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願望は叶ってしまう

願望は叶えたいものですが、よーく考えると知らない間に叶ってしまっていることがよくあります。

ただ、それが望む形で叶うのかが問題です。

私には若い頃、住みたいなぁ~と思っていた場所がありました。交通の便がよく、街並みもおしゃれで、ちょっと憧れていたのです。

実は、その願いは数年後に叶ったのですが、叶い方は悲しいものでした。

両親が身内にだまされ、家屋敷を取られてしまい、仕方なくそこに移り住んだのです。

しかも当時は私自身、1年ほど海外に滞在していて、引越し作業も自分でできず、物心ついた時から住んでいた愛着のある家とのお別れもできませんでした。

母の友人が私の部屋の荷物を詰めてくださったのは、有難いこととはいえ、正直いい気持ちではありませんでした(スミマセン)。

そして、そんなトラブルの中、両親は離婚。

海外滞在中に、電話で引越しと離婚のことを聞かされ、帰国した時には母だけが住む新しい家に帰ることになりました。

当時は混乱の中で、古い願望と結びつけることはできませんでしたが、考えてみると、私は確かにその街に住みたいとは思っていたのです。

ちなみに、そこに住むことを決めたのは母なので、自分の願望を叶えているという意識はありませんでした。

こんな形で願望が叶っていたんだと気付いたのは、もっと後のこと。

もちろん他の要因もあるでしょうが、思いの力って大きいですね。
これ以外にも「あ、考えてみると・・・」ということはいろいろあります。

ただ、こんな「一見」不幸な出来事が、本当に不幸だったのかは、死ぬまでわからないと思うし、不幸なんて実はないのかもしれません。

この世を去る時に、自分の人生を振り返って、なんかいろいろあったけど
なかなかいい人生だったと思うのかなぁと感じています。

一説によると、死んだ瞬間に、実は「死」はなかったとわかり、「あ~ 楽しかった♪ また新しい人生を始めたーい!」と思うらしいです。

死ぬまで真相はわかりませんが、そういうのもいいんじゃないでしょうか?!


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