スプラ3はもうやらない

 先日、久しぶりにスプラトゥーン3をプレイしてみた。
 近頃は仕事や勉強やポケモンやらで全くプレイしておらず、2~3週間ぶりだった。だいぶ間が空いたのでゲームスキルも鈍っていたのだろう、はじめは連敗ばかりだった。それでも、徐々に調子を取り戻してきて、最終的には勝率五分五分位にはなった。けれど、勝ってもそれほど嬉しくもなかったし、どこか冷めた気持ちがあった。
 それはスプラトゥーン3を始めてから何となく抱いていた感情。自分はもうこのゲームを楽しめなくなったんだな、と改めて認識した。もう、このゲームを一人でやることはないと確信して、ちょっと寂しくもあったが、すっきりと腑に落ちた気分だった。

 今回はスプラトゥーン3をやめる理由を文章(約3500文字)にしました。
これは自分の考えや感情の整理のために、まったくもって個人的理由を書き綴らせてもらいます。大した内容ではありませんが、今までこのゲームを楽しんできた思い出を供養して区切りようと思います。


1.【スプラトゥーンとの出会い】


 ニコニコ動画が盛んだった頃。いくつかの動画でカラフルなイカのゲームを模した絵や映像があった。それが何なのか知らなかったが、後にスプラトゥーン1(以下スプラ1)だと知った。すごくやってみたかったのだが、wii Uを持っていなかったので諦めたのだった。
 社会人になってしばらくして、任天堂switchからスプラトゥーン2(以下スプラ2)が発売された。スプラ1の時はハードを持っていなかったけれど、もう自分で好きなゲーム機を買える年齢であり、財力もあったので、是非とも手に入れたいと思った。
 ただ、当時のswitchは大人気で、どこに行っても品薄でなかなか手に入らなかった。結局ハードを手に入れて、同時にソフトを買ったのはスプラ2が発売されてから半年以上は経っていた。少し出遅れはしたけれど、ずっとやりたかったゲームの続編を手に入れて心はウキウキだった。
 新品のswitchにカセットを入れ起動させると、鮮やかなグラフィックが映し出された。色とりどりのインクの中を泳いで、跳ねて、戦っているキャラクター。当時はちょっと不気味なキャラデザインだと思った。ジャイロセンサーでの操作に慣れていなくて、恐る恐るプレイしながらも、あの色鮮やかで真新しい世界に感動したことは、よく覚えている。
 それからは、仕事から帰ったらひたすらスプラ2漬けの日々だった。
様々なブキを持ち替えて自分に合ったものを探したり、Youtubeでうまい人の動画を見てプレイの勉強をしたり、ステージごとの立ち回りやキャラコントロールの技術を磨いたり、と自分でもびっくりするぐらいのめりこんだ。
 自分はゲームセンスがある方ではなかったと思う。結局、ゲーム内の最高ランクであるウデマエX(S+10)までは届かなかったけれど、それでも自己最高S+8、サーモンラン(ゲーム内のミニゲームみたいなもの)はカンストまでやり込めた。イライラしたり、文句を言ったりしながらも続けていたのは、やっぱり楽しさを根底に感じていたからだった。

 そんなイカの塩漬け状態だった人間が、スプラ3の発売と聞いて歓喜しないわけがなかった。スプラ3はスタートから皆であれこれ研究しながら楽しみたい。その思いで発売日ぴったりにダウンロード版を購入。意気揚々と始めた。のだが、、、。


2.【スプラ3をやめる理由(個人的な理由)】


 現在のプレイ状況は冒頭に書いたとおり大体2~3週間に1回ほどの頻度となってしまった。それは自分の身の回りの環境変化が大きかった。
 まず第一に、スプラ3発売前に結婚をし、奥様と一緒に住み始めた。今まで一人暮らしで時間を自由に使っていたが、二人で住む家なので自分勝手なことばかりはやっていられない。別にそれが苦痛なわけじゃない。単純にゲームより大事なことができたということ。それと、一度ゲームを長く離れると、それほど固執する気持ちも自然となくなり、昔ほどやりたいと思わなくなった。
 第二に、ほかの趣味に時間や力を注ぎたくなった。ゲーム以外にも弓道やバスケ、あと絵や文章も上手くなりたくて練習している。正直、スプラ2をやっていた時間の何割かでもそれらの練習にあてれば、今よりももっと上達していただろうとは思う。そんな後悔もあって、今は空いた時間を別の方面に使っている。
 第三に、仕事の勉強もしないといけない。日々新しい情報が入ってくるので、論文なりを読んで知識をつけておく必要がある。後輩の子たちも増えてきて自分が上の立場になってきた。頼りにされないのも困るため研鑽しなくてはいけない。

