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【永久保存版】大学編入の口頭試問対策

自分で言うのも変だが、わたしは大学編入の面接や口頭試問が大変得意な学生だった。

そこで、難しいと有名な埼玉大学経済学部を例に口頭試問対策方法を以下にまとめてみた。ぜひ、参考にしてほしい。

【埼玉大学経済学部 口頭試問対策】

・埼玉大学の口頭試問の概要
基本的に圧迫気味の面接。「圧迫」が指すところは、私が受けた際の感想では「回答が論理的で、事実に基づいていて、さらに細かいディテールにも気を配っているかを見られている」と強く感じることを「圧迫」と表現していると感じた。

そのため、研究テーマや大学でできることを事前に深くリサーチしておくことが大切で、それらの理解度が高ければ、あまり圧迫に感じないというのが合格者の大半の意見。

・対策の大方針
志望理由書を元に聞かれそうなこととその答えを列挙しておいて、それぞれ完全に暗記して、何度も口に出す練習をする。練習は誰かとやることが望ましい。

・各ポイント毎の対策
①前日の準備
編入試験では交通事情を勘案しないことがあるため、前日は可能であれば近くのホテルや友人宅に泊まることがベスト。当然だが、早めに寝よう

②面接会場までの注意点
南与野、北浦和から埼大までの道は非常に混むことがあるため、バスやタクシーで行く場合も余裕を持っておくことをお勧めする。南与野の方が埼大まで近いため、最悪歩いてでも行くことができるのでオススメ。

③身だしなみ
服装:変に目立つ必要はないので、スーツで行くと良いと考える。シャツも白でネクタイも派手ではないものにするのがよい。コートやマフラーは建物に入る前に脱ぐのがマナー。

髪型:清潔感があり、目立つものでなければ何でも良い。

④面接マナー
控え室:スマホを触る、雑談等はやめる。志望理由書や話したいことをまとめたカンペの最終チェックをしよう。

入室時:ドアはノック3回、中から「どうぞ」という声が聞こえてから入る。
※ドアが最初から開いていたら「失礼します」と言って入る。ノックは不要。

着席時:まず椅子の横側に起立する。気をつけのまま、面接担当者へお辞儀を行い、受験番号、出身校の名称、氏名を大きな声で面接担当者に伝える。着席を促されたら、「はい、失礼いたします。」と言ってから着席する。

面接中:深く座るが、背中を背もたれには預けないで座る。両足は広げすぎない。男性はこぶし一つの隙間、女性は膝を軽く付けて足を揃える。両手の状態は男性は軽くこぶしを作り両膝に置いておく。女性は両手を重ねて膝の上に置いておく。足先は並行になるように揃える。面接官の質問には、「はい、〜です。」と回答する。
※「はい」はマストではないが、あると回答を考える時間が一瞬できるのでオススメ

離席時:明るく「ありがとうございました」と言い礼をする。出口のところまで行ったら、もう一度、面接官のほうを振り返り、「失礼いたします」と言い礼をする。好印象を残すよう最後まで気を抜かず。
※会場を出るまでは雑談はやめよう。

⑤話し方のコツ
-1分で300文字程度の速度が目安。NHKのアナウンサーくらい。
-息をたっぷり吸ってから話そう。面接で声が小さい人の大半は緊張で呼吸が浅くなっていることが原因。
-質問には結論から答える。
-聞かれたこと以外は答えない。例えば、「あなたの今の専攻は?」と言われたら、「○○です」とだけ答える。
-会話のキャッチボールを意識する。相手の反応を見つつ、話すタイミングや速度、内容を変えるのが良い。自分語りは印象が最も悪い。求められている情報だけ話そう。
-言葉遣いは気をつける。「〜だと思います。」ではなく、「〜だと考えております。」など、適切な言葉を使う。ただし、丁寧な言葉を使おうとするあまり、くどい言い回しになるのにも気をつける。簡潔で正しい言葉遣いを。

⑥質問への回答
・志望理由を教えてください
→1分以内パターンなど要約版も考えておく。基本は全部暗記してそのまま伝えることが重要。「本当にこの人が自分で書いたのか?」を見られている可能性があると予備校で習ったことがあるため。
伝える際の注意点としては、志望理由書に「〜である」などと書き言葉で書いていても、「私は昔にこういったことがあったので、そのことから○○に興味を持つようになったんです。」のように、書き言葉ではない会話として自然な伝え方を心がける。

