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色ルギア~ルギアの新しい可能性~

 うきです.今回の記事はシティリーグで優勝することが出来たのでとてもまともな記事となっております.内容はコロコロルギアが考察されている裏で,僕が研究していた色ルギアの立ち回りと可能性となります.
 僕の実績としてはCL2024横浜で準優勝,シティリーグ2024シーズンS3全勝優勝となっております.

  

今回はタオパイパイ木村で出場!
シティのマッチング

このデッキの練習段階での勝率は6-7割程度ですが,ルギアミラーは全勝となっております.要求練度は上がりますが,アッセンブルスターに取りつかれた亡者の方々の考察の一助になればいいと思います.文章を書くのは得意ではないため,読みにくい箇所や誤字脱字はご容赦ください.今回も投げ銭方式とするので,参考になったorこいつウザいなーって人は購入してってください.それではオチンポ!!!レッツゴー!!


リスト


色をどれだけ隠せるか、錯覚させれるかが勝負

構想理由

 現状のルギアは以前よりも2ターン目にアッセンブルスターを打つ要求が上がっています.また,パオジアンに対して先行2ターン目にアッセンブルスターを打つことが出来るかどうかで勝敗を左右するように思われました.
 そこで,後1かぜよみを打ってもまくれるリストを考えようと思い,生まれたリストが後2アッセンブルスターの成功率が7-8割の化け物となりました.

強みと弱み

このデッキの強み,弱みを白ルギアと比較します。

  • 強み

 白ルギアとの一番の違いは大地の器が採用されているかどうかです.今のルギアはボールの枚数が増えている,ジニア採用していることから手札にアーケオスを持ってくる要求は下がりました.そのため今のルギアの最大の問題は,リソースをいかに切らずにアーケオスをトラッシュするかです.現状の白ルギアは博士の研究やセレナ,マツバのようなサポートが主なトラッシュ手段になります.もしジニアや博士を使用してアーケオスが手札に来たとしてもトラッシュする手段が4枚のハイボだけではご都合になります.そのためたったの2枚ですが大地の器を入れることでここの要求を下げることに成功しました.
    続いての強みは,大地の器が採用されることによってアタッカーの選択が広がることです.元々アーケオスのプライマルターボという特性が強すぎるため,無職アタッカー全てがアタッカーになり得るというのがルギアというデッキの強みでした.そこに有色エネルギーのポケモンが追加されることで,環境に合わせたアタッカーを選択することができます.今の環境ですと,テツノカイナexのゴッツァンプリファイが強すぎるのでこいつを採用しておけば間違いないと思います.

  • 弱み

 このデッキの弱みはリソース管理の難しさです.基本エネルギーを採用しているため,特殊エネルギーの枚数が減っています.リザードンexに対してスペシャル殺殺を2回したら残りの特殊エネルギーは4枚となり,この4枚と基本エネルギー2枚で戦うことになります.そうなると博士の研究やセレナで巻き込むことが出来るエネルギーはほとんどなくなるので,早い段階からゲーム展開を予想してアタッカーにどのポケモンを使うのか,どこにエサを用意するのかを考える必要があります.(ルギアで殴るプランだけど、あえて使わないチラーミィに1エネはって相手に採らせる等)
     続いての弱みは,アタッカーの用意の難しさです.終盤にゴッツァンプリファイや輝くリザードンを使いたいですが,大地の器を最終盤面で引くことが出来るのか,テツノカイナを博士の研究で巻き込まないかが問題となります.博士の研究を打って要求は満たせてるけど,ナンジャモ打たれたら死ぬ!みたいな時は会えてしぶそうな顔をすることや,山を何かでみて当たり札がまだ山にあるみたいな顔をする必要が有ります.それとは別で,山圧縮が非常に重要になるので,使わないと思ったエネルギーはさっさとプライマルターボで貼って,必要最低限のエネルギーだけが山に残る動きをしましょう.

採用理由

ポケモン

  • ルギアVライン:4-3

  • アーケオス:4-4

 ここは確定枠です.Vstarの4枚目やアーケンはほしいなーとは思いますが,他に優先して採用したいカードが存在するため見送りました.リザ対面ルギアVstarを1~2体使うことが多いです.

