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レビュー 22/23 リーグアン 第6節 オセール×マルセイユ

こんにちは。今回は9月4日に行われた、22/23 リーグアン 第6節 オセール×マルセイユ の試合のレビューをやっていきます。



この試合の両チームのスタメン

灰:オセール 青:マルセイユ



ターンオーバーでしっかりと結果を残してCLへ

ミッドウィークに開催されるアウェーでのトッテナムとの2シーズンぶりのCLに向けて、主力選手をベンチに置く判断をしたマルセイユのトゥドール監督。とりわけ前線にはジェンギズ・ウンデル、ルイス・スアレス、ジェルソンという組み合わせで臨みました。

試合は立ち上がりからボールをもつと、サイドからを中心に攻撃を展開します。すると7分にフリーでサイドでボールを持ったカボレから、相手CBとSBの間をうまくとったジェンギズ・ウンデルが切り返してシュート。このシュートはポストに阻まれますが、ジェルソンが詰めて先制点を取りました。

マルセイユの先制点につながるウンデルのシュートまでの動き
オセールはサイドでの守備の連携がうまく取れていなかった

先発出場した選手が結果を残し、リードを保ったまま迎えた後半。

サイド攻撃をやられたらやり返すかのように、相手の横幅を広く使った攻撃に手を焼き、何度もピンチを迎えます。

苦しい時間が後半の立ち上がりから続き、たまらずアレクシス・サンチェスやゲンドゥジなどの複数の主力選手を投入したマルセイユ。

耐える時間が続く中で、84分に大チャンス。相手の楔のボールをノーファールで奪うと、素早く前線に預け、最後はマイナスの動きをうまくとったサンチェスがゲンドゥジのアシストで貴重な追加点を決めました。

苦しい時間が続いていた中、我慢して勝ち取った勝ち点3。ミッドーウィークのトッテナム戦に向けて、ベンチメンバーも主力選手も両方結果を残すという最高の形で締め括りました。

2シーズンぶりのチャンピオンズリーグはイングランドの強豪トッテナムに加え、フランクフルトとスポルティングという日本人が在籍するチームと当たることに。2年前よりもスカッドが充実しているだけに、今年は期待できそうです。



代役が難しいヌーノ・タヴァレスの存在

開幕から絶好調のヌーノ・タヴァレス。今季アーセナルからローンで加入したポルトガル人は、今やマルセイユの左サイドに欠かせない人物に。

この試合ではベンチスタートで前半は戦況を見守ることになりましたが、それにより彼の凄みがより明らかになることに。代わりに先発したのは右サイドを務めるジョナタン・クラウス。

クラウスは裏への飛び出しや果敢な前からのプレスを見せましたが、攻撃面では慣れない左サイドで高い位置を取ってからの判断にだいぶ悩んでいた様子。

後半からヌーノ・タヴァレスが投入され、強烈なミドルシュートを放つなどやはり存在感は抜群。今後は彼を休ませる場合・彼が負傷離脱した場合に備えて代わりの選手を見つけ、それに合った戦術を構築しなければなりません。



おかえり!再び南仏の地で戦うアミヌ・アリ

マルセイユに再加入したアミヌ・アリ

昨シーズンのサンパオリ体制を支えたモロッコ代表が、移籍期限ギリギリで再びマルセイユにローンという形で加入することに。さらに今回は買取義務つき。

新たな背番号77番でこの試合は途中出場を果たしたアリ。81分からの短い時間でしたが、84分の追加点はこの人の縦への推進力のあるドリブルがあってこそ。

昨シーズンは中盤やシャドー、ゼロトップなど複数のポジションでそのユーティリティ性を発揮したアリ。スカッドが厚くなった今季も彼の存在が必要なのは間違いなし。これから数字をしっかりと残してくれるでしょう。



悪い流れの時こそ丁寧に オセールの後半の立て直しのきっかけはサイドから

立ち上がりに相手に先制点を与えてしまい、そのままずるずると相手にペースを握られてしまった前半。

特にサイドでの守備の脆さを露呈することに。サイドバックとサイドミッドフィルダーの守備の連携がうまく取れず、何度も相手の侵入を許しました。

迎えた後半。修正したのはしっかりと時間をかけながらも、横幅を広くつかった攻めを中心に丁寧に行うことを実行。

サイドで相手を揺さぶりながら、時折背後へのアクションや縦パスなどを交えて攻撃することでリズムが生まれ、チャンスも増えました。

それでも相手の好守に阻まれて得点には至らなかったものの、強豪相手に苦しませるサッカーはできました。スタジアムの雰囲気も全く悪くなかったため、ポジティブ要素は多いはず。

次節はアウェーでレンヌ戦と、また強豪相手との対戦が控えていますが、必ず自分達の時間ではないときが来るため、そういった時間こそ守備などを丁寧に行うことが鍵になってきそうです。



9月4日 0時00分 22/23 リーグアン 第6節 オセール×マルセイユ

会場: スタッド・ドゥ・ラべ・ドゥシャン

得点(アシスト): 7分 ジェルソン 84分 アレクシス・サンチェス(ゲンドゥジ)

ポゼッション率: オセール 47%  マルセイユ 53%

総シュート数(枠内): オセール 8本(2本)  マルセイユ 15本(7本)

パス本数(成功率): オセール 438本(82%)  マルセイユ 498本(85%)


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