスNo.1のDF汎用性をもっている。NCAAの素早いガードにもついていくことのできるフットワークも備えており、真に1-5番を守ることのできる選手ではないだろうか。そのDF力は数字面でも表れており、DF系のスタッツではTotal Block (4位)、DF Rating(1位)、DF Box±(1位)、Block%(2位)、DF Win Shares(2位)と多種多様な項目でカンファレンス内の高順位の数字をマーク。また、要所で見せるターンアラウンドジャンパーやフローターなどOF面でもスキルフルな一面を持っている。ただ、ショットが振るわない日も多く、OF面での継続的な貢献はすぐには望めないかもしれない。せっかくのフィジカルを持っているのにも関わらず、リムフィニッシュをフローターに逃げる癖があるのでドライブからファールをもらう技術を習得すればFG%も上がってくるのではないだろうか。

7. Cam Whitmore 6’7/232lbs  Forward - Villanova

12.5 PTS- 5.3 REB- 0.7 AST- 1.4 STL- 0.3 BLK
47.8 FG%/ 34.3 3P%/ 70.3 FT%
26試合(27.3 MIN)

強み:
フィジカル
オフボールカット
身体能力
ショットクリエーション
ペリメーターDF

懸念点:
ショット継続性
DF安定性
パス能力

不安定だった今シーズンVillanova大の中でスターの才覚を遺憾なく発揮していたWhitmore。NBA readyなボディフレームに驚異的な身体能力、少しギャンブルみがあるもののアグレッシブでフィジカルなDF、彼の良いところは多くあるが、注目したいのはオフボールカットが非常に上手いこと。タイミングもさることながらボディーツールとの相性が非常に良いように思える。数字面でも73.9%でカットからのショットを決めている。ボールを持たずしてチームに良い影響が与えられるのはルーキーとしては素晴らしいことなので今後も続けてほしい。ショットクリエーション能力も高いポテンシャルを見せており、ドライブとプルアップスリーは確率こそあまり良くないものの光るものがある。C&Sスリーは40.0%で決めていることからも彼のメカニクスは信頼に足りるはず。課題としてはアシストが平均0.7アシストと非常に低い数字になっていること。別の懸念点は怪我につながるような危ないスリップの仕方をするシーンが散見されるので怖い所ではある。

8. Anthony Black 6’7/185lbs Guard - Arkansas

12.8 PTS- 5.1 REB- 3.9 AST- 2.1 STL- 0.6 BLK
45.3 FG%/ 30.1 3P%/ 70.5 FT%
36試合(34.9 MIN)

強み:
身体能力
ペリメターDF
パス能力
サイズ

懸念点:
ジャンプシュート
セルフクリエーション能力(PnR以外のハーフコートOF)

若き才能が集まったArkansasの中でも安定した活躍を残している6‘7の大型PGであるAnthony Black。サイズと身体能力のコンビネーションはオープンコートで彼を脅威とし、PnRシチュエーションでも良い判断を下すことができるプレイメイク能力を持っている。ペリメターDFも素晴らしく自分の中の間違いなくTOP10指名だ。懸念されていたジャンプシュートも30.1 3P%とまずまずな数字を残しているが、リリースが低くアーチもフラットな彼のジャンプシュートは今後のキャリアを向上させる上で改善の必要が迫られる課題であることに間違いない。

9. Cason Wallace 6’3/185lbs  Guard - Kentucky

11.7 PTS- 3.7 REB- 4.3 AST- 2.0 STL- 0.5 BLK
44.6 FG%/ 34.6 3P%/ 75.7 FT%
32試合(32.2 MIN)

強み:
POA DF
カバーDF
スティール能力
シュート力
プレイメイクポテンシャル

懸念点:
セルフクリエーション能力
メインハンドラー適正

素晴らしいペリメターDFはもちろんのこと、範囲の広いカバーDF、ガードとしては異常なほど高いブロック能力を持ち合わせたCason Wallace。数字面で見れば、平均スティール数はカンファレンス5位の2.0stlを、割合を示したSteal%ではカンファレンス6位の3.7%をマーク。6‘3のガードにしてはかなり高い平均0.5blkとDF面は素晴らしい。OF面もアシスト能力の高さが垣間見える平均4.3ast。シーズン序盤ほどではないがアウトサイドも36.2 3P%で決めている。試合全体を通して勝利につながるプレーをする彼は見れば見るほど良いプロスペクトに見える。が、一方でセルフクリエーション能力はそこまで高く無いようにみえ、メインハンドラーとしての打開力も低い。NBAに行った暁には、メインハンドラーの横に置くセカンダリハンドラーとして使ったほうがいいのかもしれない。

10. Jalen Hood-Schifino 6’6/213lbs - Indiana

13.5 PTS- 4.1 REB- 3.7 AST- 0.8 STL- 0.3 BLK
41.7 FG%/ 33.3 3P%/ 77.6 FT%
32試合(33.1 MIN)

強み :
PnRハンドラースキル
パス能力
PoA DF
サイズ

懸念点 :
シュート継続性
身体能力

ガードとしては素晴らしい6'6のサイズを持つHood-Schifinoはシーズンを通して自身がロッタリー指名されるべき才能を持っていることを証明し続けた。Indiana大をTrayce Jackson- Davisと支え、彼とのPnRは驚異的だった。ハイリリースなミッドレンジジャンパー、左右どちらでも打てるフローターなどでドロップカバレッジ相手には無双状態。パサーとしても優れており、ロールマンへのパスだけではなく、コーナーへのスキップパスなどもハイレベルにこなす。DF面でも、名門モントバードアカデミー仕込みのPoA DFでカレッジの素早いガードをもロックダウンすることが出来る。ただ、C&Sスリーでは31.3%と、外角はそこまで得意としておらず、ハンドラー以外としての役割でOFにどこまで貢献できるかは分からない。また平均2.8 TOVは少々多い気も。

