見出し画像

目標達成できずに挫折する理由

2022年もあと2ヵ月半で終わろうとしています。

年始には「今年はこの目標を達成するぞ!」と誓った目標を振り返ってみました。

年始に自分に対して誓った気持ちは時間と共に薄れ、年始に心新たにやる気に満ち溢れていた意欲もいつの間にかすっかり忘れてしまっていた。

そんな人はきっと多いのではないでしょうか?

・ダイエット
・禁煙
・早寝早起
・運動
・勉強

この様な良いと言われている習慣や行動はなかなか継続することが難しいと思います。

しかし、ネットサーフィン、だらだらとテレビを見るなどの「悪い習慣」と言われるものは、身体にいつの間にか染みつていませんか?

そこでFXを投資として成功させるために、日々の行動をどの様に改善していけば良いのかを、脳の構造から考えてみました。


「理解している」は思い込み?

習慣が変わるには、3か月必要や〇〇日掛かるなどの情報は様々な所で書かれています。

「どの説が正しいのか?」ということよりも、なぜ習慣化が出来ないのかの方が私は重要だと考えています。

FXでも多くの定石や格言の様な必要習慣が存在しています。

・エントリー判断を守る
・損切りを決める
・ダウ理論を理解する
・大衆心理を掴む
・プロスペクト理論を理解する

など例を出せばいくらでも出すことができます。

FXトレーダーのほとんどがこの言葉を耳にしているだろうし、表面上は分かっているはずだと思います。

しかし、FXでは90%の人が1年以内に相場から退場してしまい、FXだけで生活できるレベルまで到達するのは10%とも5%とも言われています。

FXで理想を叶えることができない理由は、やはり自分本位な感情任せの取引を何らかのタイミングで行い、相場から退場していくことが予想されます。


自分自身を過大評価

FXを始めた当初の目標として「億り人になる」「FXだけで生活する」など、とても大きな目標を設定する傾向があります。

FXにおいて大きな目標を立てることは問題ないと思います。

「月5万円でも稼ぎたい」と思って始めると、少し上手くいかないとアルバイトでも稼げるからと逃げ出す傾向があるからです。

そこで重要なのが、大きな目標に向かっていくための小さな目標を立てる必要があるということです。

ある研究によると、人は常に自分の管理能力を過大評価し、大きな目標を設定する傾向があるそうです。

それは、自分の能力を過信しているからこそ起こることです。

その結果、目標を達成できずに「やっぱり自分はダメなんだ」「自分は頭が悪いからムリ」などと自信を無くしてしまいます。

そして、目標達成できない自分に失望し、罪悪感を抱くことで、FXに必要な習慣や行動を身につけようとする意欲さえも失ってしまいます。

そこで重要なのが、どんなに小さなことでも何もしないよりはずっといいとという意識が重要ではないかと考えています。

たとえば「相場から決まったパターンを見つける」ことを習慣化したいのであれば、結果はともかく相場を毎日見ることから始めれば良いだけです。

どんなに小さく些細な行動でも、簡単に目標達成が出来るような小さな目標を設定し、結果を継続的に記録していけば習慣化できる可能性が高くなります。

どんなに大きな目標でも行動が伴わなければ意味がないので、大きな目標に対しての小さな目標を日々積み重ねることが重要です。


小さい目標で意識抵抗を無くす

以前、ネットニュースで読んだことがあるのですが、アメリカの大学の研究では、私たちの日々の行動の約45%は習慣で成り立っているそうです。

習慣とは、私たちの脳が消費エネルギーを節約するために、何も考えずに行動することを選択するという自動化された作業です。

人間の脳は、何らかのきっかけや外部要因によって活性化されると、習慣をつかさどる神経回路に沿って流れてくる電気信号を察知して、習慣的な行動を起こすように指示を出すそうです。

例えば、ここ数年で定着した「帰宅したらすぐに手洗い・うがい」はすでに習慣になっている人が多くいると思います。

私は普段、建築関係の仕事をしているので、現場終わりと帰宅後の手洗いやうがいは習慣になっていましたが、今まで習慣になっていなかった人でも習慣化しているのではないでしょうか?

