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仏像をめぐるぐるりのこと

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2ヶ月に一度、大阪キタ・扇町の「扇町ミュージアムキューブ」内談話室カフェ「マチソワ」にて、仏像トーク「仏像をめぐるぐるりのこと」を開催しています。 マチソワ(大阪市北区南扇町6…
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#大阪

聖と俗が入り乱れる道頓堀六地蔵尊巡り

2010年に「道頓堀六地蔵尊巡り」がおこなわれました 千日前に上方ビルというビルがありまして、そこにはかつて、鳥居ホールという小劇場がありました。若手芸人の研鑽の場として機能したホールです。そちらのオーナーである鳥居学さんは真言宗の僧侶でもあり、鳥居ホールは現在では「弘昌寺」というお寺に生まれ変わっています。 仏教に厚く帰依されており、護摩行をよくされている方でした。 そんな鳥居さんを中心に、2010年にミナミで「道頓堀六地蔵尊巡り」がおこなわれました。 山伏さんとお坊

神仏習合のこと

露 天神社(お初天神)の節分祭 明治の廃仏毀釈でおかしくなったけど、もともと日本の信仰の姿は、神仏が習合していました。 たとえば、露 天神社(お初天神)の節分。 豆まきが行われたあと、護摩焚きがおこなわれます。 その際、修験道のお坊さんが参列し、宮司がお祓いをします。 その後、修験道のお坊さん、山伏さんが般若心経を唱えながら護摩を焚き、木札を火にくべる。 神社で、神職と僧侶が共同しておこなう行事です。 西大寺の秋祭り 次は、奈良の西大寺の秋祭り。 神輿が出発するのは西