11.Brice Sensabaugh 6’6/235lbs Forward - Ohio State

16.3 PTS- 5.4 REB- 1.2 AST- 0.5 STL- 0.4 BLK
48.2 FG%/ 40.5 3P%/ 83.0 FT%
33試合(24.5 MIN)

強み:
シュート力
フィジカル
ショットクリエーション能力

懸念点:
パス能力
オフボールDF

シーズンが進むにつれその名を上げてきたBrice Sensabaugh。今ドラフトクラスNo.1と言ってもいい純粋な「バケットゲッター」である彼はC&S、オフザドリブル、どちらも高確率で沈めるシュート力と235lbs(106kg)のフィジカリティを活かした力強いリムアタック、デマー・デローザンをも彷彿とさせるミッドレンジゲームでどんな強豪相手にも効率よく得点を重ねてきた。その証拠として出場した33試合の中で1桁得点で終わった試合はたったの4試合のみ。平均7.3本打つスリーも40.5%で沈めておりeFG%も55.4%と非常に高い数字を残している。ただ、彼のプレイメイク能力には少々改善の余地があるはず。USG%が34%と高いのにもかかわらず平均ASTはたったの1.2本。パスの出し方自体もあまりよいとは言えないものも多くAST/TO比率は0.57。また、オフボールDF時にボールウォッチャーになってしまう場面も多くみられる。

12. Taylor Hendricks 6’9/210lbs Forward - UCF

15.1 PTS- 7.0 REB- 1.4 AST- 0.9 STL- 1.7 BLK
47.8 FG%/ 39.4 3P%/ 78.2 FT%
34試合(34.7 MIN)

強み:
シュート力
リムプロテクション
サイズ
身体能力

懸念点:
セルフクリエーション
プレイメイク能力
ハンドリング

ジャレン・ジャクソンJrのような3&B(Block)ポテンシャルがあるUCFのTaylor Hendricks。C&Sからのスリー、カウンタードライブがうまく外も39.5 3P%(4.5 3PA)で決めている。またウィークサイドヘルプもうまくリムプロテクターとして1.8ブロックを平均。ポジショニングもいいように思える。身体能力も高く、いいロブターゲットとしてのポテンシャルも見込める。ただ、セルフクリエーション能力は低く、サイズアップするほどのハンドリングやプルアップはあまり得意としていない。またパサーとしての才能は疑問符が浮かぶ。時折ショートロールなどでいいパスを見せるシーンもあるがハブなどにはなれなそうな印象。

13. Keyonte George 6’4/220lbs  Guard - Baylor

15.3 PTS- 4.2 REB- 2.8 AST- 1.1 STL- 0.2 BLK
37.6 FG%/ 33.8 3P%/ 79.3 FT%
33試合(28.6 MIN)

強み:
ショットクリエーション
シュート力
セカンダリハンドラーとしての素質

懸念点:
ショットセレクション
ターンオーバー

サイズ、ハンドリングスキル、シュート力どれをとっても近年の2番としての仕事を高いレベルでこなすのがKeyonte George。少しディープスリーにこだわりすぎている印象も見受けられ、自分のジャンパーへの自信がありすぎるばかりかタフショットを自ら選択しまっている場面も。そのせいもあってか、FG%は37.6%とかなり低い数字になってしまっている。だが、スリーだけに限って見れば、平均6.9本のアテンプトを33.8%で決めていることになる。彼の打っているシュートを見れば十分すぎる数字であることがわかるはず。メインハンドラーをやらせるにはプレイメイク能力が足りないようにも感じるがセカンダリとしては十分なハンドル、パススキルを持っているのでは。

14. Gradey Dick 6’8/205lbs  Wing - Kansas

14.1 PTS- 5.1 REB- 1.7 AST- 1.4 STL- 0.3 BLK
44.2 FG%/ 40.3 3P%/ 85.4 FT%
36試合(32.7 MIN)

強み:
シュート力
リム周りのフィニッシュ
オフボールムーブメント
サイズ

懸念点:
横方向の俊敏性
オンボールDF

Jalen Wilsonという大学屈指のエースの横でGradey Dickはセカンダリスコアラーとしてもシューターとしてもこれ以上無い活躍を残した。ボールを持っていない時にどう動けばいいかを理解している彼はカッターとしても非常に優秀。スポットアップ、ムーブメントどちらのC&Sも上手く、同状況下でのスリーは54.5%で沈めている。また、トランジションでは彼はかなりの脅威となりうる。トランジションスリーは驚きの56.8%の高確率を記録しており、得点期待値も1.29 PPPと非常にハイレベル。
DF面で多少苦戦する場面は見られるも6'8の彼のサイズはDFで穴にならない程度にならないように彼を助けている。

15.Kobe Bufkin 6'4/ 195lbs Guard - Michigan

14.0 PTS- 4.5 REB- 2.9 AST- 1.3 STL- 0.7 BLK
48.2 FG%/ 35.5 3P%/ 84.9 FT%
33試合(34.0 MIN)

強み :
リムフィニッシュ
ペリメターDF
OF汎用性

懸念点 :
メインハンドラー適正

シーズンが進むにつれ価値を上げてきたKobe Bufkin。まず特筆すべきは、71.1%という異常値のようなリムフィニッシュ能力。高い身体能力とハンドリング能力で左右どちらの手でもフィニッシュが高いレベルで可能。パンプフェイクからのドライブはかなり驚異的。プレイメイクもガードとしては及第点以上でPnRハンドラーとしての才能もある。シュートもハイリリースなレフティのプルアップは非常に止めずらい。ストロークも美しく、確率こそ飛び抜けてはいないもののC&S状況下でもクローズアウトを恐れずに自信を持って打てるのは確実に彼の武器のひとつ。またDF面でも素晴らしいオンボールDFとして活躍。スクリーンナビゲーション、フットワークも上手く、スティールも素早い。高い身体能力を活かしたチェイスダウンを見せる場面も。
今後、PnRでハードヘッジに対する対処を学ぶべきと感じるシーンは多々あった。ドリブルを早くピックアップしすぎてしまって無理なパスを出してTOになってしまったり、ピュアハンドラーをやらせるには少々不安な場面が見られる。

