松鯉・伯山師弟共演@大垣スイトピアセンター(2022/08/20)【講談編#20】

こんにちは。飯山大五郎です。

かなり時間が空いてしまいましたが、先日、松鯉・伯山師弟共演に行ってきました。9/28に歌舞伎座で松鯉・伯山親子会が行われることが決まっており、プレ公演とも言える岐阜での親子会(と、主催者さんが仰っていました)。MUGEプランニングさんは、チケットを「ぴあ」や「e+(イープラス)」などに委託せず、手売りをされています。私も直接問い合わせをメールでして入手しました。北野文芸座での伯山先生の独演会(【講談編#5】もご覧ください)もこのルートでした。

会場は、大垣スイトピアセンター。初めて行く会場です。公式サイトによると、JR大垣駅から徒歩15分とのことでしたが、Googleマップを開いてみると、養老鉄道・室駅から行くと近いそうで。行ってみると、養老鉄道は自動改札ではなく、駅員さんに切符を見せるスタイル!当然、交通系ICは使えません。そして到着した最寄駅・室(むろ)は無人駅!切符を箱に入れて会場に向かいました。

そんなこの日の演目は、こんな感じでした。

○「真田小僧」三遊亭こと馬

開口一番は、明治座(【講談編#19】もご覧ください)に引き続き、こと馬さん。明治座でも堂々たるものでしたが、こちらの会も堂々とされていました。小生意気な子どもは、どの時代においてもいるんですなあ。この噺って寄席の料金体系が異なっていた上方では寄席の件どうしてるんだろう…?

○「太田道灌 山吹の戒め」神田松鯉

続けて、松鯉先生。1席目は「太田道灌 山吹の戒め」。初めて耳にした読み物。勉強しようと思うきっかけは人それぞれなのだと思うけど、道灌は、若い娘とのやりとりがきっかけだったのですね。失敗すること、恥をかくことを恐れていては何も成し遂げられないな、と改めて感じました。

○「阿武松緑之助」神田伯山

続けて、伯山先生登場。前日にもかけて盛り上がりを見せた「阿武松緑之助」を。会場変われど、盛り上がりは負けません。むしろ、阿武松の食いっぷりが増しているような…。この当時たくさん食べるといえばお相撲さんだったのだろうけど、現代だと格闘技とかも選択肢になってくるのかな。

〈お仲入り〉

休憩です笑(15分程度?)

○「徂徠豆腐」神田伯山

仲入りを挟んで、伯山先生の2席目は「徂徠豆腐」。やっぱり、荻生惣右衛門(後の徂徠)がかっこいい。どん底から這い上がって、その時受けた恩をしっかり返していく。当たり前なのかもしれないけど、なかなかできないよ。にしても、上総屋さん、鈍いよねえ(笑)。

○「小幡小平次」神田松鯉

この日の主任、松鯉先生の2席目は怪談「小幡小平次」。前日の「乳房榎」を聞いたときもそうでしたが、人間って結局自分自身がいちばん可愛いんだな、と思います。太九郎も唆されたとはいえ、おちかと一緒になりたいがために小平次を○めてしまった。この後どうなってしまうのか、語られないほうが怖いよなあ。


高速バスに揺られながら、岐阜まで来てよかった。大変充実した時間でございました。それではまた。

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