映画「ドミノ」


原題:HYPNOTIC
directed by Robert Rodriguez
Starring: Ben Affleck, Alice Braga, J.D.Pardo, Hala Finley, Deyo Okenlyl, Jeff Fahey, Jackie Earle Haley, William Fichtner

刑事のダニー(ベン・アフレック)の一人娘ミニー(ハラ・ヘイリー)の行方がわからなくなり、心身のバランスを崩して、定期的に催眠療法を受けていた。
ある日、ダニーは匿名で銀行強盗の予告通報を受けた。銀行の外にいた怪しげな男(ウィリアム・フィクトナー)はダニーを凝視している。ダニーは犯人より先に貸金庫を開けると、そこには行方不明のミニーの写真が入っていて「レヴ・デルレーンを見つけろ」と書いてあった。その後ダニーは二人の警官を伴い、屋上に向かうが・・・

原題の「HYPNOTIC」のまんま・・・だ、ある意味。
邦題のドミノ・・・の方が、「ドミノ、なっかなか出てこないやん」とイラっとさせて、最後の最後で、なるほどとなり、見終わってから、ふと「ああ、ドミノってこういうイメージを想起させてるなぁ」と腑に落ちる・・・って感じか。そういう意味では、邦題の方が意味深でひねりが効いてるかもね。

とにかく、冒頭のスリラー感、謎が謎を呼ぶ展開がすごく「ぞくぞく」させるんだけど、結局、家族愛ですか、そうですかってところ、変に安っぽい・・・と言っちゃうとキツイけど、大袈裟な背景事情の割りに落ち着くところがちょっと安直すぎて・・・と思った。
   敵か味方か、敵の敵は味方なのか・・・ん?「VIVANT」のキャッチコピーが浮かんだ。あ、そういえば、流行語大賞のトップ10に「VIVANT」ネタが入ると思ってたけど、結局「別班(べっぱん)」もノミネートだけに終わったなぁ・・・

って話を戻して、結局、能力者集団の化かし合いなんだよね。
でも、それがまず、自分の妻から「催眠療法」で徹底的に偽の情報を植え付けるところから・・・ってのが、結構、キツイ・・・
娘を守るために、まず、催眠療法を逆手に取ってのダニーの闘い・・・
冒頭の銀行強盗のシーンのネタバラシがあるが、まるで映画のセットみたいな中で植え付けられた偽情報でころがされている・・・というのがなんだか「え?シリアスな映画だと思ってたけど、おひおひ、こんなんかい?」と思ったけど、でも、催眠術のなかで見せられている世界は現実そのもの、リアルでしかないってのが、何かちょっとドキッとさせられる。

90分というちょうどいい尺で終わってるし、最後の最後のオチというか、また謎の続きってところで終わるのが良い!

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