「ありがとう、電動歯ブラシさん」
「若い時にもっと歯を大事にしておけば良かった」と思うのが人間というもの。わたしも年齢を重ねて、歯の大切さを毎日感じています。
昔は“歯磨き”に関しては無頓着でした。歯ブラシにもこだわりがなくて、なんでもオッケーでした。ブラシの硬いのが好きでした。
磨く時も思いっきり激しく行なっていました。なんか綺麗になる気がしたのです。よく歯医者さんから「強さを綺麗は比例しない」と言われたものです。
歯ブラシの種類ってたくさんありすぎて、正直どれが自分に合っているのかわかりません。でも、ある日を境にわたしは電動歯ブラシを使うようになりました。
理由は「とっても楽チン」だからです。しかも早くて、綺麗になるからです。
仕事柄、肩こりに悩まされていました。しかもギックリ腰の癖を持っています。
お恥ずかしながら、冬の寒い朝、いつものように激しく歯を磨いている時にギックリ腰をやってしまった経験があります。
わたしは歯を磨く時に腰もフリフリするのです。その時に「ギクっ」です。これはきついです。
それ以来、電動歯ブラシに切り替えたのです。もう最初から「最高!」と叫びました。もう腰をフリフリすることがありません。手も動かさなくても良いのです。
しかも奥歯の裏側もしっかりと磨けるのです。綺麗になりますから、歯磨きが楽しくなります。虫歯予防にもバッチリです。
電動歯ブラシは良いことばかりではありません。手入れを怠ると不潔になるところです。使用後、水で念入りに洗ってちゃんと乾かさないと菌が繁殖してしまいます。
もちろん、普通の歯ブラシでも同じですが、わたしの感覚では電動歯ブラシの方が繁殖するスピードが早い気がします。主に底面です。水垢のようなものがこびり付きます。
電動歯ブラシを立てて保管するとありがちな現象です。わたしは斜めに傾けています。
最近では安価で携帯型の電動歯ブラシも多くあります。外食した際などは「すぐ歯磨きしたい」という衝動が起きてしまいます。
洗面所へ駆け込みますが、電動歯ブラシで磨いているところを他人に見られるとちょっと恥ずかしいです。でも歯って大事ですから、人がいなくなるのを見計らって電源を入れてます。
数年後「あの時から歯を大事にするようになった」と思えるようになりたいです。
「ありがとう、電動歯ブラシさん」
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