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夫婦二人 福井の旅:若狭熊川宿


テレビ番組でたまたま見て(たぶん、ブラタモリと、何か自転車でめぐる北陸旅、みたいな)、ああ、ここ行ってみたい!!と思ってた場所。
若狭鯖街道と呼ばれた街道にある宿場町、その街並みを保存している「熊川宿」で、その建物をそのまま活用して宿泊もできるのですが、ほんとに1週間前に検索してみると三連休にも関わらず予約できたので、2月10日、11日、夫婦二人で旅してきました。

お天気はあまりよくなく、曇ときどき雨といったところ、でも、北陸自動車道から敦賀から若狭自動車道に入ってのドライブ。その前の週は白山がくっきり見てた上天気でしたが、この連休は景色の方は残念でしたけどね。
でも、2月なのに雪が全くないというのは、ちょっと風情が物足りないけど、運転する方にとってはラッキーだったようです。

さて、熊川宿については夫は全く知らずに・・・でしたが、こういう街並みを歩くのは気に入ったようです。ちょうど家々の通りに面した窓にはお雛様が飾られていて、それを見て歩くのも楽しい。ただガラスに自分が映り込んでしまうのがちょっと惜しい。番所があり、当時は「入り鉄砲に出女」と言われた通り、ここで手形を確認したり、役人が不審な旅人に目を光らせたりしたりした場所。また、ここには伊藤忠商事の二代目・伊藤竹之助の生家、旧逸見勘兵衛家住宅とか、いろんな建物を見ながら、この宿場町は前川の流れに沿って、、いろいろ「平入」「妻入」などの造りやうろこ壁とかいろんな壁の建物が立ち並んでいるので、とても風情がありました。いわゆる店のスペースはそんなに大きくなくて、道に張り出して売り物を並べていたんでしょうね。また、若狭湾で上がった鯖は、内臓を出して塩を詰めた状態で運ばれていて、京都に向かって、下ノ町、中ノ町、上ノ町と呼ばれて、下には宿屋、中には問屋、上には荷物担ぎの人足や、馬や牛を貸す家が多かったとのこと。歴史とかを図説しているハンドアウトの冊子もめっちゃ立派なのが置いてあって(TAKE FREEと書いてあった)、この季節、たぶんオフシーズンなんでしょうね。

さて、とても素敵な大きな店のある建物、半分はカフェ、半分はシェアオフィスとなっていて、そこでこの日宿泊するお宿の受付がありました。
下ノ町という区域にある、たぶん、昔も宿屋だった建物、一棟を半分に分けての宿泊。そういう建物が4つほどあるのかな。だから1日に泊まれるのは多くても6〜7組なんですね。リノベされていて、キッチンもお風呂もトイレもついているから、私たち一家がよくお正月に家族全員で一棟丸貸し宿で過ごすのと対して変わらないかも。
ちょっと大きな曲がり梁とか、寝室がちょっとおもしろい造りになっていて、外からみたら二階建てなんだけど・・・三階みたいなのがある・・・天井の感じからして、これは屋根裏になるんかなぁ。食卓の真ん中にある水盤みたいなの?は、夏だと氷をはって飲み物冷やしながらとか、ワインクーラー的に使えるんかも。

夕食は「熊川宿のおかあさん、が運んで来られるので」と宿の係の人に言われたけどね。この宿のフロント担当はみんなすごく若い人たち・・・学生さん?って感じすらする若い人たち。よく妻有トリエンナーレの宿とか、瀬戸内芸術祭の宿とか、金沢の民泊の旅音さんとか、みんな経営は若い人がやっていて、ああ、この熊川でもそんな感じで若い人たちが運営やってるのかなぁと。

夕食は「熊川おもてなし膳」・・・こんにゃくの唐揚げって初めて食べたけど、美味しかったね〜、へしこはやっぱりお酒の定番・・・私たちは食事のときはへしこは残しておいて、後から二人でゆっくりお酒をたしなむときの「あて」にしました。
 具だくさんの長操汁は、具だくさんのお味噌汁に大豆が入ってるのが特徴。熊川特産の葛を使ったとろっとした葛豆腐が絶品でした。

お風呂入って、さあ、第二ラウンド〜
テレビがない夜、そして外はなんかみぞれが降ってる寒い夜でしたが、福井のお酒をへしこを肴に呑む・・・ああ、幸せ、幸せ!!

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