多くの人が習慣化した原因は疫病ですが、定着したい要因は毎日繰り返し家に帰ったらすぐに「手洗い・うがい」を続けたことにより、神経回路が自動的に作動し、いちいち考える必要がなくなったということです。

一度、習慣化されると、その行動に関連する神経回路が太くなり強化されます。

つまり、小さな行動を続けることで、神経回路を強化していけば習慣化できるということになります。

FXで利益を積み上げ、いずれは大きな金額を手に入れようと本気で考えるのであれば、達成可能な小さな目標を立てて、毎日少しずつ行っていくことが重要ではないでしょうか?

ここで1つ厄介な思考が人間の脳にはあります。

私たち人間の脳は、緩やかな変化だけを受け入れて安定を保つように出来ているということです。

さらに、自分が納得できる見返りが得られない時には、変化には抵抗しようとするそうなので、多くの人は小さな積み上げが出来ずに無理なトレードを行うようになります。

その結果がエントリー根拠不足や損切りできずに多くの損失を生むことにつながってしまいます。

つまり、自分の力を過大評価しているということです。

FX初心者であれば今までの性格、FX経験者であれば過去の大きな利益を出した記憶などが大きな影響を及ぼしてしまい、新しくより良い習慣を身につけようとする行為に抵抗しようとしていると言えます。

FXの勉強やトレードで利益を継続的に出すには、古い習慣を続けさせようとする脳の抵抗との戦いでもありますね。

この脳の抵抗との戦いに勝つためには、軽く背中を押すだけの抵抗の少ない「小さな目標」こそが「新しい行動」と「過去習慣の行動」が脳内で争う戦いに勝利する方法となり、それを継続させる結果につながると考えます。


