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札幌のラッキー(10月)

ラッキーは札幌で可愛がられているキャバリア犬。

私のご主人様は札幌に住んでるコンピュータ技術者。
奥様は美人のどさんこ娘。
住まいは手稲山の麓のマンションの5階。
ベランダから手稲スキー場が見渡せる。
ご主人様はコンピュータ相手の仕事なので変則勤務。
通常の日中勤務や、夜中の勤務、休日出勤などがあり
いつも体調維持に気をつかっている。
私は神戸のラッキーのお母さんの娘です。
神戸のご主人様と札幌のご主人様は昔の仕事仲間。
このご縁で札幌に養子縁組が決定してやってきた。
今は6ヶ月のやんちゃ娘。
しかし、ご主人様と奥様に可愛がられている幸せ者。
この一年のハプニングを日記帳でご披露するね。
毎日がハッピーな自然流。

今日は10月10日の木曜日。
ご主人様は夜勤と通常勤務の切替休日だ。
いつものように早起きして南側のカーテンを開けると
パ~ッと真っ青な青空とブライトな太陽の光が
お部屋一杯に飛び込んできた。
私は奥様の掛け布団の上で
グ~グ~といびきをかきながら
おいしいイチゴ入りヨーグルトを食べている
夢を見ていたところなので
この明るさはちょっとお邪魔虫さん。
しかし、この明るさが
私の目覚し時計のスイッチをオンしちゃったので
しぶしぶ起きることに決定。
いつものように両足を目一杯に伸ばしてストレッチ。
大きなあくびと前足を使っての猫まねの顔洗いで
朝の準備運動は完了だ。
毎日がハッピーな自然流。

布団の上でお座りして居間の方を振り向くと
ご主人様がニコニコしながら私の方をみているよ。
さっそくご挨拶をしなくっちゃ。
布団からご主人様の足元に駆けさんじて
ちょこんとお座りして朝のご挨拶の
尻尾を目一杯に振ってみた。
ご主人様も私の頭を撫ぜ撫ぜしてくれた。
その後はご主人様も私も
日課コースのスタートだ。
ご主人様の日課は、洗顔、歯磨き
髭剃り、トイレを済まして新聞を取って
ポットにお水を入れてスイッチ・オン
後は食卓に座って新聞とテレビを見始める。
休日は、コーヒーメーカーにコーヒーをセットして
いい香りを部屋中いっぱいにしてくれる。
私の日課はこのご主人様の行動を
ソファーの上で見ているだけのらくちんコース。
毎日がハッピーな自然流。

奥様もご主人様の
日課コースのスタート直後にお目覚め。
ご主人様のエンジンは
暖機運転不要のタイプだけど
奥様のエンジンは私と同じで暖機運転に
結構時間がかかってしまう。
だから、ご主人様の通常出勤の場合は
ご主人様より1時間ほど早く起きて
暖機運転を十分に実施。
今日はご主人様がお休みの日なので
ソファーの上で私と一緒にのんびりと
気持ちのいい朝の光を楽しんでいる。
奥様の暖機運転も完了して
奥様のエンジンが動き出した。
いつものように朝ごはんを食べていると
ピ~ピ~という電話の呼び出し音。
奥様がでると奥様の妹さんから
パターゴルフのお誘いだ。
ちょうどご主人様もお休みなので
みんなで行くこと決定。
毎日がハッピーな自然流。

朝ごはんが終了して片付けが終わったころに
妹さんがやってきた。
玄関のチャイムがなったので
奥様とご主人様と一緒にお出迎え。
「じゅんちゃん、いらっしゃい」
と奥様がいつもの明るい声でご挨拶。
そうか、じゅんちゃんって言うんだ。
「こんにちは」とこれまた明るい声で
じゅんちゃんが入ってきた。
私を見つけて
「この子がうわさのラッキーちゃん。
なかなかチャーミング。
ラッキーちゃん、よろしくね」
と言いながら私の頭をなぜなぜ。
私はいつものように100万ボルトの瞳で
歓迎のテレパシーを送ったあと
尻尾を目一杯振ってあげた。
パターゴルフの前に先ずはティータイムで
かしましいシャベリング。
これにはご主人様も降参状態。
毎日がハッピーな自然流。

ご主人様と私はソファーで静かにティータイム。
かしましいシャベリングも一段落したところで
パターゴルフに出発。
場所は10kmほど離れた
銭函というところにあるんだって。
そこまではじゅんちゃんの
運転手付カローラでらくちん移動。
じゅんちゃんの運転は意外と安全運転だ。
30分ほどで「パークグルフ」場に到着した。
今日は平日なので私たちだけの貸切状態。
300円で回り放題。
先ずは奥様とじゅんちゃんが対戦。
私はご主人様に抱っこしてもらって高みの見物。
じゅんちゃんが若さを発揮して初戦は完勝。
奥様はちょっと意地になってきて再挑戦。
今度は奥様が1打差で
かろうじて勝って1勝1負。
毎日がハッピーな自然流。