  • チラーミィライン:2-2

 世に出ているリストは3-3が多いですが,僕も3-3ほしいです.しかし,非エクアタッカーのポケモンが多いデッキ(ロスバレや古代ビート)対面ではそこまで強くないことや邪魔になりえるので2-2にしました.
 リザ対面は最低1枚あれば勝てるのでこの枚数となっております.

  • 通せんぼ:1


横浜の時からお世話になってます!!

 全体面つかえます.ロストもジェットエネルギーや入れ替え札が減り,緊急ボードが採用されているように,入れ替え手段が逃げるに依存しやすい環境となっています.そのため1ターンもらいたいときや,確実に倒したい大型ポケモン(リザードンexやサーフゴーex)を2回の攻撃で倒したい時につかいます.こいつのおかげでトナメ初戦勝てたので実家のような温かみを感じています.

  • 輝くリザードン:1


こっちの絵柄が好き!

 強いです.パオ,カイナex,システムVを低コストで倒すことが出来るのは熱いです.また,カガリザ250or230+ゴッツァンプリファイ100でリザードンexを倒せるのも強いです.

  • テツノカイナex:1


ゴッツァンデエエエエス!!!

 採用あるなしで勝敗にかかわります.極力隠します.相手が甘えて最終盤面でヒトカゲやネオラントを出して来たらゴッツァンしましょう.輝くリザードン+ごっつぁんでリザードンexを倒せるので覚えておいてください.1-2-3のプランを目指しやすくなります.また,ゴッツァンプリファイをする際のポーズは以下のリンクを参照して下さい.非常にためになります.
(https://note.com/bocketmonster1/n/n343130982108?sub_rt=share_pw)

  • ネオラントV:1


SAが好きです!

 本当は2ほしいです.スタートしてほしくないことや枠の都合上1です.出来れば終盤に使いたいですが,やむなしで使った場合トラッシュに全力注いでください.また,終盤にボス使えるかが鍵になるので山圧縮がより大切になります.

トレイナーズ

  • ボール:11

 内訳はハイボ4,アロマ4,スーボ2,マスボ1です.前2枚は確定枠として,スーボの枠をサポートやネストボールにされている方がいますが,正直好みだと思います.僕は横浜のころからスーボを好んで使いますが,運だけとか言われているので自分の感覚を信じて検討してください.個人的には最終地点がアッセンブルスターである以上,種ポケモンしか触ることのできないネストボールは不採用にしました.
 Acespecはマスターボールにしました.すべてのポケモンになりえるというのは,ルギアにおいて非常に強いです.マキシマムベルトも検討しましたが,枠がないことや,輝くリザードンがマキシマムベルトと同じ役割をしているため不採用です.
 個人的にはネストボールなしでボールは最低10枚,理想は13枚だと思っています.肩弱い人はおすすめです.

  • 大地の器:2


トラッシュ性能が強すぎます

 アーケオスを持ってくる手段は増えましたが,トラッシュする手段がサポートやハイボ以外にもほしいということで最初は採用しました.そこから色ルギアへとシフトしていきました.使用感は最高です.博士の研究を使用後,手札にきたアーケオスをトラッシュする手段がハイパーボール以外にも存在するのはなかなか安心感あります.

  • 博士の研究:2

 簡単にトラッシュすることが出来ない札が多いため,使用は慎重になりますが常に環境で使われる最強サポートです.

  • ナンジャモ:2

 本当は3欲しいですが,優先度はそこまで高くないです.0枚構築も試しましたが,手札にエネルギーがきすぎた際に使いたいので2枚です.手札を切りたくないけどリフレッシュしたいときにネオラントから持ってくることがあります.

  • ボスの指令:3


BWキッズとしてはこっち!

 ルギアにおいて必須級のカードです.はっきり言ってめちゃんこ強いです.本当は4枚目めちゃ欲しいです.もし枠を作れたならば優先的に採用したいカードの1枚です.今回はセレナ2枚搭載したので3枚です.

