夏の青、冬の赤

真夏の青い春を感じて
私は時折微笑ましさを覚えた
変わらぬその間柄に
私はただ微笑む

真冬の寒さの残る頃
彼は少しの後悔と
楽しさを口に出して息を引き取った
私は寒さに声を上げることができない
涙一つ流れない
ただ、佇むことしかできない自分を
私はただ白い息とともに憎んだ

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