16. Jett Howard 6’8/215lbs  Wing - Michigan

14.2 PTS- 2.8 REB- 2.0 AST- 0.7 STL- 0.4 BLK
41.4 FG%/ 36.8 3P%/ 80.0 FT%
29試合(31.7 MIN)

強み:
シュートクリエーション
シュート力
サイズ

懸念点:
リム周りのフィニッシュ
プレイメイク能力

元NBA選手で現在Michigan大で指揮を執るジュワン・ハワードを父にもつJett Howard。カレッジ屈指のシューターとしてロッタリー指名が濃厚とされている。6‘8のサイズとガードのように多彩なスキルのコンビネーションは常にミスマッチを作っている。36.9 3P%と一見効率はそこまで高くないように見えるものの打っているショットの難しさから考えれば及第点と言えるだろう。ジャンプシュートの能力は非常に高い一方でリム周りのフィニッシュではサイズアドバンテージがそこまで活かせていないように見れる。また自分のためのクリエーションはできてもパス能力の低さから他の選手へのお膳立てはまだ苦手な様子。

17.Nick Smith Jr. 6’5/185lbs Guard - Arkansas

12.5 PTS- 1.6 REB- 1.7 AST- 0.8 STL- 0.1 BLK
37.6 FG%/ 33.8 3P%/ 74.0 FT%
17試合(25.8 MIN)

強み:
スコアリング能力
シュート力
ハンドラーポテンシャル
フィニッシングタッチ

懸念点:
怪我
継続性
フィジカル

波の激しいNCAAでのシーズンを終えたNick Smith Jr.だが、その終わり方は決して望んでいたようなものではなかっただろう。開幕にも怪我で出遅れ、Maarch MadnessではGo to Guyの役割はトランスファーでやってきたRicky Counsilに奪われてしまった。だが、シーズン中後盤の爆発を見るとリズムさえ取り戻せれば、期待されていた活躍は十分に望めるのではないだろうか。C&S、プルアップもどちらもハイレベルなジャンプシュートに、フローター、左右でのクラフティなフィニッシュ、彼のOFスキルは非常に優れているはずだ。

18.Dariq Whitehead 6‘7/220lbs Wing - Duke

8.3 PTS- 2.4 REB- 1.0 AST- 0.8 STL- 0.2 BLK
42.1 FG%/ 42.9 3P%/ 79.3 FT%
28試合(20.7 MIN)

強み:
シュート力
PoA DF
プレイメイクポテンシャル
ショットクリエーションポテンシャル

懸念点:
怪我
継続性

シーズン開幕前の評判からするとWhiteheadは「残念だった候補生」とされてしまうかもしれないが、十二分にNBAで活躍する可能性を秘めているはずだ。オンボールで輝く候補生達が多い中、高校低学年時に見せていたシューターとしての才能を見せ、持ち前のフレームとフィジカルを活かした素晴らしいPoA DFで相手エースをガードしていた。怪我に悩まされ、中々リズムに乗れない中では自分の生きる道を探していたと感じる。


19.GG Jackson 6’9/215lbs  Forward - South Calorina


15.4 PTS- 5.9 REB- 0.8 AST- 0.8 STL- 0.8 BLK
38.4 FG%/ 32.4 3P%/ 67.7 FT%
32試合(32.0 MIN)

強み:
若さ
サイズ
ハンドリング
ミッドレンジジャンパー
身体能力

懸念点:
OF継続性
DF安定性

つい先日18歳になったばかりで今ドラフト最年少のGG Jackson。判断の悪さ安定感に欠ける部分など悪い意味の「若さ」が出てしまう部分はあるものの、ミッドレンジでのショットクリエーション能力や、身体能力、サイズに似つかわしくないハンドリングなど確かな光るものが彼をこの順位まで押し上げている。ポテンシャルという点においては今ドラフトクラスでも指折りだろう。お世辞にも「良いチーム」とは言えないSouth Calorina大よりも早い段階でNBA入りし、経験を積むことが彼にとってはベストでは。

20. Maxwell Lewis 6’7/195lbs Forward - Pepperdine

17.1 PTS- 5.7 REB- 2.8 AST- 0.8 STL- 0.8 BLK
46.8 FG%/ 34.8 3P%/ 78.7 FT%
31試合(31.4 MIN)

強み:
シュート力
セルフクリエーション

懸念点:
POA DF
オフボールDF

スムーズなジャンプシュートからくる高いショットクリエーション能力を持つLewis。オフザドリブルだけでなくC&Sも上手く、44.1%でC&Sスリーを沈めている。リム周りのフィニッシュもうまく上のレベルでもスコアラーとして活躍するポテンシャルを秘めている。Pepperdine大ではエースとしてある程度のヒーローボールもDFでのサボりも許されているが、NBAへの移行はうまくできるのだろうか。サイズ、フレーム、身体能力など良いディフェンダーになれる素質は持っているはず。

21.Sidy Cissoko 6'8/200lbs Guard - G League Ignite

11.6 PTS- 2.9 REB- 3.3 AST- 1.2 STL- 1.0 BLK
45.7 FG%/ 30.4 3P%/ 64.5 FT%
28試合(29.3 MIN)

強み:
身体能力
サイズ・フィジカリティ
DF汎用性

懸念点:
シュート継続性
ファールの多さ

Sidy Cissokoは非常に過小評価されていると感じている。6'8のガードである彼はScoot Henderson以外のプロスペクトとしては素晴らしいシーズンを送っていた。ドライブからのフィニッシュや、ハンドリングスキルとフィジカリティのおかげでオープンコートでは脅威となり速攻の得点期待値は1.3PPPを記録。だが、彼のフィジカルツールが最も活かされるのはDF面だ。サイズ、ウイングスパンを生かしたペリメターDFは非常に優れており、多くのオンボールブロックを残していた。彼のブロック能力はヘルプDFでも同様でガードとしては異常。垂直にリムを守ることもできるし、当たり負けしない体もある。ジャンプシュートは彼の懸念点ではあるもののシーズン初頭に比べるとフォームも修正され、確率も1月から3月までの直近2ヶ月間は36%で沈めていた。時間はかかるかもしれないが、改善する可能性は大いにあるだろう。

