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音楽の音色はどんな色?

色とりどりの花が咲いたり、新緑が眩しい季節になってきましたね。
皆さんはどんな色が好きですか?
たくさんの色があり、人それぞれで好きな色があり、色を見た感じ方も違うと思います。なんとなく音楽と似ていますね(個人の感想です)。

というわけで、今回は色をテーマにした音楽をご紹介します。
といっても世の中に色をテーマにした音楽はごまんと溢れていますので、私の独断で、気になった2曲をご紹介します。


色彩交響曲:アーサー・ブリス

イギリスの作曲家、アーサー・ブリス(1891-1975)の作品です。
4楽章からなる交響曲で、それぞれに色の題名が付いています。

I. Purple: Andante maestoso
II. Red: Allegro vivace
III. Blue: Gently flowing
IV. Green: Moderato

それぞれの色をブリスがイメージした音楽となっています。
荘厳な紫、アグレッシブな赤、海の底を思わせる深い青、溌剌とした緑。
この様なイメージが音楽から感じられました。
20世紀の音楽らしいモダンな和声ではありますが、ロマン派の音楽の様な、美しい旋律がとても素敵です。


交響曲第3番「カラー・シンフォニー」:フィリップ・スパーク

こちらもブリスと同じイギリスの作曲家、フィリップ・スパーク(1951〜)の作品になります。こちらは、編成が吹奏楽となっており、2014年に初演された比較的新しい曲です。2016年には、吹奏楽曲を対象としたウィリアム・D・レヴェリ記念作曲コンテストで最優秀賞を受賞しました。
第5楽章まであり、それぞれにテーマの色が付けられています。

1. White
2. Yellow
3. Blue
4. Red
5. Green

スパークは、楽器の音色と色彩の色は同じであるという考えの元で、この曲を創作することを思いついたそうです。
純粋な白、明るく元気な黄色、静かな青、エネルギッシュな赤、生命力あふれる緑。音楽を聴いて色のイメージが広がるのは、なんだかとてもワクワクしますね。

作曲家のスパークは、日本とも関わりが深く、東日本大震災の復興支援のために「THE SUN WILL RISE AGAIN」~陽はまた昇る~ という曲を製作し、その印税を日本赤十字社緊急救済基金に寄付されました。
もともと別の目的で作曲された曲を吹奏楽用に編曲して新たな曲名をつけたということですが、とても早い段階でこの様な行動をしてくださった事は、本当に嬉しいですね。


カラーコードについて

さて、今回は色がテーマの曲を2曲ご紹介しました。
それぞれ色の名前が付いていましたが、どんな色か想像できましたか?
青とか赤とか、普段よくみる色ですので、想像はしやすかったかなと思います。
この記事が紙の媒体であったら、色鉛筆などを使って赤や青、緑などの色を塗ったりしたと思いますが、Web上では残念ながら色鉛筆は使えません。
皆さんもご存知かと思いますが、PCやWebで色を使用したい時は、カラーコードを使用します。
コードはいくつか種類がありますがよく使われるのが、#からはじまる16進数のコードです。白は「#ffffff」、黒は「#000000」、赤は「#ff0000」という様に表示されます。
このnoteで色を表現するのは少し難しいので、色見本のサイトのページで色をご紹介すると、上記で紹介した2曲のカラーは以下の様になります。

色彩交響曲


交響曲第3番「カラー・シンフォニー」

色を見ながら曲を聴くと、さらにイメージが湧いてくる感じがする?かもしれませんね。


16進数は0が最小値、Fが最大値となります。すべてが0だと黒に、すべてがFになると白になります。
そして、#の後の6桁の部分は、最初の2桁が赤(R)、真ん中の2桁が緑(G)、最後の2桁が青(B)を表しています。
ですので、最初の2桁が最大値のFFだと赤、真ん中の2桁がFFだと緑、最後の2桁がFFだと青になるという仕組みになっている様です。
でも、Greenは「#008000」だったじゃん!と思った方!
私もそう思いました!
「#00ff00」は黄緑色に近いようです。実際には以下の様な色です。

そして、この色「#00ff00」と赤「#ff0000」を合わせると黄色「#ffff00」になるのです。上手くできていますよね。
まるで音楽のハーモニーの様です。(若干こじつけ感がありますが 笑)

色のコードは16進数のコードの他に、RGBで表示する方法もあります。
RGBについてもお話したいところですが続きはまた次回という事で、音楽と色のお話はまだ続きます。

皆さんの最近のお気に入りの曲はどんな色をしていますか?

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