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週刊リーグアン#4

国内ではバスケワールドカップが人気を博しており、見事来年のパリ五輪を勝ち取りました🎊
ちなみに私は河村勇輝選手と少しばかりの縁があり、あの顔でバスケが上手いなんて、嫉妬したくなるような才能の塊です泣

先週はヨーロッパの各大会の抽選会が行われ、リーグアンから出場する精鋭たちの対戦相手は以下の通りになりました。

CL
PSG(グループF):ドルトムント、ACミラン、ニューカッスル・ユナイテッド
RCランス(グループB):セビージャ、アーセナル、PSV

EL
マルセイユ(グループB):アヤックス、ブライトン、AEKアテネ
レンヌ(グループF):マッカビ・ハイファ、パナイシナコス、ビジャレアル
トゥールーズ(グループE):ユニオンSG、リヴァプール、LASK

ECL
リール(グループA):NKオリンピア・リュブリャナ、クラクスヴィク、SKスロヴァン・ブラチスラヴァ

どのチームも難敵と戦うことになりましたが、今季でUEFAカントリーランキング5位復帰はかなり厳しいという見解です。どのチームもリーグ戦では完全に仕上がっていないだけに、何とかこの不安な気持ちを結果で見返してくれることを願います。



①今季はブレストが台風の目に!?

モナコと共に開幕連勝スタートを飾り、前節では内容は悪くなかったもののマルセイユに敗れたブレスト。今節では前回の記事でお伝えした通り、ホームにレンヌを迎えた[Derby Breton]が開催されました。

前節こそマルセイユに敗れた、ブレストですがホームのダービーで挽回すべく、密度の高い練習を行ってきた様子が試合前日からも感じることができました。

ピッチではラインを揃えた守備でレンヌの攻撃を完全にシャットアウトし、中盤レース・メルーの創造性やデル・カスティジョの技術を活かしたアタックでゴールを脅かしました。

前半こそブレストが押し気味になりましたが、後半は両者ともにゴールが遠く、スコアレスという結果に終わりました。ここ最近勝ち切れないというレンヌの課題も見えた試合ですが、ブレストの今季にかける思いが詰まった一戦だったと感じます。昨季はスタートダッシュにつまづいて残留争いに巻き込まれてしまった分、今季は良いスタートが切れました。



②布陣を変えて14年ぶりのリーグアン勝利

前節は退場者を出しながらも2点のビハインドからエースのアリウィの2得点でレンヌ相手に引き分けに持ち込んだル・アーヴル

10人の中で勝ち点1という結果をもたらしたのは、間違いなくフォーメーションの変更にあったと思います。開幕節と第2節は5-3-2の布陣で臨みましたが、内容は悪くないものの勝ち点を落としていました。前節レンヌ戦からエルスナー監督は布陣を4-2-3-1に変更しました。

前節退場となったグランシールの左サイドにアリウィが入ったことと空いた前線にログボが先発したこと以外は同じメンバーで臨みました。試合は前半こそボールを握られる時間が長く続きましたが、後半からトップ下のクジャエフを中心としたパスワークで支配率を高め、ゴールに迫りました。

そして53分にカウンターからそのクジャエフが決めると、70分にアリウィが2試合連続弾、ATに途中出場のエンベンバがダメ押しとなる点を決めて3-0の快勝を収めました。

今季14年ぶりにリーグアンに復帰したル・アーヴルですが、リーグアンでの勝利は2009年5月3日ナント戦(A)以来の出来事だったようです。
*ホームでの勝利は2009年8月3日ソショー戦以来

この布陣変更で得た良い流れのまま、目標のリーグアン残留を果たせるのか注目です。



③「今週の大谷さん」よりも「今日の南野さん」

野球界のスターであるロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手は我ら日本人の誇りである存在ですが、現段階においてあらゆるスポーツにおいて、海外で最も結果を残しているのは南野拓実なのではと批判覚悟で感じます。

開幕3試合でゴールもしくはアシストを記録している絶好調の南野拓実は今節のRCランス戦でも当然先発出場を果たしました。

試合は前半から、いつも通りの縦志向の強いヒュッターの戦術でモナコがペースを握り、24分にCKからファーでシンゴが頭で合わせ移籍後初ゴールを記録しました。そして、36分にはヴァンデルソンの回収から右サイドに流れた南野拓実から、斜めの動きをしたゴロヴィンの足元にスルーパスが渡り、ニアを突いたゴールで追加点を決めました。

モナコは59分にもマリパンが決めて昨季シーズンダブルをくらったRCランス相手に3-0の快勝を収めました。モナコが単独首位に立つと共に、南野拓実は4試合連続で得点につながる働きをしました。この記録はいずれ途絶える可能性の方が高いとは思いますが、これだけ毎週結果を残している彼にもう少しフィーチャーしてほしいと情が入ってしまいます。

今週はゆっくり休むことができる分、身体をリフレッシュして次節も結果を残してくれることを期待します✨



今節の結果まとめ

2023/09/02
ナント 1-1 マルセイユ

2023/09/03
ブレスト 0-0 レンヌ
モナコ 3-0 RCランス
トゥールーズ 2-2 クレルモン
ル・アーヴル 3-0 ロリアン
リール 1-0 モンペリエ
メス 2-2 スタッド・ランス

2023/09/04
ニース 2-0 ストラスブール
リヨン 1-4 PSG

クライシスな状況が続いているリヨンはホームで4失点の惨敗。Bad Gonesの怒りは頂点にきています。リールはホームでは勝負強さを発揮し、エースを抜かれたメスもホームで意地を見せました。


第4節終了時点での順位がこちらです。



次節の注目ゲーム

国際マッチウィークを挟んで迎えるリーグアン第5節の注目すべき試合は、「マルセイユ×トゥールーズ」です。

なぜこれが注目すべきなのかというと、もうトゥールーズ×PSGでも実現しましたが、21世紀のリーグアンでは珍しい、スペイン人指揮官対決が実現するからです。

今季マルセイユにはバレンシアやアトレティックルブを率いたマルセリーノが就任したことは広く知られている事実ではあると思いますが、今季アシスタントコーチからトゥールーズの監督になったのがカルレス・マルティネスです。

かつてはラ・マシア(バルセロナの育成組織)を率いていた経験のあるまだ39歳の若武者が今季はELに参戦するチームを率いており、かなり趣のあるチームになっているように感じます。

スペイン人というとパスサッカーをどうしても連想してしまいますが、彼は守備をかなり重んじており、堅守ありきのアタッキングフットボールであることを感じさせてくれています。

前節は同胞スペイン国籍のヘラベルトをトップ下にして相手の中盤の裏を狙う戦術で2点を先行しましたが、後半からかなり守備的にシフトしたために終了間際に同点弾をくらうというなんともストレスの残る試合となりました。まだ彼のチーム作りは発展途上であることは間違いないのですが、若者が多く集まるこのチームは今季ずっと追っていきたいと思います。特にヘラベルトはカスティージャ(レアルマドリーの下部組織)出身であり、ラ・マシア指導経験のあるマルティネスが彼をどう味付けしていくのか楽しみです。



23/24 リーグアン 第5節日程(日本時間)

2023/09/16
 4:00 PSG×ニース

2023/09/17
 0:00 レンヌ×リール
 4:00 RCランス×メス
20:00 ロリアン×モナコ
22:00 クレルモン×ナント
22:00 スタッド・ランス×ブレスト
22:00 ストラスブール×モンペリエ

2023/09/18
 0:05 マルセイユ×トゥールーズ
 3:45 リヨン×ル・アーヴル



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