  • ジニア:1

 今のルギアには必須級ですが,バーネット博士の下位互換として渋で採用されているカードです.ルギアVsrarも持ってくることが出来るのでそこは強いとは思います.このカードが残ってくれたおかげで,ルギア側の要求は手札に来たアーケオスをいかにしてトラッシュするかになりました.

  • セレナ:2


2023CL横浜完走した時もお世話になりました!!

 シティ前日にアーケンだった枠とマツバの確信の枠をこいつに変えました.手札をトラッシュする性能は高いですが,ドローする枚数が少ないため器用貧乏感は否めないです.環境にアルセウスが多いよみでボスの役割を持たせることが出来るので,腐るシーンが少ないと思い思い切って2枚採用.

  • 崩れたスタジアム:1

    ネオラントVや傷ついたルギアをトラッシュする役割を持ちます.相手に先張りされたらしんどいのと,テーブルシティはポケモン1/2枚分になるのでより安定させたい人はそっちのがおすすめです.1枚では両方ともご都合カードだなとは思うので別のカード採用は悪くないかもしれません.

エネルギー

  • ダブルターボエネルギー:3

4枚目はほしいです.ルギアに1枚,ゴッツァンに1枚使うと枚数はかつかつですが,他に使いたいエネルギーが多いことから3枚です.エネ管理頑張ってください.

  • ジェットエネルギー:4

  • ギフトエネルギー:4

ここの8枚は強すぎるので確定枠です.

  • セラピーエネルギー:1


ポケモンSleepでは強制的に寝かせられて
ポケカでは起こされるの可愛そう

カビゴンをたたき起こせる最強のカードです.使用しない対面も存在するため,ルミナスエネルギーやミストエネルギー,Vガードエネルギーに変えるのはアリです.

  • ミストエネルギー:2


ギラティナが鬼楽になりました.

 ギラティナや,トドロクツキexと戦いやすくなりました.最強カードです.
 ロストマインも防ぐことができるので貼り先が非常に難しいカードです.僕もまだ検証しきれていないので貼り先にも練度が出ると思います.

  • ルミナスエネルギー:1

 輝くリザードンをプライマルターボから起動できるのが強いので1枚採用です.

  • 基本炎,雷エネルギー:1-1

 カガリザ,カイナexを起動する上で必須カードです.ここら辺は自由にいじれる枠だと思います.


採用候補カード

  • 大地の器3枚目

 2枚だと引けないことが少なくないので3枚はほしいです.優先度は高めです.

  • ミュウex


これの有無でリザードン対面がかなり変わります.

 リザ対面で圧倒的に勝ちやすくなります.手裏剣も打てるので非常に強いですが,枠の都合上断念しました.使わなくても勝てるプランを模索した結果です.

  • ネオラントV2枚目

 序盤で1枚,最終盤で1枚使えるといいなーと思いました.ベンチ枠が厳しいので優先度は高くないです.

  • ボスの指令4枚目,セレナ

 優先度は高めです.相手を呼び出す札は多ければ多いほど強いのがルギアです.ボスの指令の枚数はデッキパワーに直結すると考えています.

  • すごい釣り竿

 序盤に基本エネルギーを消費しやすくなります.また,テツノカイナを使いまわせるのは強いですが,1枚では結局ご都合なので他のカードを採用してもいいと思います.

  • テーブルシティ

 崩れたスタジアムと枠を競いますが,デッキパワーが上がるのは崩れたスタジアム,安定度を上げるのはテーブルシティだと思っています.優先度はやや高めです.

対面の立ち回り

基本的な立ち回り

 基本的には先2,後1かぜよみor仲間を呼ぶから入ります.先2アッセンブルスターができるならそれで大丈夫です.アッセンブルスター後はルギアで受けつつ,チラチーノ,カガリザを投げて相手のサイドをずらしつつ,ゴッツァンで逆転という流れです.以下からは各体面で気を付ける点となります.
 まだ練習できていない対面も存在するため,そこは後日記載していこうと思います.