・語句説明系への回答
「○○理論について説明してください」等は、事前に頻出の理論を140字〜200字でまとめておいて、それを30秒程度で説明できるようにする方法が効果的。私の場合は経営学系だったが、頻出の理論50個程度をツイッターに要約して、それぞれを30秒から長くても45秒以内で説明できるようにしていた。NHKのアナウンサーの話す速度が300文字1分なので、ツイッター程度の長さに要約して30秒で話すと時間的にも、内容的にも適度なものになる。

・意見を陳述型質問への回答
「グローバル化の問題点についてあなたの意見を1分で述べて下さい」のような意見陳述型の質問には、PREP法で答えると論理的な回答ができる。
PREP法とは、短い時間で要点を伝えたい時に伝える方法。
▪ P=Point(結論)
▪ R=Reason(理由)
▪ E=Example(事例、具体例)
▪ P=Point(結論を繰り返す)

グローバル化の問題を例に書き直すと、以下のような形になる。


自分の志望理由書から考えるられるあらゆるテーマのこのようなお題に対してPREP法で意見を整理しておき、かつ、話す練習をしておくことが望ましい。

・答えられない質問が来た場合
基本は素直に分からないと認める。ただし、「入学までに勉強しておきます。」など、ただ分からないで終わらせないことが大切。特に教授の本を読んでいないのに読んだような素振りをするなどは絶対にやめた方が良い。追求されてボロが出る。

・「あなたの研究はうちではできない」と言われた場合
基本的に大学でできない研究は学部レベルではほぼ無いが、できることを納得させる回答が必要。そのために、大学のホームページ、関連サイト、過去のニュース、提携している企業の情報などあらゆる情報を事前に調べて「必ず二年間で出来る理由」を用意しておく。ちなみに私もこれを聞かれたが、提携企業や過去の研究内容のニュースを踏まえて回答した結果納得してもらえた。

・「なぜ、編入なのか? なぜ、うちの大学なのか?」に対する回答
前者への回答は非常に重要。この際に考えたいのは、専門学生、短大生、高専生であれば大学は研究機関であるということを前面に押し出しての回答が可能。研究テーマとそれを研究したいと考えた理由を伝えて、これを実現するには編入するしかないということを伝える。専門、短大、高専では研究するに不十分だということを伝えられるとよい。

四年生大も基本は同じだが、「今の大学でも出来るのでは?」に対する回答を必ず用意すること。カリキュラムや施設、他には提携企業などあらゆる理由を探す。決定打がない場合は、研究を共にする周囲の学生と自分との研究に対する熱量にギャップがある旨を伝えるのがよい。

ちなみに、なぜその大学なのかはあまり重要ではないため、研究計画に絡めて、カリキュラムなどを理由に伝えれば良い。

⑦面接のネタ集め
・大学の情報
ひたすらググるのが基本。ホームページの隅々まで見ることは当然ながら、大学院や提携している企業のホームページも見よう。調べて分からないことはすぐに学務に問い合わせる。埼玉大の編入サークルに聞いてみるのも良い。

・研究テーマの情報
書籍やCiNiiでの本文閲覧はもちろんのこと、業界新聞やウェブサイトにも目を通そう。私は、加えてNewsPicksで自分の研究テーマに関わるコメントを一年分ストックして、全てPREPで整理して暗記するようにしていた。

⑧マインドセットと参考情報
この部分は参考まで。真偽が不確定なものもある。

・楽しむ精神が大切
長い時間勉強して来た分野のプロと議論できる貴重な時間。面接だということを差し置いても非常に楽しい時間であると言える。余談だが、私は面接終わりに教授から「非常に楽しい面接だった」と言われたので、おそらく教授も熱量と知識のある学生と話せることを楽しみにしているはず。

・言いたいことは伝える
Traskのインタビューの中で、面接に手応えがない場合に、面接の終わりに伝えたいことを伝えた人が一定数いた。埼玉大ではこのようなケースがあったかは未確認だが心残りがあれば伝えても良いかもしれない。

・TOEICよりも面接が重視されているという意見が多い
合格者の意見を聞くに、TOEICも重要だが、面接での逆転が多いという印象がある。私の場合は、TOEIC実施前の最後の年だったので、現在と単純比較できないが経済英語小論文の点数が20/100で面接が97/100で合格だった。その前の年の受験者も英語が30/100で合格したものがいた。

・研究テーマへの理解が何より大切
合格者の多くは、研究テーマへの理解に関しては、ある部分では教授よりも詳しいような学生が多いと感じた。面接は10〜15分程度であるため、可能な限り自分の得意領域から会話をずらさない戦略が取れると良い。


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