22. Jordan Hawkins 6’5/185lbs Guard - UConn

16.2 PTS- 3.8 REB- 1.3 AST- 0.7 STL- 0.5 BLK
40.9 FG%/ 38.8 3P%/ 88.7 FT%
37試合(29.4 FT%)

強み:
シュート力
継続性
身体能力
POA DF

懸念点:
サイズ

March MadnessでのUConnの支配的なランはHawkins無しでは言えないだろう。美しいシュートストロークを持つ彼は、平均7.6本のスリーを打ちながら38.8%と数字面も文句なし。ムーブメント、スポットアップどちらも高いレベルでこなせる。ショットクリエーションのポテンシャルも秘めているはず。DF面でも1−3番を守ることのできるサイズ、身体能力を持っているのは高評価。NBAでも3&Dプレイヤーとして活躍することができるだろう。床の高い堅実なピックになること間違いなし。

23. Leonard Miller 6’10/210lbs Wing - G League Ignite

16.9 PTS- 10.1 REB- 1.7 AST- 0.9 STL- 0.8 BLK
55.4 FG%/ 32.7 3P%/ 79.2 FT%
24試合(30.6 MIN)

強み:
サイズ・長さ
フィニッシュ力
リバウンド力
プレイメイクポテンシャル

懸念点:
ジャンプシュート

昨年のコンバイン時に期待されていたようなポイントフォワードではないものの、「使われる側」を学んだことでG Leagueで素晴らしい成長を遂げたLeonard Miller。6‘10のサイズと成長したフィジカルのおかげで制限エリア内のFG%は72.1%を記録。要所で見せる華麗なパスや不規則なハンドリングは未だポテンシャルを感じる。また、ダブルダブルマシーンでもあり、出場した24試合中14試合でダブルダブルを記録。リバウンダーとしても優秀な一面を持つ。DF面でもサイズとフットワークから複数ポジション守ることは可能だろう。一方でショットのほとんどがリム周りに集中していることからも分かる通り、ジャンパーは根本からの改善が必要だろう。

24.Rayan Rupert 6’6/205lbs Guard - NZ Breakers

6.8 PTS- 2.4 REB- 0.8 AST- 0.7 STL- 0.2 BLK
36.9 FG%/ 31.3 3P%/ 73.8 FT%
31試合(18.1 MIN)

強み:
POA DF
フレーム
OFアップサイド
ハンドラーポテンシャル

懸念点:
ジャンプシュート
左手

僕はRupertの大ファンだ。7‘3という驚異的なウイングスパンは彼の一番の魅力であるPOA DFを語る上で欠かせない。スクリーンナビゲーションも素晴らしく簡単にはスイッチはさせない。長さを活かしたヘルプも非常にうまく、個人でチームのDFを底上げできる力を持っている。左手でのフィニッシュ、ジャンプシュートの安定性など改善すべき点は多くあるが、パサー・ハンドラーとしてのアップサイド含めOF面でポテンシャルを見せながら素晴らしいフィジカルツールとDF力を持つ彼は1巡目中盤で指名される可能性もあるのではないだろうか。

25.Kris Murray 6'8/220lbs Forward - Iowa

20.2 PTS- 7.9 REB- 2.0 AST- 1.0 STL- 1.2 BLK
47.6 FG%/ 33.5 3P%/ 72.9 FT%
29試合(34.9 MIN)

強み:
シュート力
DF汎用性
3&Dポテンシャル

懸念点:
ハンドリング
セルフクリエーション能力

兄弟のキーガンマレーほどの花はないものの、昨年の彼同様にブレイクを飾っているKris Murray。素晴らしいサイズにシューティングアビリティなどNBAで必要とされる人材であるのは間違いないだろう。ショットクリエーターというよりPnPからのシュートや流れの中でのC&Sなどスポットアップのスリーが上手い印象。6.8 3PAで33.5 3P%はまずまずな数字でオープンスリーは躊躇なく、自信を持って打つ彼の姿勢が現れている。強豪に入団していいロールプレイヤーとして末永いキャリアを送ってほしい。ただ、逆に言えば彼がAll-NBAに入るような選手になるような影はあまり見えない。1巡目を使ってそのような選手を取ることはチーム状況によっても大きく意味が変わってくるのではないだろうか。

26.Bilal Coulibaly 6'7/ 230lbs Wing - Metropolitan 92

11.5 PTS- 4.2 REB- 1.4 AST- 1.6 STL- 0.6 BLK
52.8 FG%/ 35.4 3P%/ 72.5 FT%
37試合(22.8 MIN)

強み :
身体能力
フレーム
PoA DF
OFアップサイド
若さ

懸念点 :
情報が少ないこと

Wembanyamaが所属するMetropolitan 92にて素晴らしい輝きを放つ若きウイング。驚異的身体能力とウイングとしては申し分無いフレームに加えOF面でのポテンシャルもプレイメイクにシュートと可能性は無限大。今後ドラフトコンバインなどで注目が集まることは間違いがないだろう。年齢的にも18才と若く、もし来年にドラフトエントリーをずらすのならロッタリー指名も予想されている大器。
現状彼に関する情報は非常に少なく、未だハイライト程度しか出回っていないため現状これよりも上にすることはできかねるが、ロッタリーで指名されても全く驚きはしない。

27.Noah Clowney 6'10/ 210lbs Forward - Alabama

9.8 PTS- 7.9 REB- 0.8 AST- 0.6 STL- 0.9 BLK
48.6 FG%/ 28.3 3P%/ 64.9 FT%
36試合(25.4 MIN)

強み :
サイズ
エナジー
DF汎用性
シュートポテンシャル

懸念点 :
シュート継続性
ハンドリング
セルフクリエーション能力

Brandon Millerの横でシーズンを通して輝きを放っていたClowney。6'10のサイズにいいフットワークを兼ね備え、スリーも打てるという現代型候補生の典型例。OFスキルは全体的にまだ荒削りで確率もスリーは28.3 3P%とお世辞にもいいとは言えない。だが、フォーム、ストロークを考慮すると彼の中には確実なシュートポテンシャルがあるように見える。また常にハイエナジーでプレイする彼はORにもよく絡んでいる。本格化までには数年間の育成を要すものの天井の高さは魅力的。

