【新企画】夜行バスに乗って〜20字以上の小説募集〜
「春と風林火山号に乗って新宿に行こう!」
そう書かれたポスターは春色のデザイン。
運転手の「乗合 春」に合わせて可愛らしいポスターに仕上けたと信玄似の社長が笑っていたっけ。
この春、帳面町から出発する「風林火山号」で、私もいよいよデビュー。この日に向けてたっぷり研修してきたんだもの。きっと無事に乗客の皆様を新宿まで送り届けられるはず。
春は旅立ちの季節だから、どんな人が乗ってくるか超たのしみ。
私は鏡に向かって紺のネクタイをキュッと締め上げ、ニッコリ笑顔を作る。
どうせ誰も私なんか見てないけど。
ロッカーのドアを閉め、私は何度も見た運行スケジュールを再確認した。
21:00 帳面駅バス停 出発
23:00 〇〇サービスエリア(休憩20分)
02:00 △△サービスエリア(休憩20分)
04:00 〇△サービスエリア(休憩20分)
06:00 バスタ新宿 到着
そしてバスの座席表も眺める。
最新のゆったりシートでお客様に快適な時間を過ごしてもらえそうだわ。
さて。乗客名簿も確認しておこう。
昨日、売れ残っていた座席「4B」のシートの予約が入ったから満席だわ。
私はお客様名簿と、裏面の注意事項を見る。
さて、準備OK! そろそろ行きますか。
何か忘れていないか不安。付け足したいことがあったら、メモに追記しよう。
お客様からの要望も、何かあったかな? コメント欄を見ておこう。
そんな独り言をつぶやきながら
私は部屋のドアを開け、自分の運転席に向かった。
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こちらの企画にのっかって企画宣伝しちゃってます。
小牧部長、いつもありがとうございます!
最初は、どの席に座るか予約してもらおうと思っていたのですが、そのやりとりが面倒そうなのでやめました😅
「拳銃」の件もスルーで全然OKですよ。
ゆる~い気持ちで書いていただけると嬉しいです。
ご参加お待ちしております!
↓ 募集動画作りました。↓
今後も使うかもしれない…とYouTubeチャンネル作成してみた。何か不手際あったら教えてください😆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 サポートしていただいた分は、創作活動に励んでいらっしゃる他の方に還元します。