見出し画像

神田伯山独演会@所沢ミューズ・マーキーホール(2022/11/20)【講談編#34】

こんばんは。飯山大五郎です。

先日、神田伯山独演会に行ってきました。会場は、所沢ミューズのマーキーホールです。昨年の所沢の独演会も行っていたので、こちらの会場は1年ぶり。昨年は夜席でしたが、この日は昼席。伯山先生が談志師匠の「らくだ」を聴いた思い出の地・所沢で、どんな読み物が聞けますやら。

そんなわけで、この日の演目はこんな感じでした。

○「真田小僧」三遊亭こと馬

この日の開口一番は、伯山先生の会ですっかりお馴染みのこと馬さん。ネタは「真田小僧」。700人キャパでも物怖じせず、きちんとおやりになっていました。いちいち嫌なところをついてくる子ども、いるんだよなあ(笑)。寄席の件を寄席芸人が噺の中とはいえやっているのが面白い。

○「三方一両損」神田伯山

お待ちかね、伯山先生登場。1席目は、久々だという「三方一両損」。江戸っ子たちの啖呵、チャーミングさは健在。こんなに真っ直ぐな江戸っ子ばかりなら清々しく生きていける気がします(笑)。お裁きの件、今の言葉も盛り込みながらでわかりやすくなっていました。

○「赤穂義士外伝 鍔屋宗伴」神田伯山

一度下がっての2席目は、赤穂義士外伝「鍔屋宗伴」。と、話の流れでその前に「南部坂雪の別れ」の連判状の読み上げが。何か得した気分。蕎麦屋の中で翻弄される鍔屋の姿、左右田(そうだ)の屋敷でのドタバタがもう最高。それでも最後はやはり義士伝。ビシッと締まる空気感が見事。

○「赤穂義士銘々伝 神崎の詫び証文」神田伯山

一度下がると、明るめだった着物が黒紋付きに早変わり。客席も暗くしつつ3席目、「神崎の詫び証文」へ。伯山先生で聞くのは久々。コロナ禍になってからあまり見かけなくなったけれども、丑五郎のような酔っ払いには関わりたくないなあ。神崎の大人の対応。それを知ってからの丑五郎の変化にぐっと来ました。この日見えた雪は実に綺麗でした。

〈お仲入り〉

休憩です(15分程度)

○「赤穂義士外伝 荒川十太夫」神田伯山

既に終演予定時刻を過ぎていたので最後は短めに、とのことで、4席目は「荒川十太夫」。これ、短かったかしら(笑)。嘘はついてはいけないのは確かにそうだけど、十太夫が安兵衛に思いを馳せて、すかさずついた嘘。瞬時にそこまで考えられた十太夫はやはり優れた人だったのだろうなあ。


こと馬さんも含めてたっぷり5席。充実した一日でございました。それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?