28.Colby Jones 6'6/205lbs Guard

15.0 PTS- 5.7 REB- 4.4 AST- 1.3 STL- 0.6 BLK
50.9 FG%/ 37.8 3P%/ 65.3 FT%
36試合(34.0 MIN)

強み :
サイズ
OF汎用性
プレイメイク能力

懸念点 :
ポジション
ポテンシャル

あまり欠点の無い優等生系の大型ガード。オンボールではハンドラーとしての役割をこなせ、ほかのチームメイトにシュートをお膳立てすることもできれば、自らショットクリエーションを行うこともできる。オフボールでは良いフロアスペーサーになれるシュート力も持っている。March Madnessでのギアの上げ方を見ると自分のゲームをどうコントロールすればいいかをすでに分かっている印象。1巡目後半でとれるには十分すぎるはず。

29.Dereck Lively Ⅱ 7'1/230lbs Big - Duke

5.2 PTS- 5.4 REB- 1.1 AST- 0.5 STL- 2.4 BLK
65.8 FG%/ 15.4 3P%/ 60 FT%
34試合(20.6 MIN)

強み :
リムプロテクション能力
フィニッシュ力
フレーム

懸念点 :
OF能力
シュート力

たった20.6 MINの出場時間でカンファレンス5位の2.4 BLKを記録したDereck Lively。脅威の7'7のウイングスパンと7'1/230lbsのフィジカルツールは彼がカレッジ有数のブロックマシーンたる所以。ポジショニング、タイミングどれをとってもインテリアDFとしてはWembanyamaを除けば今ドラフト1のものを持っている。だが一方で今シーズンLivelyが放ったシュートのうち54/77はダンクシュートということが彼のOFの良い面も悪い面も表している。リムランビッグとしては素晴らしいのだが、良いPGがいないチームでないと輝けない印象。高校生時代には打っていたスリーは大学側から制限されていたかは定かではないが、打つ本数も確率もかなり低い数字に。

30. Jordan Walsh 6'7/205lbs Wing - Arkansas

7.1 PTS- 3.9 REB- 0.9 AST- 1.1 STL- 0.5 BLK
43.3 FG%/ 27.8 3P%/ 71.2 FT%
36試合(24.4 MIN)


強み:
PoA DF
プレイメイクアップサイド
フレーム

懸念点:
シュート継続性
セルフクリエーション能力

シーズン序盤に比べ、OF面での成長が著しい。課題だったスリーも味方からのキックアウトなどはだいぶ決められるようになったし、何よりカレッジ最高峰のPOA DFはMarch Madnessの中でさらに脚光を浴びた。長さとフットワークのコンビネーションは相手エースに鍵をかける。


2巡目

31.Jalen Wilson 6'8/ 225lbs Forward - Kansas

20.1 PTS- 8.3 REB- 2.2 AST- 0.9 STL- 0.5 BLK
43.0 FG%/ 33.7 3P%/ 79.9 FT%
36試合(35.4 MIN)

強み :
スコアリング能力
サイズ

懸念点 :

昨年のKansas大の優勝に貢献し、今季もエースとしてNCAA有数の選手として活躍を残したJalen Wilson。6'8のいいサイズにシュート力。3&Dポテンシャルもある堅実なピックになるはず。

32.Jaime Jaquez Jr. 6'7/225lbs Forward - UCLA

17.8 PTS- 8.2 REB- 2.4 AST- 1.5 STL- 0.6 BLK
48.1 FG%/ 31.7 3P%/ 77.0 FT%
37試合(33.2 MIN)

強み:
OF汎用性
バスケIQ
プレイメイクポテンシャル

懸念点:
年齢
身体能力

現在のUCLAのベストプレイヤー。勝負どころのスティールやORなどのWinning Playができる。スリー、ターンアラウンド、リム周りのフィニシングなどOF面ではマルチに活躍。あまり高くない身体能力や、今年で4年生なことを考慮すると1巡目での指名は厳しいようにも思えるが、もしそうなったとしても驚くことはないだろう。グルーガイとして強豪でもミニッツをもらえる実力があるはず。

33.Julian Strawther 6'7/205lbs Wing - Gonzaga

15.2 PTS- 6.2 REB- 1.3 AST- 0.8 STL- 0.4 BLK
46.9 FG%/ 40.8 3P%/ 77.6 FT%
37試合(31.2 MIN)

強み :
シュート力
サイズ
メンタリティ

懸念点 :
プレイメイク能力

いいサイズとクイックリリースのスリーを持つStrawtherは学年を重ねる毎に技を増やしていき、今年はカウンタードライブからのフローターなど磨きをかけ、ただのシューターからまた1段階ステップアップした様子。スポットアップ、ムーブメントどちらでもハイレベルなシューターはNBAで重宝されること間違いなし。

34.Ricky Council VI 6'6/205lbs Guard - Arkansas

16.1 PTS- 3.6 REB- 2.3 AST- 1.1 STL- 0.3 BLK
43.3 FG%/ 27.0 3P%/ 79.4 FT%
36試合(34.1 MIN)

強み :
スコアリング能力
身体能力
フィジカル

懸念点 :
パス能力の低さ
ショットセレクション

NIck Smith Jr.の不在により得たチャンスを存分に活かしているRicky Council Ⅳ。身体能力も高いマイクロウェーブスコアラーとして6thマンとして活躍する姿の想像は容易。フィジカルがしっかりしているのでDFでも当たり負けするシーンは少ない。もう少し判断を素早くすることとショットチョイスを良くしていけば次のレベルでも活躍が望めるはず。

36.Trayce Jackson-Davis 6'9/245lbs Big - Indiana

20.9 PTS- 10.8 REB- 4.0 AST- 0.8STL- 2.9 BLK
58.1 FG%/ 0.0 3P%/ 69.5 FT%
32試合(34.6 MIN)

強み:
フィニッシュ力
パス能力
ポストOF
リムプロテクション能力

懸念点:
シュート力

Indiana大のエースとして今季素晴らしい活躍を残したTrayce Jackson-Davis。ロブフィニッシャーになれる豪快さとポストからのパス裁きやミッドレンジなどの上手さを兼ね備えたビッグマン。7'2のウイングスパンも相まってDF面でも非常にインパクトフルな選手。シュートフォームなどからはポテンシャルを感じるも頑なにスリーを打たないスタイルはNBAでも通用するのだろうか。

