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「パワー」

物語には伏線が拾われる瞬間がある。

あちこちで作られた疑問が一気につながり、ぞっと鳥肌が立ったり、思わず涙してしまうこともある。「えぇ~!」っと思わず声を上げたくなるあの感情がある。

だからこそ物語っていうのは、時に大きな感動を引き寄せる。

まえがき

2020.12.24
『ひなくり2020〜おばけホテルと22人のサンタクロース』

ライブや握手会。いったことがある人は思い出してみてほしい。

あの人この世にいた。めちゃくちゃかわいかった。握手しちゃった。鳥肌。感動した。あの曲めちゃくちゃ盛り上がった。

行くたびに余韻をもらい、しばらく立ち直れないぐらい物思いにふける。

ライブとか、ああいったコンテンツの全容をわかりやすく要約するのは簡単じゃないし、あまり得意ではない。いざライブ鑑賞となると、頭を使わずただ感情ベースで、ひとつひとつ純粋に感動していく。

言葉にするって難しい。本当に思ったことは実は言葉にできないってことを聞いたことがある。いつも肝心なところで脳が味方してくれないので、なんて表したらいいのかわからず、しまいには「最高」、「感動」、「優勝」。こういう表現も全然いいし、大事だと思っているが、なんかもっといい表現にしてあげたい。

今日のあの場面は決して忘れられない。
これだけは何か形に残さなければならない。

そう思っていま文字を連ねている。

1.特別な曲

名場面はたくさんあった。みんな推しているひとや好きな曲も微妙に違う。だから、ライブっていうのはその数だけ見る視点や、その人が繰り広げている世界観も違っていて、おもしろい。

これを読んでいるあなたが実際に思い浮かべた名場面ってなんだろう?

富田鈴花が登場した場面がとても印象深かった。多くの曲のところどころで見えた彼女の全力さ、圧巻のラップ、これは実際に有観客であったら確実にぶちあがっている。さらには、『Dash&Rush』のソロパート。そして何よりも『まさか 偶然…』。

「相方がいれば…」。

演出の中に富田鈴花がそう口にする場面があった。ほんのわずかな間で作られた伏線だった。しかし、そのちょっとの間ですべて一気につながった。

まさか 偶然
君のコートによく似ていた
深緑と茶色のタータンチェック
(日向坂46『まさか 偶然…』)

同じ深緑のコートを着た子が、"もう1人"あらわれた。"だけどやっぱり人違い"ではない。

ほかでもない。みんなが知ってる、あの”ショートボブの子”だった。曲のタイトルがすぐさま頭に浮かぶ。

ナレーションで発していたことばはもう覚えていない。
いまにも泣きそうな表情。
空いたところに腰かける。
アコースティックギターをかまえ、マイクの位置を調整する。
ふたりはお互いに目を合わせた。あぁ。

いつ以来か目にした「花ちゃんズ」の姿。

こういう時になんてあらわしたらいいのかわからない。くやしい。
進化した主人公と帰ってきた相棒がふたたびタッグを組んでさらにパワーアップしたみたいな。これが限界だ。

ただ、この『まさか 偶然…』。この曲は、もともと特別な曲だと思っていたし、このライブを通してさらに特別な曲になった、ということは言える。

アコースティックギターを持ったふたり。まわりにはメンバー。
そして残念ながらライブに出ることは叶わなかった宮田愛萌のおもかげもどこかに。

2.「パワー」

ぼんやりとした画面をみて、曲に入り浸っていると、3か月のあいだのことがわずかながらスッとフラッシュバックする。

「どうか私にパワーをください。」

この言葉が忘れられなかった。

とぎれとぎれになったメッセージ。

9月21日のブログ更新。

3日おきで再開した「やっほっす~」。

ひなくりに抱いていた大きな期待。

そして、12月24日『まさか 偶然…』。

9月から3ヶ月がたった。3か月。

ステージに立っている姿を見ていた。「心配かけてごめんなさい」と謝る姿。謝ることなんて何にもない。

素直に「ただいま」と笑顔で言ってもらいたかったが、やっぱり鼻を赤くしていた。やっぱりこのちゃんはこのちゃんだった。これがこのちゃんだ。かわいい。

本人が「万全の状態ではない」といっていたのに、そこに立っていてくれていたこと、またその姿を見ることができたことに感謝の気持ちでいっぱいだ。ありがとう。

「頭が真っ白になった」という言葉も強く残っている。それほどの療養をしていたのだろう。あまり考えないようにと思っているが、つらかっただろう。メンバー、そして本人が1番つらかったのかもしれない。

ただ、また見ることができたのが嬉しい。いまはそれだけだ。

松田好花、なんてすてきな人なんだ。

簡単だが、やっぱりこの言葉に尽きてしまう。

持ち前のあのはじけ飛ぶような笑顔と明るい性格。そして、しまいには「自分もなんかやらなきゃ!」って思わせるような行動をとる。

こちらが「パワーをください」なんて言ってるわけじゃないのに、あちらの方から無条件でパワーをくれる。
がんばろうっておもわせられる。
何か動く勇気をくれる。

だからこそ、推したい!と心からおもう。

「#このちゃんおかえり」
「#konokatalk」

やさしいことばの数々。ほんとうに彼女が無事復帰までこれてよかったとおもう。
リトルヤホス、そして松田好花自身のパワーはほんとにすさまじい。

あらためて、このちゃん復帰おめでとう!!

#このちゃんおかえり

3.あとがき

Twitterで「#1日1幸せツイート」という素敵なタグを見つけた。何がって、1日のうちに強引にでも幸せを探さなければいけない、もしくは作らなければいけないところが素敵。

もちろんツイートしなくても自分で振り返ってみるだけでできる。

「昨日無駄にしたな」って朝起きて気づかされるより、小さいことでも「あぁ今日はあれが幸せだったなぁ」と思える方がいい。

特に今日は幸せなことが多すぎてもう書ききれない。1日1つ幸せを探すのがやっとな日に比べたら、もう幸せってもんじゃない。なんていうか、、、やっぱり言葉が出ない。

明日が終わるころにはどんな幸せをみつけているだろうか?

Merry Christmas🎄

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