 そんなこんなで時間の配分を考える必要がでてきたことが、個人的にはスプラから離れる大きな理由だった。


3.【スプラ3をやめる理由(ゲーム的な問題)】


 ゲーム批判ではありません(そう解釈されるリスクはあるが)。
 スプラ3をプレイする中で自分には合わない、楽しめないといった点を挙げてみます。先に書いたようにプレイ時間が減った今では、以下の点がキツクて苦痛を伴うようになりました。

◆縦長のステージ
 スプラ3から導入された新ステージの悉くが縦に長い形状で、隠れる場所も少なく、自分の扱う短射程のブキで戦うにはかなりの技量が必要だった。同じ技量のプレイヤー同士だったら、射程が長いブキを使い慣れている方が勝ちやすい。スプラ2のステージは横に広い形状が多く、長い射程のブキに対しても横から周りこんだり、攻めてきた相手の裏をとったりすることが比較的やりやすかった。一定のブキが有利なステージがあっても良い。問題なのはその割合が多いこと。

◆通信エラー、回線落ち、ラグ
 通信が安定しないときがスプラ3では明らかに多い。アップデートにて多少修正された感じはあるが、それでも1時間で3~4回は敵味方どちらかの回線が落ちる。プレイヤーがわざと回線を切っている場合もあるだろうけど、こう頻繁だと時間を無駄にした気がして萎えてしまう。
 また、細かなラグはもっと多い。おそらく自宅の回線状況のせいもあると思うが、敵の位置ずれ、撃ったインクが当たっているのにダメージ判定がない、敵を倒した後に攻撃が遅れてやってくる(死後強まる念と呼んでいる)などがあり少々、いやかなり納得いかない。

◆好きなブキでは勝てない
 ゲームなので、どうしてもプログラムされた環境があり、それに適したブキが強いのは分かる。ただ、その差が極端すぎる。現状、上位プレイヤーの使用ブキはに大部分が二種で占められているそうだ。確かにゲーム中も見ないときはない程度に蔓延っている。勝つことを目的にするならブキを変えるのが手っ取り早い話になる。

 その他にもフェス専用ステージがなくてお祭り感がないとかマッチングシステムへの不信感などもありますが、キリがないのでこの辺りでやめておきます。不満が溜まってたんだな~、と書いてみて再認識しました。


4.【身の丈を知って道を変えるのも大切】


 結局はスプラ3のゲーム性についていけず、競争の中で振るい落とされたということだと思います。先に挙げたゲーム的な理由に対しては、すべてじゃあブキを変えれば?自分が上達すれば?で返されたらその通りというしかないです。しかし、今の自分の状況からゲームに長時間捻出するのはメリットがないと判断しました。せいぜいポケモンを1日30分~1時間程度やるくらいです。それで勝って楽しもうというのがおこがましいのかもしれません。
 スプラ3は自分のように時々しかやらないライト層が適度に勝って、適度に楽しむのは難しくなったようです。大人しく身を引いてもっとやりたいことに時間を使うことが、自分にとっては幸せなのだと思います。


5.【最後に】


 色々書きましたが、実際スプラトゥーンは良いゲームだと思います。インクを塗って戦うという発想が秀逸で画期的なシステムなのは間違いありません。今までたくさん楽しませてもらったことには感謝一杯です。
 別にゲームの人気が落ちたわけではないでしょう。スプラ3もかなり売れていて、それだけ楽しんでいる人が多い証拠でもあります。今回はあくまで一人のプレイヤーがいなくなるだけの話。今後は増えすぎたプレイヤーが徐々に間引かれて、ガチガチにやる人、負けてもプレイ自体を楽しめる人などが残っていくのでしょう。そうなれば、その時のプレイヤーにとっては過ごしやすい環境になっているのではないでしょうか。
 徒然なるままに書いた長文をここまで読んでくださった方には感謝いたします。不定期にこのような文章を投稿していくので、機会がありましたらまた是非読んでください。

ちなみに、スプラ2をやってみたら普通にマッチングして楽しかった(笑)

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