36.Coleman Hawkins 6'10/225lbs Big - Illinois

9.9 PTS- 6.3 REB- 3.0 AST- 1.1 STL- 1.2 BLK
44.1 FG%/ 28.0 3P%/ 61.4 FT%
33試合(32.5 MIN)

強み:
OF汎用性
シューティングポテンシャル
サイズ

懸念点 :
シュート継続性
フィジカル

今ドラフトクラスの器用なビッグマン枠であるColeman Hawkins。ポストからハブの動きもできパス裁きも上手い。アウトサイドも確率こそ低いものの爆発した試合も数試合あり、ポテンシャルはあるはず。

37.James Nnaji 6'11/250lbs Big - Barcelona

3.6 PTS- 2.1 REB- 0.3 AST- 0.1 STL- 0.4 BLK
68.3 FG%/ 0.0 3P%/ 51.2 FT%
8試合(8.9 MIN)

強み:
フィジカル
身体能力
リムプロテクション

懸念点:
セルフクリエーション能力
ジャンプシュート

シンプルに自らの仕事を120%のエナジーでこなす彼のプレーは見ていて気持ちがいい。ハイモーターな走力を持つトラディショナルビッグ。年齢の割に体はできておりロブスレッド、PnRのロールマンとしていい仕事ができそう。ヨーロッパ仕込みのアップアンドアンダーなど「巧さ」も垣間見えるシーンも。素晴らしいフットワークでゴール周りの守備範囲もかなり広い。

38.Terquavion Smith 6'4/ 165lbs Guard - NC State

17.9 PTS- 3.6 REB- 4.1 AST- 1.4 STL- 0.4 BLK
38.0 FG%/ 33.6 3P%/ 70.1 FT%
34試合(33.6 MIN)

強み :
ショットクリエーション能力
シュート力
プレイメイク能力

懸念点 :
ショット効率性
フィジカル

ハイレベルなショットメイカーのSmithはベンチからの起爆剤になれるような選手。ロングレンジスリーを全く躊躇なく打つことができる彼の自信は素晴らしい。PnRハンドラーとしてのクリエーションもポテンシャルを見せている。ただ、FGが30%代なのはいくらスリーが全体FGの半分近くを考えても低いのでは。

39.Marcus Sasser 6’1/190lbs Guard - Houston

16.8 PTS- 2.8 REB- 3.1 AST- 1.6 STL- 0.1 BLK
43.8 FG%/ 38.4 3P%/ 84.8 FT%
36試合(30.8 MIN)

強み:
ショットクリエーション
シュート力

懸念点:
サイズ
ショットセレクション

今季のHouston大のエースであったSasser。インスタントスコアラーとしては十分にNBAでも活躍の場はあるはず。クイックリリースのプルアップスリーは間違いなく彼の武器。ただ、少しトリガーハッピーが過ぎて味方のOFのリズムを切ってしまう場面も。チームの一部としての活躍は果たして。

40 .Nikola Durisic 6’8/ 214lbs Guard - KK Mega

12.3 PTS- 3.0 REB- 3.7 AST- 1.0 STL- 0.1 BLK
40.1 FG%/19.8 3P%/ 70.4 FT%
23試合(27.5 MIN)

強み:
ミッドレンジゲーム
プルアップジャンパー
プレイメイクアップサイド
サイズ

懸念点:
シュート継続性
オフボールDF

6‘8のサイズを持ったコンボガードであるDurisic。彼のハイリリースで美しいストロークから繰り出されるジャンプシュートは思わずロマンを感じてしまう。PnRハンドラーとしても角度の作り出し方のうまさなどいいヨーロピアン感が満載。ミッドレンジでのフットワークも多彩。ただ19.8 3P%と、そのジャンプシュートメカニクスからは考えられないほどスリーが入らない。時間の問題なのかはたまた他の問題があるのか。DF面ではパスコースを読む力はあるものの自分のマークマンを見失いがち。

41.Brandin Podziemski 6‘6/200lbs Guard - Santa Clara

19.9 PTS- 8.8 REB- 3.7 AST- 1.8 STL- 0.5 BLK
48.3 FG%/ 43.8 3P%/ 77.1 FT%
32試合(36.0 MIN)

強み:
シュート力
フィニッシュ力
リバウンド力

懸念点:
身体能力の低さ
オンボールDF

C&SシューターとしてはNBAレベル。かなりのディープスリーも恐れずに打ってくる。ミスマッチを突いてのポストアップやミッドレンジゲームなど見ていて楽しいレフティガード。フローターにフックなどフィニシングも多彩。また、6‘6のガードの選手としては異常値の8.8 REBを記録。ただ、平面でも垂直でも身体能力は平均以下。DF面でもその影響は小さくないはず。

42.Terrence Shannon Jr. 6'6/215lbs Guard - Illinois

17.2 PTS- 4.6 REB- 2.8 AST- 1.3 STL- 0.5 BLK
44.2 FG%/ 32.1 3P%/ 79.0 FT%
31試合(32.0 MIN)

強み :
シュート力
1歩目のスピード
サイズ

懸念点 :
プレイメイク能力
リムフィニッシュ能力

ついにNBAの道が開けた大型レフティガード。今季はColeman Hawkinsと共にIllinois大を牽引。火がついたら止められないシュート力は間違いなく彼のリーサルウェポン。ハイボリュームなシューターではあるものの、C&Sポテンシャルも高くフロアスペーサーとしてNBAでも役割をこなせるはず。6'6/215lbsのフィジカリティのおかげで彼は複数ポジションを守れる選手に。爆発的なスピードも彼の魅力。