各体面の考え方

  • 悪リザードンex微有利

ピジョ型
 
基本はかぜよみから入ります.ルギアで受けて引いてを繰り返しながらチラーミィを育成します。かぜよみ▶新しいルギアで前を殴るが基本の流れです.返しで分岐していきます。
・ボスでチラーミィを取ってきた▶引き続きルギアで殴って2取る(残っているルギア2体でリザを2体とることができるので2-2のルートが完成します.)
・手負いルギアを倒されるor前のルギアなぐる▶チラチーノでピジョを取る(この時点で2-2を取るルートが完成します.)
となり,2-2までとることが出来れば甘えて出してきたヒトカゲをテツノカイナでとるorロトム,ネオラントを倒すことで2-2-2ができます.もし輝くリザードンを挟まれても,リザードンexにかがリザを1回当てるだけでゴッツァンプリファイで3枚取りできるので2-1-3を目指しましょう。
大切なのは,相手のサイドプランをずらすことです.2-2-2や1-2-1-2で取らせないようにアタッカーを考えましょう.
 盤面は,終盤にヒエクだけの盤面を作り,お互いのサイドが残り3-2~3-4で返ってくることが理想です.カガリザ▶ゴッツァンプリファイは警戒されにくいのでリザで突っ張ってきてくれることが多いです.そうなったら丁寧に沈めてあげてください.アーーーーーーーーメン!!!いや!ザーメン!!

ビーダル型
 こちらは確定サーチが無い分勝ちやすいです.ルギアでループしながらチラチーノ,かがリザを挟んで戦います.基本的な戦い方はピジョ型と同じですが,ボスを確定でサーチ出来ないのでチラチーノの育成が簡単になります.また,甘えてネオラントを出してきたらリザードン▶ビーダル▶ネオラントゴッツァンプリファイで2-1-3を目指します.もしくはネオラントをかがリザで取れるので2-2-2も目指せます.テツノカイナが必要ない分要求は低いのでこちらのルートも検討してください.

  • パオジアンex微不利

 カイナ、かがリザをフルで活用する対面です.
 後1かぜよみ▶ルギアでパオ倒す▶かがリザでパオ倒す▶ゲコorカイオーガをごっつぁんプリファイ
のルートとなります。パオジアン側はかがリザの返しを非エクで取らないと負けるのでこのようなルートとなります.かがリザをセグレイブで取ってくる場合ボス➕ゴッツァンプリファイなので要求は上がりますが、それまでに手札を作ってください。
 序盤中盤にネオラントを出してしまうと2-2-2で取られるので出さないように気をつけるorルギアで攻撃するターンをチラチーノで攻撃するに変えてください.ゴッツァンプリファイ飛んできたらアーメン.
 通せんぼがあれば通せんぼを前にするだけで先攻後攻が逆転することもできるので覚えておいてください.また,先2かぜよみをしてしまって返しにごっつあんされるのはキツイですが,通せんぼで殴り勝てるので通せんぼで2回なぐってカイナ取る4-3▶返しにパオをリザ出とる2-2▶ゲコなりをゴッツァン0-1のプランもあるので諦めずに頑張りましょう.激細いです.

  • コロコロルギア有利

 基本はチラチーノの投げつけあいですが,「輝くリザードンのコスパがいいこと」,「終盤の非エクのみの盤面で残り2のサイドをゴッツァンプリファイで取りきることができること」の2点が大きいです.
 また,かぜよみを宣言できるので先にアッセンブルスターを宣言しやすいのも利点です.
 もし先にアッセンブルされてもプリファイあるからいいやーの気持ちでいればらくです.

