見出し画像

SketchUpでのモデリングなど 自分用メモ

僕の今のお仕事は、建築設計事務所にて設計図をもとにパースという、完成予想イメージのCGを作ることです。
その作業の流れと気を付けてることを自分用にまとめとこうと思い立ちました。手元にアナログの雑多なメモならあるんですがどうせなら公開しといた方が、僕みたいな素人に毛が生えた程度の付け焼刃知識でも、誰かしらにはお役に立つかもしれないので。

独習には下記の2冊にお世話になりました。僕がここに書いてるようなことはほぼこの2冊読めばわかることです。あくまでも、いちいち開くのめんどいけどあれどうやるんだっけって時用。笑

SketchUpパーフェクト(基本操作編) (エクスナレッジムック)
阿部秀之
https://books.rakuten.co.jp/rb/13357289/

SketchUpベストテクニック100 (エクスナレッジムック)
山形雄次郎
https://books.rakuten.co.jp/rb/14286319/

ちなみにソフトはSketchUp2019J、拡張機能はレンダリングにSU Podium V2.6、北設定にSolar Northを使用。

新規作成時の諸設定

◆テンプレートは「建築図面表記 ミリメートル」を選んでます。
◆スタイルは「簡易スタイル」
◆影の設定 こうじゃなきゃいけないっていうのはないですが、シーンをたくさん作っちゃってから一括変更ができないっぽいので、先に設定しとくと後がラク。
・レンダリング時以外は影オフ(重くなったり見づらくなるので)
・だいたい春先の日付、朝10:30くらい
・明は90、暗は70とか適当に
・「シェーディングに太陽を使用する」にチェック入れとく

必ず使うレイヤーを作っておく

・Layer0(初めからあるレイヤー)
・00図面     図面をインポートしたとき入れる
・00土地・基礎
・01F
・02F       うちでやる物件はたいてい2階建て以上なので
・09RF      屋根
・10家具・設備
・10植栽
・10照明
・10窓・扉
・非表示     まだ使うかもしれないけど消しておきたい
         ようなものを放り込む用に一つ用意しておくと
         非常に便利(後から「非表示」を作っても、
         シーン全部で非表示設定更新しないといけないから)
先頭に数字をつけるのは、名前で整頓したときに上に揃うから。インポートした図面の各レイヤーの名称とかがずらっと下の方に行ってくれて楽。

まぁ、これらを設定した状態で一回テンプレファイルにしてしまえば、今後はいちいち必要ないんですが。

図面のインポート

うちではDXFをもらってインポートしてます。
オプションでの設定は「マテリアルをインポート」と「描画原点を維持する」にチェック。後者にチェック入れるとなんか警告出てきますが、これ選ばないと取り込んだ図面がレイヤーごとに位置とか拡大率グチャグチャになりました。インポート元のファイルの設定によって決まるみたい。
尺度は「モデルの単位」を選んでます。

忘れないうちに太陽北を設定しておく。

図面の整理

図面全体でひとつのコンポーネントになってるのは解除しない。
それを編集する形で、各図面ごとに1コンポになってるのを移動して、平面図を各階の高さに持ってったり、立面図を東西南北の側面にくっつけたりします。

ちなみに最近うちの事務所では、とりあえず平面図(不動産広告とかで一番よく見る間取り図みたいな上から見たやつ)と屋根伏せ図(屋根のかけ方を示した図)だけできた状態で渡されて、「コレで適当に作ってみて」って言われることが多いです。

そこでガーッと外側だけ作ってみて、屋根も変更がラクなようにペラッペラで仮に作ってみて、屋根の各部分の高さ、勾配(傾き具合)、切り分け方やどっち向きにかけるかなどを基本設計してる社長とともに検討して、固まったら立面図用に寸法出しして返す、みたいなことをやってます。
屋根の形状決めは、材料の増減に伴う予算の変化、お隣や道路への影の落ち方などが規制の範囲内に収まるかどうかなどを決定する重要な工程で、パズルみたいで毎回ウンウン頭をひねりながらもけっこう楽しかったりする。
基本的には設計そのものの仕事はしていない僕も、この時は主体的に提案してデザインに携わったりできることも。