43.Judah Mintz 6'3/ 172lbs Guard - Syracuse

16.3 PTS- 2.3 REB- 4.6 AST- 1.8 STL- 0.1 BLK
44.3 FG%/ 30.3 3P%/ 75.1 FT%
32試合(33.3 MIN)

強み :
パス能力
派手さ
ハンドラーポテンシャル

懸念点 :
シュート力
オフボールOF
ドリブルピックアップ後の判断

PnRでのロールマンへのパス、トランジションでのパス、それらをノールックだったりビハインドを通したりしてオシャレにプレイするのがJudah Mintz。派手なプレイをできるだけのIQとスキルはしっかりもっている。身体能力もそこそこあり、リムフィニッシュも文句なし。プルアップゲームも上手い。

44.Mike Miles Jr. 6'2/195lbs Guard - TCU

17.9 PTS- 2.7 REB- 2.7 AST- 1.2 STL- 0.3 BLK
49.7 FG%/ 36.2 3P%/ 74.9 FT%
27試合(32.0 MIN)

強み :
OF汎用性
ハンドラーポテンシャル
シュート力

懸念点 :
サイズ

昨年もドラフト界隈に名前が上がっていたMike Miles Jr.はサイズこそ6'2と小さいながらチームのメインハンドラーとして今季のTCUを牽引。March Madnessではさらにギアを一段上げた。シュート力も申し分ないので次のレベルでも一定の活躍が残せるはず。二巡目でとるにはいい選手。

45.Andre Jackson Jr. 6'6/210lbs Wing - UConn

6.7 PTS- 6.2 REB- 4.7 AST- 1.1 STL- 0.5 BLK
43.2 FG%/ 28.1 3P%/ 64.6 FT%
36試合(29.1 MIN)

強み:
PoA DF
パス能力
身体能力

懸念点:
スコアリング
ジャンプシュート

得点以外の全ての点でチームに貢献ができるAndre Jackson。彼抜きではUConnの優勝は無かっただろう。パスの出し方や角度の付け方も上手く身体能力も高い。また、打つべきシュートは打つのでそこも好印象。


46.Arthur Kaluma 6'7/225lbs Forward - Creighton

11.8 PTS- 6.0 REB- 1.6 AST- 0.5 STL- 0.6 BLK
42.3 FG%/ 31.1 3P%/ 73.6 FT%
37試合(29.3 MIN)

強み :
フレーム
OF汎用性
3&Dポテンシャル

懸念点 :
不必要なTO
ボールの持ちすぎ


OG・アヌノビーのようなビッグウイング3&Dになれる存在としてカレッジに戻った候補生の中で大きな期待を寄せられていたKaluna。持っているフレーム、スキルセットは良いのにそれの使い方があまり上手ではない。自分の強みを理解しシンプルなゲームを心掛ければドラフトされるタレントは持っているはず。

47.Azuolas Tubelis 6'11/245lbs Big -Arizona

19.8 PTS- 9.1 REB- 2.0 AST- 1.1 STL- 0.7 BLK
57.0 FG%/ 31.3 3P%/ 76.4 FT%
35試合(30.2 MIN)

強み :
フィニシングタッチ
ハブ能力

懸念点 :
シュート力
DFフットワーク
身体能力

左利きのプレイメイクもできるヨーロピアンのスキルビッグマンとまるでサボニスのようなTubelis。実際にカレッジレベルではほぼ同じことをしていた。左手でのリム周りのタッチは素晴らしくタフなフィニッシュもできる。派手な身体能力はないもののIQの高い器用な選手。

48.DaRon Holmes 6'10/225lbs Big - Dayton

18.4 PTS- 8.1 REB- 1.7 AST- 0.7 STL- 1.9 BLK
59.0 FG%/ 31.6 3P%/ 66.9 FT%
34試合(34.2 MIN)

強み:
インテリアDF
シュートポテンシャル
リムランポテンシャル

懸念点:
シュート継続性
フリースロー

いいタイミングとインスティンクトを持った彼のインサイドDFは素晴らしいし、ミッドレンジのシュートタッチは美しい。身体能力も十分なはず。Duke大行きの噂が耐えないHolmesだが個人的にはNBAに行くべきではと感じる。


49.Kevin McCullar Jr. 6'6/210lbs Guard - Kansas

10.7 PTS- 7.0 REB- 2.4 AST- 2.0 STL- 0.7 BLK
44.4 FG%/ 29.6 3P%/ 76.1 FT%
34試合(30.6 MIN)

強み :
PoA DF
オフボールムーブメント

懸念点 :
シュート力

Kansas大の3,4番手として素晴らしい活躍を残したMcCllar。相手のエースガードを守れるフットワークとフォワードも守ることが出来るタフネスを併せ持つ。OF IQも高くカッティングも上手い。外角のシュートは確率は悪いがメカニクスやメンタリティは悪くない。

50.Jaylen Clark 6'5/210lbs Wing - UCLA

13.0 PTS- 6.0 REB- 1.9 AST- 2.6 STL- 0.3 BLK
48.1 FG%/ 32.9 3P%/ 69.8 FT%
30試合(30.5 MIN)

強み :
PoA DF
オフボールDF
身体能力

懸念点 :
シュート継続性
怪我

怪我を受けて来季もカレッジに残るかと思われていたPAC12のDPOY、Jaylen Clarkがまさかのドラフトへ。PoA DFだけではなく広い範囲のヘルプDFも非常に上手い。シュートポテンシャルもある良いエナジーウイング。

51.Julian Phillips 6'8/198lbs Forward - Tennessee


8.3 PTS- 4.7 REB- 1.4 AST- 0.6 STL- 0.5 BLK
41.1 FG%/ 23.9 3P%/ 82.2 FT%
32試合(24.1 MIN)

強み :
サイズ
身体能力
シューティングポテンシャル
3&Dポテンシャル

懸念点 :
シュート継続性
ボールを持った時の判断

素晴らしいサイズ、ハイエナジーなDFにポテンシャルを感じさせるOFは彼がドラフト指名に値すると感じる理由だ。確率こそ20%前半と振るわないがメカニクスはいいことは高いFT%に現れている。まだ荒削りだがやることを制限してあげて一つ一つ上手くなっていけば必ずや輝くだろう。