「モチベーションが」も結局は逃げ口実

「モチベーションが下がっていてやる気が出ない」という言葉を耳にすることもあると思います。

しかし、自分がやらないことを正当化するために使われているのでは?と感じざるを得ない場面に遭遇することが多くあります。

何かを習慣にしようとする時に、モチベーションに頼るのは解決策にならないのではないかと思います。

習慣化するというゴールに向かうための、動機づけ方法を選択する場合、何よりも必要な要素は「それを成し遂げたい」という強い意思が必要です

FXであれば、適当なトレードで損失を出すくらいなら、しっかりとした根拠と冷静な判断でトレードして、見込んだ利益を得るということではないでしょうか。

最初は数百円の利益でも達成感があったはずが、少しFXに慣れてきた時期になるとエントリーまでの行動が習慣化し始めます。

しかし、反比例するように、その一連の行動に対する熱意や重要性が薄れてしまいます。

一定の期間ごとにこの感覚は現れ、そして大きな損失を出してしまい口座資金を減らしてしまいます。

よく言われる「コツコツドッカン」というやつですね。

このような場面での心理は「つまらない」「面倒くさい」「一気に稼ぎたい」などの怠けようとする気持ちです。

モチベーションというのは、この「気持ち」に基づいているため、FXで利益を出し続けるためには信頼性に欠けると言えます。

つまり、習慣化に必要なのは「モチベーション」ではないということです。

現在、過去と語られているように、習慣化させるために大切なのは「意志」や「動機」の力が必要となります。

もしも、あなたが「だからその意志の力を持ち続けることが難しいんだ!」と目標を諦めたくなったとしても、心配はいりません。

なぜならば「小さな目標」は意志の力をほとんど必要としません。

問題となるのは「過大評価された目標」が原因であって、自分自身の能力が問題ではないということです。

小さな目標は、少ない意志の力で最大の勢いを生み出すように設計された、最高の自己プログラムになっています。


小さな意思は最高の武器になる

何かをしようとする意志の力はすべての行動に必要ですが、仕事や学業などで疲れてやる気がないときは誰にでもあります。

そんな場面では、ほんの少しでも意志の力を発動させただけでも、私たちの脳は疲弊してしまい、行動を起こすことが出来ない状態になってしまいます。

しかし、目標を小さくすることで、脳はそれに対して抵抗心を持つことをしませんので、行動を起こすことが出来るようになります。

例えば「ダウ理論の勉強をする」という目標が厳しすぎるなら、「ダウ理論の6つのうち、1つだけ勉強する」ことから始めればいいのです。

自分の疲労が限界の時にでもできる様な、小さな目標を基準にすれば行動は出来るはずですが、限界時にできない小さな目標はさらに小さくしていく方が習慣化には前進します。

FXで利益を得るために立てた目標には「大きすぎる」はあっても「小さすぎる」ということはありません。

大切なのは、失敗や諦めない程度に小さな行動を毎日繰り返すことです。

「1日に5pips獲得」できれば、「明日も5pips取れる」という気持ちになりますし、5pipsでも毎日続ければ1か月で100pips獲得できますので、焦る必要は全くありません。

小さな行動であれば、怠け者、やる気皆無、いい加減と言われた人でも、習慣化は出来るはずです。

どんな人でもいくつかの習慣はあるはずですが、今までは自分が怠けるための習慣が身に付いているだけです。

「億り人になる」「FXだけで生活する」という大きな目標を本気でかなえようとするのであれば、毎日1つずつで良いので何かを身に付けていけば、やがて習慣化していきます。

1つ身に付いたら、次は2つ目を身に付けることで、ステージを上げていくことが出来るようになっているはずです。

1から2にすることよりも、0から1にする方が難易度が高いので、焦らずに進んでほしいと思います。


だから自動売買も使う必要がある

ここまで書いて来たように、人間の脳は無意識に習慣で行動や判断をしてしまいます。

ですから私のTwitterは、基本的に「考え方」を中心にしたツイートをしています。

90%の人が退場してしまうFXですが、退場理由は大きく分けて2つあると私は考えています。

①希望金額が低い
②考え方を変えられない

個別に説明をしていきますね。

①希望金額が低い

よく広告で見かける「副業で月々5万円を得る方法」などがありますが、FXにおいては5万円を目標にするのであれば、私はやらない方が良いと思っています。

理由は、他の副業(アルバイトやライターなど)であれば、相場やスキルが身に付いた後でも、報酬を上げていくことの難易度は高いと思います。

しかし、FXではスキルが身に付いた後は、投資金額を上げていく(ロットを上げる)ことで報酬を上げることの難易度は他の副業よりも容易になります。

だからこそ「お金のメンタルブロックを外す」という行動が必要になってくるのですが、いつまでも数万円のお金を追っていてはやがてFXがゲームになってしまうことはよくあることです。

もちろん、全てがダメだとは言いませんが、何かのきっかけを掴んで月々5万円の報酬を楽に稼げるタイミングが来た時に、焦りと希望的観測から無理なトレードをして最終的に資金を溶かすことにつながることはよくあります。

これが90%の人が相場から退場してしまう理由です。

だからこそ「大きな目標」を立てて「小さな目標」を習慣化していく必要があり、金額が増えても同じことをするという行動を習慣化させることで、複利運用という人類最大の発見の恩恵を受けることが可能になります。

②考え方を変えられない

よくFX関連のSNSなどで「メンタルが大事」の様なツイートや動画を見かけますが、メンタルはそこまで重要ではなりません。

なぜかというと、メンタルを単独では鍛えることが出来ないからです。

決して先天的な資質ということではなく、FXにおける「メンタルの弱さ」とは、相場とはどんな物なのかを理解できていないことが直結しています。

私が思う上手いトレードとは「感情に左右されないトレード」だと思っています。

・トレードをする場面としない場面を区別
・自分の体調を冷静に判断して休む
・無理のない資金管理
・優位性の高いエントリー方法の理解

以上のことが身に付いているトレーダーであれば、メンタルに敗因を結び付けづに、感情とは無関係の空間でトレードを行います。

この点は分かっているという人も多いですが、分かっていることと理解していることは違っていて、理解していない人ほどメンタルを鍛える方法を探す傾向にあると感じています。

そこで覚えていただきたいのが

「相場はどんなことでも起こる可能性がある」

ということです。

FX初心者に限らず、大きな目標(金額)だけを基準にトレードしている人は、相場に完璧を求める傾向が強く、理想の結果から遠ざかると「希望的観測」を抱いて損切りが出来ずに退場していきます。

