神田伯山独演会@和光大学ポプリホール鶴川(2022/09/07)【講談編#25】

こんにちは。飯山大五郎です。

先日、神田伯山独演会に行ってきました。会場は、和光大学ポプリホール鶴川です。こちらの会場は2回目の訪問です。

この日は常連さんも多めとのことで、なんとなんと、この日から解禁(笑)の赤穂義士伝特集!!4席全て赤穂義士伝、ましてや後半3席は歌舞伎座での松鯉先生との親子会の読み物をおひとりでやるという贅沢な会になりました。歌舞伎座の日は休みが取れず行けないので、これは嬉しかったですね。

というわけで、この日の演目はこんな感じでした。

○「寛永三馬術 出世の春駒」神田梅之丞

この日の開口一番は梅之丞さんで「出世の春駒」。梅之丞さんでこの読み物を聞くのは2回目ですが、堂々たる読みっぷり。あの曲垣と馬のやりとりは松鯉先生の一門でないと聞けません。他の者とは異なる曲垣の馬の扱い方から、名人であることがわかります。

○「赤穂義士本伝 義士勢揃い」神田伯山

おまちかね、伯山先生登場。1席目は、先日のグズグズ寺でネタ下ろしをした「義士勢揃い」を。初めて耳にした読み物。討ち入り当日、楠屋で赤穂の四十七士が蕎麦を食べるというところ。大高源吾が歌道に秀でた者と知らない楠屋主人とのやりとりが何とも可笑しい。

○「赤穂義士銘々伝 安兵衛駆け付け」神田伯山

一度下がってからの2席目は「安兵衛駆け付け」。伯山先生の「駆け付け」を単独で聞くのは初めてかも。叔父上からの手紙を読むシーンから先は以前から記憶にありましたが、通夜に参列したエピソードや喧嘩の仲裁のエピソードなど、新鮮。バッタバッタと斬っていく場面は見ていて清々しい。

〈お仲入り〉

休憩です笑(15分、気持ち長め)

○「赤穂義士銘々伝 安兵衛婿入り」神田伯山

お仲入りで散々注意があったにも関わらず、ジャンジャン鳴る携帯音。嗚呼。それはともかく、3席目は「安兵衛婿入り」。中山家再興を願う安兵衛は堀部家の養子となる選択肢は考えられなかったと思うけど、あの瞬間の「良き婿じゃ」というところが響いたんだろうな。にしても、さすがは安兵衛、気持ちの良い飲みっぷり。慈悲深い内匠頭の姿にも胸打たれる。

○「赤穂義士外伝 荒川十太夫」神田伯山

最後の読み物は「荒川十太夫」。松之丞時代の口演をCDで耳にしたことはありましたが、生では初めて。安兵衛をはじめとする赤穂義士たちに最大限の敬意を払った結果、十太夫は嘘をつくことになったわけだけども、それに対する殿の計らいに胸が打たれる。正直でいることは大事なことであることに変わりはないけど、嘘をつくことがどんな時にも「悪」になるわけではないのかもなあ、と思いました。


いやあ、濃い時間でした。すごかった。ちらっと書きましたが、十月大歌舞伎の第一部で「荒川十太夫」が上演されます。私も予定を合わせて行ってみようと思います。それではまた。


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