52.Adem Bona 6'10/235lbs Big - UCLA

7.7 PTS- 5.3 REB- 0.7 AST- 0.6 STL- 1.7 BLK
67.5 FG%/ 0.0 3P%/ 57.3 FT%
33試合(22.9 MIN)

強み :
身体能力
フレーム

懸念点 :
シュート力
セルフクリエーション能力

ハイエナジーでいいモーターを持つウィルビッグ系選手のAdem Bona。ポストプレーなどのセルフクリエーション力は無いものの、身体能力とサイズはドラフトされるべきものを持っている。


53.Amari Bailey 6'5/185lbs Guard - UCLA

11.2 PTS- 3.8 REB- 2.2 AST- 1.1 STL- 0.3 BLK
49.5 FG%/ 38.9 3P%/ 69.8 FT%
30試合(26.9 MIN)

強み:
スコアリングポテンシャル
ハンドラーポテンシャル
PoA DF
メンタリティ

懸念点:
右手
継続性

Bronny Jamesのチームメイトだったこともあり知名度があるAmari Bailey。左利きのスムーズなコンボガードでミッドレンジ、リム付近のスコアリングに定評あり。PoA DFも集中しているときはかなりハイレベルでこなすことができる。ただ右手のフィニッシュはあまり得意としておらず、試行回数も成功数もともに低い。練習があまり好きでなかったり好不調の波があったりマイナスポイントはあるもののMarch Madnessでの活躍を見ると確かな"Swag"が彼の中にはあるように感じる。

54.Mouhamed Gueye 6'11/210lbs Big - Washington State

14.3 PTS- 8.4 REB- 1.9 AST- 0.8 STL- 0.8 BLK
48.8 FG%/ 27.5 3P%/ 67.4 FT%
33試合(32.2 MIN)

強み :
身体能力
フレーム
シュートアップサイド

懸念点 :
シュート継続性
次のレベルでも同じことができるか

いいフレームに身体能力、少しのスキルとシュートポテンシャルを持つGueye。思わずロマンを感じる彼のハイライトは見ていて飽きない。


55.Jordan Miller 6'7/195lbs Forward - Miami

15.3 PTS- 6.2 REB- 2.7 AST- 1.2 STL- 0.4 BLK
54.5 FG%/ 35.2 3P%/ 78.4 FT%
37試合(34.9 MIN)

強み :
DF汎用性
フレーム
3&Dポテンシャル

懸念点 :
シュート継続性

March MadnessでのMiamiの快進撃をIsaiah Wongと共に牽引したJordan Miller。6'7のいいフレームに4番も守ることができるタフなDF。ドラフト指名されても不思議ではないはず。

56.Jalen Slawson 6’7/ 215lbs Forward - Furman

15.6 PTS- 7.1 REB- 3.2 AST- 1.5 STL- 1.5 BLK
55.6 FG%/ 39.4 3P%/ 77.5 FT%
36試合(30.7 MIN)

強み:
DF汎用性
身体能力
判断力

懸念点:
年齢
シュート継続性

6‘7-6’8のサイズを持ったスラッシャータイプのウイング。すでに24歳と年齢は他の選手達よりかなり高いものの、リムプロテクトもできるDF汎用性と全体的なOFの勘は優れており、ドラフトされるべきでは。

57.Emoni Bates 6'10/170lbs Forward - Eastern Michigan

19.2 PTS- 5.8 REB- 1.4 AST- 0.7 STL- 0.5 BLK
40.5 FG%/ 33.0 3P%/ 78.2 FT%
30試合(33.5 MIN)

強み :
ショットクリエーション能力
サイズ
ハンドリング能力

懸念点 :
継続性
フレーム
フィジカル
効率性

数年前“Next KD”として話題になったEmoni Bates。Memphis大からのトランスファーは彼に本来の役割を取り戻させ、自信がショットメイカーとしていかに才能に溢れているかを再証明した。が、フィジカリティの欠如、ショットの不安定さ、フレームの悪さを考慮するとこの程度の順位になってしまうのが妥当ではないだろうか。


58.Tucker Devries 6'7/210lbs Wing - Drake

18.6 PTS- 5.7 REB- 1.8 AST- 1.1 STL- 0.2 BLK
44.6 FG%/ 37.3 3P%/ 83.3 FT%
34試合(32.9 MIM)

強み :
シュート力
サイズ
判断力

懸念点:
身体能力
走力

Mid-major大の中の候補生として素晴らしい輝きを放っていたDeVries。6’7のサイズにシューターとしての才覚、ゲーム全体への理解度も高く球離れもいい。

59.Tristan Vukcevic 7'0/230lbs - Big - KK Partizan

5.8 PTS- 1.2 REB- 0.6 AST- 0.3 STL- 0.3 BLK
55.9 FG%/ 37.9 3P%/ 80.0 FT%
38試合(12.0 MIN)

強み :
サイズ
シュートポテンシャル

懸念点 :
トップリーグでの証明

7'0のサイズに似つかわしくないプルアップゲームを持つVukcevicはこれから覚えておいて損はない名前なはず。20歳とまだ若く天井は見えないのでドラフトされるのでは。


60.Kobe Brown 6’8/ 250 lbs Forward - Missouri

15.8 PTS- 6.4 REB- 2.5 AST- 1.5 STL- 0.4 BLK
55.3 FG%/ 45.5 3P%/ 79.2 FT%
34試合(29.5 MIN)

強み :
フィジカル
スコアリング能力

懸念点 :
オンボールDF

今季Missouri大のエースとして活躍を残したKobe Brown。カレッジからNBAのゲームに上手く合わせることができれば輝く可能性のある選手。シュート力は今季大きくステップアップし、フィジカルを活かしたポストプレイもハイレベル。ペリメターゲームは次のレベルでも通用するはず。

おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか?まだまだこの60人以外にも魅力的な候補生はたくさんいるのでまだまだ書き足していきたいと思います。かなりの時間をかけて自分なりにリサーチをしたつもりですが誤情報などあったらリプなどで教えてくださるとうれしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?