  • あるギラ微有利

 序盤はルギアで受けながら戦います.ポイントとしては、ルギアが殴られるまでチラーミィを置かないことです.理由としては,あるギラ目線はルギアをギラティナでワンパンして,チラーミィをアルセウスで取り態度考えます.そのため,アルセウスで殴る序盤に出してしまうとボスで取られ,相手に取って都合のいいゲーム展開になってしまいます.序盤はルギア2匹展開してルギアで受けつつ戦い,中盤,終盤はチラーミィを立ててギラティナや2体目のアルセウスをワンパンしていくのが理想です.手おいのルギアを残したままチラチーノを取りにいくと
アルセウスがルギア殴る▶新品のルギアで前殴る➕チラーミィ立てる▶チラーミィを手おいのあるせで取る6-5▶手おいのあるせをルギアで取る➕チラーミィだす4-5▶チラーミィをアルセで取る4-4▶手おいのルギアor通せんぼで新品のギラティナ殴る▶ギラティナで前取るorボスで新品のルギア取る4-2or4-3▶ギラティナをカガリザで取る2-2or2-3▶ボス引かれたら負け(ここまでで3枚使用)orカガリザ取られる2-2or2-1(相手目線新品のアルセウスは取られないため妥協案で選択する可能性高い)▶ボス➕ごっつあんでビーダルorリス取ってwin👑

のようなゲーム展開になります.あくまでチラチーノを使えなかった➕相手のVをルギアでとる事が出来なかったプランなので割と下ブレよりのゲーム展開になりますが,テツノカイナexが存在するだけでかなり戦い易くなると考えます.
    平均的なアルセウスの動きをされるなら,先2風よみも打つ余裕はあるので焦らずに2アッセン目指しましょう.

  • 古代ビート有利

 序盤はルギアで受けながら戦います.中盤,終盤は非エクのポケモンで戦い,残りのサイド2はゲッコウガをゴッツァンプリファイで終わるので相手目線帰ってくるはずの1ターンが存在しない気分になります.相手にサイド先攻されても1の差なら4-5で番が帰ってくるので捲れます.

  • ミライバレット不利

 基本的にミライドンが技宣言を行うので,ミライドンにゴッツァンプリファイor非エクで裏のテツノカイナorカシラをシバいて強引に2-2-2の取り合いに持ち込みます.これしか勝ち筋ありません.

通せんぼカビゴンの使い方(2/26追記)

 通せんぼカビゴンの使い方を聞かれたので追記します.他のカードのように「こういうときに使います!(バーン!!)」みたいなのは特になく,回しながら「ここで通せんぼが欲しいなー」と思うシーンが少なくなかった為に採用しました.僕自身がふわっとしか言語化できていないので,ここでは実際に強かったシーンを例に挙げながら説明します.これを読んで何となくイメージをつかんでもらえると幸いです.先述しておくと,このデッキの通せんぼカビゴンの主な役割は「相手の選択肢を制限すること」です.ここから先はそれを意識して読んでもらえればいいかなと思います.CL準優勝した際に通せんぼカビゴンにフォーカスを当てたnoteを執筆していますので,こちらもご参考ください.(https://note.com/lucky_quince831/n/n1b4e9e9c3cc5)
 通せんぼが強かったシーンは大きく分けて以下の3つです.

  1. 先攻を取れたパオジアン対面

  2. リザードン対面のマフォクシー要求上げ

  3. 1ターン猶予が欲しいとき

 まず1つ目は「先攻を取った際のパオジアン対面」です.基本パオジアン対面は2-2-2の取りあいになります.なのでお互いに「どこかでサイド1のポケモンを挟みたい」or「先行を取られたらサイド1を献上したい」と考えます.そうなると,後攻のパオジアンが非エク(ルールを持たないポケモン)のでスタートした場合,わざわざパオジアンを場に出さずに非エクのみの盤面を維持するだけで先攻後攻が逆転します.
「非エクのみの盤面を作られる」=「次のアタッカーが盤面にいない」
ということなので相手は次のアタッカー(パオジアン)でスタートすることが出来ず,相手の選択肢は逃げ▶パオジアンで殴るor月光手裏剣となります.
 ここで通せんぼをすることで相手の選択肢を「ゲッコウガで攻撃」のみに絞ること出来ます.パオジアンが盤面にいない状態なのでパオジアンの特性「わななくれいき」によって水エネルギーが盤面に集めにくい状態も作ることが出来ます.また,相手目線カビゴンに手裏剣を打つ選択をあまりしたくありません.そうなるとカビゴンが場に残るのでゲッコウガの次のアタッカー(パオジアンorカイオーガ)を場に出す必要が出てきます.カイオーガが出てくるならそのまま前を倒すことで相手のシステムをつぶす+月光手裏剣でアーケオス×2を取られるリスクを無くします.パオジアンが出てくるならば,後続を育てつつパオジアンを狩るのもありです.
 相手がパオジアンスタートしてくれたらカモなのでルギアつっぱで基本は勝てます.最後にゴッツァンかカガリザ挟むだけなのでイージーウィンもらっていきましょう.
 後手になっても,カビゴンをスタートさせるだけでカビゴンLO偽装でき,ビッパを出せなくします.もし相手がビッパやセビエスタートしても逃げられないので,先攻後攻逆転している状況を作ることが出来ます.
 現状通せんぼカビゴンは1匹でサイド2枚獲得することが出来るポケモンに化けることと,自分が後攻の時,相手にカビゴンLOだと錯覚させて動きを鈍らせることが出来るのが最大の強みだと思います.

