神田松鯉・阿久鯉・伯山親子会@明治座(2022/08/19)【講談編#19】
こんばんは。飯山大五郎です。
先日、「神田松鯉・阿久鯉・伯山親子会」に行ってきました。会場は、明治座です。明治座、名前は聴いたことがありましたが、実際に行くのは初めてです。寄席の客席以上に着物をお召しになっている方の割合が男性も女性も高かったなあ。
この日の演目はこんな感じでした。
○「子ほめ」三遊亭こと馬
緞帳がスーッと上がると、おや?釈台がない…それもそのはず。この日の前座さんは三遊亭こと馬さん。にしても、入門して2年ほどのはずなのですが、こんな大きな会場でも、寄席などと変わりない様子で子ほめをおやりになっていました。個人的におじいちゃんの件がすごく好きです。
○「阿武松緑之助」神田伯山
続けて、伯山先生は「阿武松緑之助」。相変わらずもの凄い食べっぷり。土俵のクスグリも、親方と宿の主人とのやりとりも可笑しくて。最初こそ相撲になる気なんぞなかった長吉が、食べさせてくれる人たちに見守られて、ついには横綱になろうっていうのですから、周りの環境の大切さを改めて。
○「難波戦記 長門守木村重成の最期」神田阿久鯉
続けて、阿久鯉先生。阿久鯉先生の高座は落語芸術協会の定席でよく拝見するからでしょうか、どちらかというと軽いイメージが個人的に強かったのですが、ぐっと空気感を変え、難波戦記へ。長門守木村重成とその妻のやりとりや、敵が持参した重成の首を家康が手にしたときの台詞が実に見事。
〈お仲入り〉
お仲入りといいますか、幕間(「まくま」じゃなくて「まくあい」なんですね、いかんいかん…)、休憩です笑(30分)
○「(紙切り)」林家正楽
紀伊國屋寄席に続けて今週二度目の正楽師匠。この日も手始めに線香花火と相合傘を「みじかーーい」時間でお切りになっていました。その後、志ん生師匠、松鯉一門(今日のお三方)、名人と、お題が。まだあった気がしますが(笑)。名人でお切りになったのは、正楽師匠自身!間違いないですね。
○「乳房榎」神田松鯉
この日の主任は松鯉先生。読み物は「乳房榎」。一番悪いのは、磯貝浪江なのに。正介の迷い以上に、自分の命欲しさが強く出てしまったのだ。あんなにも恩義を感じていた重信先生を裏切ることとなってしまったわけだが、自分が正介の立場になったとき、同じように裏切らずにいられるだろうか。
ここ数日怪談を聞いてて感じたことがあったので、次回それもまとめようと思います。それではまた。
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