効率化

★マテリアルの登録の仕方
壁色サンプルなんかの画像をダウンロードしてテクスチャとして使っても、そのままでは別のモデルにさっと使えるようにはならない。
マテリアルパレットの選択タブで「モデル内」を開いて登録したいテクスチャを探して右クリック→「名前を付けて保存」。
C:\ProgramData\SketchUp\SketchUp〇〇(使用Ver.)\SketchUp\Materials\Woodなど入れたいカテゴリのフォルダを選択

★ライブラリから持ってきた3D素材はまた使う可能性高いんだから自分用のフォルダにまとめて保存しとけ! 後からまた探すのほんとめんどい。あと探しやすいように名付けは計画的に。。。
 それと、Build Mateっていう素材集はSketchUpの契約期間が切れてもそのまま使えるが、再インストールになった場合はライセンス入力のとこで弾かれるから。。。そんで単体購入できなくて、欲しけりゃSketchUpも最新版買え!!って言われる。その点SU Podiumはやさしい(ゆるい)

作図中の細かいコツというか、自分への戒め

★レンダリングしたときそこ映るの?ってとこにむだに時間をかけない。
(コレが最重要。。。すぐ没頭してどうでもいいとこに時間を浪費するのを減らしたい)

★建物内部で細かい作業をするときはほかのレイヤーをロックしとけ!!
(たとえば2Fの床をくり抜いて洗礼用の浴槽作ったりしてるときに、下に見えてた1Fをいつの間にか丸ごと消しちゃってたことが複数回ある)

・基本は全部Layer0に書く。グループ化してから、一番外側のグループだけ各レイヤーに振り分ける。

・階段は別要素で作っておけ!!(後から変更になったとき、階と一体化してると非常に面倒)

・たくさん窓ある時の作り方
壁片面を非表示状態で、窓記号の端から縦に上端まで(通常2000)立ち上げ、軸固定して反対の端まで横線、高さ分下向きに引いて、横軸固定で下枠閉じる("P"を左下から一筆書きする感じ)。余分な線消す。
プッシュでくり抜く前に複製する! サイズ違ってていいから同一面の分はどんどんコピペ。くり抜いてから幅や高さもプッシュで修正すれば早い。

・ショートカットは自分のよく使うツールや操作片っ端からカスタマイズして時短時短!

よく使う寸法一覧

・地面~1FL 住宅は600
       教会だとバリアフリーのために100、150、200など
・講壇高さ  特に指定がなければ+180
・天井高   2400が多い
・1FL~2FL 住宅は2800
       教会は3100とか いろいろ
・最上階の軒高(屋根をかける梁の上端までの高さ)
       2600など いろいろ

・窓の高さ(幅は平面図で出てる)のデフォ値
       住宅は上端がFLから2000が普通
       教会は2200まであることも
       下枠がFLから900の高さが主流
       トイレなどの小さい窓は上端1800で上下幅が500

・カウンター収納 窓枠の下20~25下げた高さに上端が来るように

・手すり   厚み15、幅45 上端が1100になるように
       礼拝堂2階席はパラペット立ち上げ600
       キャットウォーク立ち上がり50~100(メンテナンス用)

・吊り照明  床から3.1mくらい
・間接照明用袖壁 有効幅200、厚み25、飛び出し150

トラブルシューティング

・窓をコピペしたときなどに壁に無数のナナメ線が入りまくって、消して面を張りなおしても細かく分割されてしまいにっちもさっちも行かないときの対処法
→非表示アイテムを表示するコマンドを試すと、いつの間にか作成されていた線分がたくさん現れて、そいつらを全部消してから面を張りなおせばうまくいく

・ひとつの平面上の継ぎ目を消してるはずなのに、壁ごと消えてしまう
→押し出しツールで立ち上げる前に、線分が微妙に切れたりずれたりしていた可能性あり。1ミリ未満の段差になっているので、押し出しツールで左右どちらかの壁をもう一方に合わせてあげると、消したい線が細くなる=消せるようになる。

・消えちゃった壁を貼りなおしたら窓が埋まってしまい中をくり抜いたり押し出しが使えない
→太い線になってる窓のラインを線ツールで一か所なぞると中を抜いたり押し出しができるように戻る


その他 Sketchupと関係ないけど業務上役立ったもの

・埋め込みYouTube動画の視聴後画面に関連動画一覧を出さなくする方法
埋め込む動画のアドレスの最後に?rel=0つけるだけ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?