レビュー 22/23 リーグアン 第2節 PSG×モンペリエ
こんにちは。今回は8月14日に行われた、22/23 リーグアン 第2節 PSG×モンペリエ の試合のレビューをやっていきます。
ついにエムバペ復帰!この試合の両チームのスタメン
出場停止が明けたエムバペがついに復帰したPSG。今シーズン初のベストメンバーとも言える布陣で臨みました。
モンペリエは得点源のマヴィディディの出場が叶わず。1トップに入ったのはサンテティエンヌから加入したカズリでした。
苦しんだうえで相手のミスを誘って
PSGはこの試合は前節のクレルモン戦と異なり、引いて守る相手に序盤は苦労しました。モンペリエは4−1−4−1のコンパクトなブロックを敷きましたが、前線のカズリも敵陣に入って守備ブロックを形成していました。
これにはナント戦やクレルモン戦で見せたようなライン間に降りてくるメッシやネイマールに仕事をさせない狙いがあり、中盤を絞ることでサイドにはスペースを空けていました。
しかし、サイドにスペースがあっても基本的にはモンペリエの両サイドハーフとサイドバックがPSGの両WBに2人で当てることができるため、PSGはサイドにおいても数的不利の状況を作られていました。
帰陣を速くしてスライドを丁寧に敷くモンペリエの守備的な戦い方にPSGは苦労しましたが、23分に少しラッキーな形でPKを獲得。しかしながら、エムバペのキックはオムリンが見事な読みで止めました。
少し嫌なムードが漂うパルク・デ・プランスでしたが、39分に素早いトランジションで相手のパスミスを誘うと、最後はエムバペの早いクロスからオウンゴールを誘発しました。
精神面でもだいぶ楽になったPSGは、43分にショートカウンターからハンドを誘ってPKを獲得。今度はネイマールが冷静に決めました。
後半は立ち上がりから数的不利のサイドにおいても持ち前の個の能力で勝負する場面が増えました。53分にはハイプレスからまた相手のミスを誘ってハキミから最後は再びネイマール。守備意識も後半から向上したように見えました。
3点目が入ってからは少しPSGの守備陣の動きが緩やかになり、58分に失点。モンペリエの攻勢が強まるかと思われた69分にCKの流れからエムバペが得点。公式戦3戦連続でセットプレーの流れから得点することができました。
終盤には新戦力のレナト・サンチェスがデビュー。なんとファーストタッチでゴールを決めました。終盤の集中力が切れたところに1点を返されますが、2戦連続で5得点の大勝で開幕2連勝を飾りました。
MMNをどう使う?2人同士の関係性は出来上がっているが、、、
今シーズン公式戦初めてメッシ・エムバペ・ネイマールの前線トリオ「MNN」が揃って先発出場を果たしました。しかし、前述の通りこの試合では引いて守る相手に最初は苦労しました。
ライン間に降りてくるメッシやネイマールも効果的な仕事をあまりできず、苦しい時間が続きました。昨シーズンも3人を起用したところでどういった役割を与えて攻撃を創造していくのかというところには課題がありましたが、今シーズンも3人の関係性の創造にはまだ時間がかかる模様。
開幕から出場し続けているメッシとネイマールの関係性はバルセロナで経験していたこともあって、黄金の関係性となっています。また、それをうまく引き出していたサラビアの貢献も忘れてはなりません。
布陣としてはメッシが中央でネイマールが左寄りのため、エムバペはやや右寄りにポジションをとっています。個人的な意見として、エムバペの適性は左ウィングであり、この試合では右サイドではそれほど目立った活躍はできませんでした。
しかしながら、昨シーズンとは違い、今シーズンはチーム全体で点を取っていくスタイルなのでしょう。昨シーズンのような「エムバペに点をとらせるチーム」になると相対的にメッシやネイマールのゴール数も減ってしまったのが昨シーズンの様子だったので、エムバペだけのチームではないという点を考えれば複数の選手で点をとることができたのはポジティブに考えるべきでしょうか。
しかしながら、4点目を決めたエムバペの顔は満足していない様子。これを機に3人にとって一番良い形を見つけてほしいと切に願うばかりです。
ミスが目立ちすぎたモンペリエ
モンペリエはこの試合はかなり守備的なフォーメーションで臨みました。ブロックを作ることを優先して、攻撃にあまり人数をかけませんでした。
そのため、30分過ぎのカズリのロングシュートまでは全くシュートが打てませんでした。
守備的に振る舞ったモンペリエでしたが、ビルドアップの最初の時点でミスを連発。PKを2度献上するだけでなく、前半終了間際にも追加点を決められました。
オムリンが幾度となく防いでくれた決定機も虚しく、後半もパスミスから得点を許す事態に。守備的に行きましたが、最終的には大量失点をしてしまいました。
プラス材料としては、今シーズンも大黒柱のサバニエが健在であるということ。質の高い左右のキックからチャンスを何度か創出しました。しかし、前線で何度かワイなどがいい動きだしをしても攻撃とパスが噛み合わない場面が続き、ずるずる後退してしまいました。
最後にエンビアイのスーパーゴールで意地を見せたので、今後はよりアグレッシブに戦うチームへとなってくれることを期待したいです。
8月14日 4時00分 22/23 リーグアン 第2節 PSG×モンペリエ
会場: パルク・デ・プランス
得点(アシスト): 39分 オウンゴール 43分 ネイマール 51分 ネイマール 58分 カズリ 69分 エムバペ 87分 レナト・サンチェス(ヌーノ・メンデス) 90+2分 エンビアイ(ファヤド)
ポゼッション率: PSG 59% モンペリエ 41%
総シュート数(枠内): PSG 20本(10本) モンペリエ 7本(4本)
パス本数(成功率): PSG 611本(91%) モンペリエ 425本(87%)
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