次はじゅんちゃんとご主人様の対戦だ。
奥様はご主人様のように
対戦中ずっと私を抱いていられないので
休憩室からのご見学。
私は奥様のひざの上で低みの見物。
このスタイルでは見物よりも
別のDNAが働いちゃった。
何のDNAだって?
それは、安眠DNA。
ス~ッと夢の中に埋没だ。
しばらくうとうとしていると
じゅんちゃんの明るい声で目がさめた。
なんとじゅんちゃんがご主人様に
2連勝したことを奥様に鼻高々で説明中。
「ここから見ていたらじゅんちゃんの
万歳シーンばっかりだったものね。
主人も昔はゴルフ上手だったと
神戸のケンさんから聞いていたのにね。
しかし、主人はフェミニストだから
女性相手ではだめみたい」
毎日がハッピーな自然流。

次はいよいよご主人様と奥様の対戦だ。
私はじゅんちゃんと一緒に
休憩室からの観戦だけどじゅんちゃんが
「だいじょうぶかしら。
ラッキー、おとなしくいてくれるかな」と不安顔。
私たちのやりとりを
ニコニコしながら見ていた管理人さんが
「今日はお客さん達しかいないので
ワンちゃんをコースにいれてもいいですよ。
ただし、ウンチしたら必ず後片付けしてくださいね」
と助け舟。
「ワ~!おじさん、ありがとう。
それじゃみんなで対戦しましょうよ」
とじゅんちゃんがおじさんにお辞儀して
さっそくラッキーと一緒にコースに飛び出していった。
奥様とご主人様はちょっとてれながら
おじさんにお礼を言ってコースにやってきた。
毎日がハッピーな自然流。

今度はご主人様と奥様との対戦だ。
私とじゅんちゃんはコースの外から見学だ。
今回のご主人様は本気モード。
パターをボールに直角にあわせて
しっかり打っている。
奥様は結構アバウトな感じでコツ~ン。
結果は何とファジーモードの奥様の2勝。
この先、ゴルフの話が出たら
ご主人様が不機嫌にならなければいいんだけど。
最後は全員でのバトルロイヤル。
パターコースに3人がかたまってコツ~ン。
私はご主人様の後ろに付いてまわっていたんだけど、
やっぱし私も参加したくなってきちゃった。
ご主人様がパットしたボールを
追っかけまわしててんやわんや状態。
これが本当のバトルロイヤル。
毎日がハッピーな自然流。

パターゴルフで結構楽しんだので
みんなお腹がすいて来た。
奥様が「あなた、私たち姉妹に負けたんだから
お昼ご飯おごってね」
といつものおねだりポーズ。
ご主人様はこのポーズにはめっきり弱い。
「OK。近くに銭函海水浴場があるから
そこの海岸通り沿いに
おいしいシーフードレストランがある
と友達が言っていたから
ルート5を探しながら行って見ようか」
とじゅんちゃんにお問いかけ。
「でも悪いなあ。お姉ちゃんいいの?」
とじゅんちゃんは奥様に再確認。
「いいの、いいの。主人の気が
変わらないうちに行きましょうよ」
と奥様は私を抱っこして
さっさとカローラに乗っちゃった。
結婚?年目できっちり「かかあ殿下」状態。
毎日がハッピーな自然流。

左手に海を見ながらルート5を
札幌の方に走っていくと
友達から聞いたシーフードレストランに到着だ。
ご主人様が犬OKかどうか確認に行くと
夏の海水浴シーズンはアウトベンチではOKなんだけど
今はインドアなのでNGなんだって。
私はまだ小さいのでみんなが食べている間
車で待つことなんか出来ないのであきらめる事に。
そこで、じゅんちゃんが
「みんなここに居て。さっき通り過ぎたコンビニで
お弁当買ってくるわ。
天気もいいので海岸で食べましょう」
と救いのお言葉。
じゅんちゃんのアイデアを採用して
私と奥様は海岸で待つことに決定。
スポンサーのご主人様と
ドライバーのじゅんちゃんが買出しにゴ~!
毎日がハッピーな自然流。

しばらく、奥様と海岸で遊んでいると
ご主人様達が帰ってきた。
両手にコンビニのビニール袋をぶら下げた
ご主人様がじゅんちゃんをお供にやってきた。
ご主人様がコンビニでの武勇伝を奥様にご披露中。
「じゅんちゃんはしっかりしているよ。
コンビニの店員さんに一番大きな袋3つに
分けて入れてねとニコッと笑ってお願いすると
バイト風の店員さんもじゅんちゃんの笑顔に負けて
店長さんにわからないように
3つの大きな袋に入れてくれた。
お店を出てから訳を聞いてみると
「だって、海岸でお尻に引くための
ビニールシートがいるんだもん」
と舌をペロッと出していたよ」
さすがの奥様も
「やるやると聞いていたけど、さすが妹」
と妙な所で感心。
毎日がハッピーな自然流。

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