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レビュー 22/23 リーグアン 第7節 ストラスブール×クレルモン

こんにちは。今回は、9月11日に行われた 22/23 リーグアン 第7節 ストラスブール×クレルモン の試合のレビューをやっていきます。



この試合の両チームのスタメン

赤:クレルモン 青:ストラスブール



新フォーメーションで従来の戦い方がよりスムーズに

今季なかなか勝利することができていないストラスブール。昨シーズンの躍進から考えるとだいぶ頭を悩ませなければならない状況ですが、この試合では少しその長いトンネルに灯りが見えたような気がしました。

この試合では久しぶりに4バックにしてトマソンをトップ下にして中盤をダイヤモンド型にした陣形で臨みました。

ストラスブールの戦い方としてはビルドアップの早い段階で前線の選手にボールを当てて、こぼれ球を拾って高い位置で二次攻撃を仕掛けるという形ですが、このフォーメーションにしたことでよりスムーズにその攻撃が行えるようになりました。

長身のFWにあててこぼれ球を拾ったプレーメーカーの10番トマソンが中央かつ危険な位置で攻撃に絡むことができ、さらにその脇を中盤の選手がサポートできる体制を整えたのはさすがジュリアン・ステファン。

また、その他の選手の色もより明るみに出るようになりました。中盤のアオルはCBとWB間のギャップのランニングによって相手の守備陣を揺さぶり、配給役を担うベレガルドゥもより自由にボールが持てている印象でした。

左のサイドバックで出場したル・マルシャンも攻撃時にカンセロロールばりの中央寄りにポジションを取り、トマソンをサポートしていました。



攻撃の形はできているだけに

ガスティアンがアンカー気味になって攻撃を展開するクレルモン。この試合では相手にゲームを支配される時間が続きましたが、それでも随所でチャンスを作ることができました。

トップ下のカム・サラセビッチは相手が守備時に前から来たことで空いたスペースを使って攻撃を組み立てていました。トップのアンドリッチは時折ボールをしっかり収める働きを見せ、前線の役割を果たしました

上記のようにチームが目指していく共通の攻撃の形はイメージができているだけに、守備面でのミスが多い印象を受けました。

守備時ではコンパクトなブロックを敷いている分、サイドのスペースが埋めきれずに何度も相手の侵入を許しました。

また、トランジションにおいても痛いミスを連発し、自滅しかける場面が何度も。

悪い空気が流れている中で、前半終了間際にビッグチャンスが訪れるも流れを引き寄せることはできずに前半を折り返します。



後半に入って荒れ模様の中で

個人個人の当たりが強くなり、なかなかの荒れ模様になった後半戦。しかし、それ以上に目立ったのは両チームともにファイナルサードでのミスの多さ。

ガメイロが後半から投入されたストラスブールは前半同様最終局面までは持っていくことができました。しかし、その最後の仕上げの部分で決め切ることができず終い。

守備時には守護神のセルスが体を張ったセーブで何度もピンチから救ってくれました。

一方のクレルモンはマイボールを維持できず。60分台後半から70分台前半にかけて前線にフレッシュな選手を投入しますが、セルスのビッグセーブに阻まれる形に。

お互い決めきれない展開の中、89分にル・マルシャンが2枚目で退場に。クレルモンは数的優位になってパワープレーに転じますが、その精度も低くて点を取ることはできず。

お互い自滅したような形ですが、粘り強い守備ができたことはプラスに考えるべきではないでしょうか。ストラスブールは未だ勝利なし、クレルモンは2連勝には至りませんでしたが、ここから両チームがどう這い上がっていくのか楽しみです。



9月11日 20時00分 22/23 リーグアン 第7節 ストラスブール×クレルモン

会場: スタッド・ドゥ・ライ・メノー

ポゼッション率: ストラスブール 43%  クレルモン 57%

総シュート数(枠内): ストラスブール 12本(4本)  クレルモン 10本(4本)

パス本数(成功率): ストラスブール 357本(72%)  クレルモン 475本(80%)


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