 2つ目は「リザードン対面のマフォクシーケア」です.ルギア使いの皆さんは体験したことがあるでしょうが,マフォクシー+カウンターキャッチャーでルギア+チラチーノでサイド3枚取りやルギア+ルギアでサイド4枚取りは犯罪級に強いです.ルギア目線は来るはずの1ターンが返ってこないわけですからはっきり言ってやめてほしいです(現状マフォクシーは標準搭載ではないのが救い).マフォクシーを使う際はあらかじめ盤面に置いておくのではなく,手札から「れんごく支配」を使って1ターンで育成してきます.これを行う際の要求は,マフォクシー+れんごく支配+前逃げです.
 防ぐた方法はマナフィを置くことが最も簡単ですが,通せんぼを使うことで要求を上げることが出来ます.理由としては,(ビーダル型に搭載されることが多いのでビーダル前提で話します)カビゴンで前のポケモンを倒すことで要求値はマフォクシー+れんごく支配+ジェットエネルギーorボス+逃げとなります.ナンジャモと併用することで相手がこれらすべてをビーダル+ホシガリスでそろえることが非常に難しくなります.また,中間択としていったん1エネついたヒトカゲを前に出す▶裏のリザードをリザードンに進化も防ぐことが出来ます.このように,相手の動きを0か100になる可能性を高くできる(中間択を取らせにくくする)ことも通せんぼの強みです.

  3つ目は「1ターン猶予が欲しいとき」です.これはかなり限定的ではありますが,決勝トーナメント1回戦でも起こったことなので覚えておいて損はないです.まず,このデッキの特徴の1つにカガリザがコスパ良く高火力を出せる点があります.そのため,アッセンブルスターで1匹しかアーケオスが立たなくても何とかなるシーンがあります.カガリザに手張りすると他のポケモンへプライマルターボを回すことが出来,同時に2匹育成することが出来るためです.しかし,アーケオスを速攻でボスで取られてしまっては育成しきれないor勝利のための要求が足りないこともあります.そういった際に一旦カビゴン+ボスで相手を縛り,1~2ターンもらうプレイは非常に大切になります.現状入れ替え札が非常に少ないデッキが多いことに加え,通せんぼを隠すことで,序盤に入れ替え札を切ってくれることも少なくないため高確率でターンを貰うことが出来ます.システムポケモンがアタッカーではないことが現状多いことや,システムにビーダルを採用していることも追い風となっています.

終わりに

 ここまで読んでいただきありがとうございました.優勝してから急いで書いているのでわかりにくい点や,これ知りたいなどがあればDMもらえればお答えしますし,追記もするのでどんどん送っちゃってください( @ukPokemon_card ).殴り書きのような形で,まだ書ききれていない点もあるのでそこは後日追記します.また,有料部分に未来デッキに強く出れそうなリストを追記しておいたので,興味がある方はぜひ.
 最後にはなりましたが,2/24宝島多治見店で大会運営していただいたジャッジの皆さんや,大会関係者の方本当にありがとうございました.

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