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許せなかったこと

 お久しぶりです。

 新年早々、嫌なことがあった。(下書きにしてずっと放置して早2ヶ月)

 元日の朝から隣県のお寺に初詣に行っていた、その帰り。まだ午後にもなっていないので、どこか空いている店に行こうと。両親と祖母と一緒に。

 私の住む県と隣県の境にある町の道の駅に行った。そこは福袋があるとのことで並んでいた。私たちはそれを知らず、たまたま以前行ったことがあるからと訪れた。

 福袋は一定額の商品を購入するとくじがひけ、あたりだと福袋が貰えるという仕組み。父と祖母が列に並んだ。

 私と母は車内にいた。父が福袋くじのために買ったコロッケをくれた。私が食べると衣が服に落ちていたので、少し車のドアを開け、払った。

 隣の車がかなり白線近くに停めていた。うちの車は、これまた隣の車もあって、微妙な位置に停まっていた。

 なのでうちの運転席のドアと左隣の車の助手席が近い。

 私は助手席のドアに当たらないように衣を払った。しかもドアを開けようとした時、助手席に私より少し年上くらいの若い女性が座っているのを確認したので、より慎重にやった。

 何分か母と談笑していたら、隣の車の運転手の中年の男性が戻ってきた。

 戻ってくるやいなや、何やら助手席のドアを触っている。

 私は咄嗟に嫌なことを考えた。なんか言われると。

 すると、その通りになった。男性がうちの運転席の窓をコンコンと叩いたのだ。

 嫌だなぁと思いながら、なんですか?と言った。

 「うちのドアに傷付いてるんですけど」と怒った感じで言われた。男性が指さしたところを見る。

 ゴマ粒より少し大きいくらいの凹みがあった。確かに。

 正直、自分がやったとは思えなかった。

 衣を払う時、左手でドアを抑え、右手で払ったからだ。

 しかもドアを開けるのは前から慎重にしていた。理由はふたつ。

 ひとつは父親がかつて私が生まれる前に同じことをして傷付けたからだ。その時は開けたら強風で隣の車にガツンと行ってしまったらしい。

 かなり面倒事になったと話を聞き、前から気をつけていた。

 ふたつは、免許を取って少ししたある夜、ドラッグストアに行った時。私がバックしているのに隣に止まっていた車が平気で運転席のドアを大きく開けたのだ。

 幸い、うちの車に傷は付かなかった。その相手には多少腹が立ったが、自分も運転席から出る時はミラーでちゃんと確認しようと思った。

 ということで、凄く慎重なのである。おまけに開ける前に女性が座っているのを確認していたし。それなのに…。

 私はずっと、いや違います、やってませんと連呼した。

 相手は、「でも傷付いてるし。正直に言って下さいよ、やったんでしょ?」という。

 私はそう言われながら助手席の女性を見た。相手が、本当に私がやったと言うなら一緒になって睨んだりしているのではないかと思って。

 女性はスマホをずっと見ていた。かなりしつこく責められたんだけど、一回もスマホから目を離さなかった。

 私もだんだんイライラしてきて、やってませんて!と言った。

 第一、この狭さでいったいどう傷つけるの?と思った。

 父の時のように、強風で、とかなら分かるけど。かなり車と距離が近いし。私が福袋買いに行かなかったのは、運転席から降りるのがだるいくらい狭かったからだし。
 
 そんな傷つけるほどの衝撃与えるような開け方してませんけどね、この狭さもありますし、とか言った。

 私は咄嗟にうまく言えないたちなので、こんな弁明しか出来なかった。

 相手は「はぁ。わかりましたよ」と言い、車に戻った。

 一連を見ていた母は正直、助けてはくれなかった。一緒にいたのだから証言してよと見たら、外にいる父を探していた。

 その後、母が本当にぶつけたなら、女性がすかさずぶつけましたよね?と言うべきだと言った。

 私は確かにと思った。普通トラブルが起きたら直ぐに言うはず。

 もし女性が男性の帰りを待っている間に私たちが帰ったらどうしたのだろう?

 それを考えると、単なる言いがかりなのではと思うようになった。

 父が帰ってきた。私は、なおも帰らない隣の車は、実はうちが出たらナンバーでも撮って警察に言うのではとビクビクしていた。

 父にこんなことがあった!と言った。すると、でもやってないんでしょ?と言われた。うん、とすぐ言った。

 すると父は言いがかりだと文句を言いにいくのかと思いきや、バックドアを開け、愛犬を散歩させようとした。

 え…と思ったのもつかの間。普段はリードをすぐ付けるはずが、父は愛犬をだっこして、狭い車同士を通って見せた。

 後で父いわく、歩きながら隣の車の人物を見たらしい。

 私は思い切ったことをやってのけた、と思った。

 すると父が散歩に言って数分も経たないうちに隣の車は行ってしまった。

 え…?って感じ。

 これってもしかして、私が若い女だから?って思った。しかも後ろに乗ってるのも母。

 母も私も気の強そうな見た目ではないから?言いがかりつけられた?てかやっぱり言いがかりだったんだ。

 非常に胸糞悪く感じた。とりあえずよかった。

 これを書いてるのは2ヶ月ちょうど経った日なのだけど、やっぱり時々むかつく。

 終わったことだけど、車のドアを開ける時はちらつく。もちろん細心の注意ははらっているけど、やっぱりちらつく。

 あられもない罪を着せられた人の気分になった。でも当たり屋とかいるし。やっぱりそういう人っているのかな。

 イチャモンつける人。ほら、わざと料理に髪の毛入れてクレームつける人もいるし。

 本当に新年早々嫌な気分になった。

 父のことは普段頼りなくて、また、学校でこんなことされた!と話すと大抵顔も知らない相手を庇うような人なんだけど、その日は頼もしかった。

 本当に言いがかりをつける人はいるのだなと感じた。本当に私が知らぬうちに傷付けていたなら、女性も一緒に「あの時私見てたわよ!」と怒っていいはずだ。

 なぜ男性が帰ってくるまで待ってたの?っておもう。だから言いがかりなんだなと感じる。

 人間、どれだけ注意してても、こういうものに出会うこともある。

 今は車のドアを開ける時は前以上に慎重にしてる。特に隣の車に人が乗ってる時。

 皆さんも気をつけてください。


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