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あの日渋谷でみたぼくは、3年先の未来だったのかもしれない
19歳の夏。当時まだ大学生だった - とはいえ幽霊学生だけど - ぼくは渋谷にいた。
当時は「あーまじサラリーマンにだけはなりたくねー」などと思いつつ、街を歩いては手当たり次第にいろんなバイトをやってみるまさにゆとり的モラトリアムど真ん中。厨二病みたいに、自分は特別ななにものなのだ!と思ってて。
新宿スワン的なものに憧れてはスカウトをやり、闇の世界に憧れて出会い系のサクラをやり。芸能界に憧れて事務所にはいったり。朝の公園で台本の練習をして不審者扱いされたり。
必死になにかになろうとしてた。
いつかぼくは瞬間移動ができるようになって、世界を股にかけるのだ!なんてアホみたいなことを考えてて。
とにもかくにも、普通ではないサムシングになりたくて、とにかくさまよってたんだ。毎日毎日、街にでて、単位は友達任せ。街にあきたら女の子を家に呼んでは、朝までベッドをきしませる。学生マンションの管理組合からクレームがくる。あ、窓開けっ放しだった。
で、またシャワーをあびて街へ繰り出す。そんなクソみたいな19歳。
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ただよろこぶ。