まもなくサッカーのワールドカップが開催されますが、サッカー選手が試合で良いプレイをするにはメンタルだけ強くてもで良いプレイはできません。

基礎体力、自分に合ったプレイスタイルやポジション、そして日々の反復練習を行った上で安定した良いプレイが可能となります。

我々FXトレーダーもサッカー選手と同様に、体調管理、自分の戦える相場、日々の相場分析などのすることで安定して勝ち続けるトレーダーになることが出来る可能性が出るということです。

つまり、事前に必要な知識やメンタルを安定させる身体を保持してることが前提条件にして、メンタルの安定がもたらされることになります。

「相場は何が起こるか分からない」「負けを受け入れる」という考え方が身に付かないと、どんなにFXの勉強をしても勝てるようにはなれません。

メンタルを鍛える順番として私が考える内容は下記の通りです。

①相場というものを理解する(考え方)
②基礎体力や体調管理(集中力を保つため)
③基礎知識の習得(ダウ理論やエリオット波動など)
④仮説検証(勝率を知る)

この前提条件が揃うと自信が付きます(不安が少なくなる)ので、メンタルが安定するということだと考えています。

メンタルの安定の効果が、自分が保持しているスキルや知識を最大限有効活用できるということではないでしょうか?

勉強時間を自動売買で作る

FXで利益を出し続けるためには、勉強だけでなく、考え方も変える必要があることは理解していただけたと思います。

そこでここまでの内容を思い返していただきたいのですが、人間が習慣化できない理由や習慣化させるプロセスなどを進めていくには、多くの時間を要します。(個人差あり)

しかし、現在FXを行っている方や、これからFXを始めようとしている方のほとんどは「すぐにでもお金が欲しい」または「老後資金をFXで稼ぎたい」と考えている方も多くいます。

つまりは「大きな目標」ばかりを頭に浮かべてFXの世界に入ってきます。

FXの世界は大海の中にクジラからメダカまでが生息してるような世界ですので、自分の都合などまったく関係なく、ミスをすれば容赦なく強者に食べられてしまう世界です。

FXという大海では、強者と戦うには準備だけでなく、自分が生き残れる場所を知ることも重要になります。

稀に天才的な人は現れますが、ほとんどの人は凡人であり、小さなステップを踏んでメダカからクジラの階段を上がっていきます。

ステップを理解をしていても、心の中にある「希望金額」が判断を鈍らせ、やがて一歩ずつ上ってきた階段から転がり落ちることを繰り返すのがFXの世界です。

だからこそ希望金額がある人こそ、自動売買を使って資産運用をしておきながら時間を掛けて自分のレベルを上げていき、やがては自分の力でFXで利益を上げることが現代における最高の仕組みだと考えています。


最後に

FXだけでなく、物事を上達させるには「己を知る」ことが何よりも重要であり、スタート地点です。

現在の自分に何ができ、何ができないかをしっかりと把握して、自分の弱味と真剣に向き合うことで課題が見えてきます。

弱味が分かれば逆に強味も見えてくるはずです。

成長にワープはあり得ませんが、成長速度が劇的に上がることはありますので、考え方が劇的に変わることが出来ないとその奇跡は起きません。

弱味から目を背けて、学ぶことや1つずつ登ることを面倒と感じてしまうと、ネットやSNS、書籍で「誰でも簡単に」「これだけ守れば」「1日で〇〇万円」などの簡単な方法に逃げてしまいます。

人間の本能といえば本能なので仕方ないのかもしれませんが、それではいつまで経っても希望金額は手にすることはできません。

だからこそ「自動売買」+「裁量トレード」のポートフォリオを組んでいただきたいと思います。

みなさんのFX生活が上手くいくことを心より願っています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

【追伸1】
TwitterではFXで利益を上げるための考え方を中心にツイートしていますので、良かったらたまに覗いてみてください。
Twitterはこちら

【追伸2】
ブログではnoteの記事をさらに深堀した自動売買の記事を書いていますので、こちらも宜しければご覧ください。
ブログはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?