展覧会「材料採集に行って来ます」 by Paul Hommance and Yumi Takeuchi @金沢アートグミ
12月から開催されていたんだけど、終了ぎりぎりになって鑑賞。
これは想像以上に良い展覧会でした。
これ、無料で鑑賞できるのもったいない!って思った。
アートグミの展覧会は基本・無料なんだけど、私てきには自分の心の中で「お金払ってもいいって思える展覧会」or「う〜ん、これで有料展示やったらどうなん?」とか勝手に「値踏み」してます。いや、これって卑近な見方なんかもしれんけど、でも、アート鑑賞という点から言えば、一つ目安になる「ものさし」だと思う。
で、展示構成、見せ方とか配置、映像と平面作品との絡み方、すごく私の好みでした!! 物語が浮かぶし、何周も何周も作品を巡りたくなる。
私と同じように、何度も何度も何周も、作品周辺をぐるぐると回っている方がいらして、ああ、やっぱり、この作品、魅力的なんだよね〜ってちょっと「いいですよね〜」って言いたくなったぐらいです。(なんか視線が合わなかったので、声は出しませんでしたが)
細かい作品説明や解説は要らない・・・そう思いました。
点数以上に余白を感じて広がりを感じる・・・決して点数は少なくないんですよ、むしろ、アートグミの展示としては多めの点数だと思う。でも、余白がすごくある。広がり、世界が広く深く広がっていく雰囲気がすごく良い。
奥が深い・・・広いだけじゃなく深い・・・その感じがすごく良かったです。
森の中を歩いているような、鳥の鳴き声が響き、樹々の姿を写しとったようなドローイング(写真?・・・ではないよね、たぶん、線画ですよね)が、掛け軸のように釣られていて、木々の間を抜けていくようにそこを巡っていく中に、奥の一番大きなところに、走っている車から見ている都会の風景と道路がずっと映る・・・それがすごく効果的で、現実はどっちなんだろうって思わせる、惑わせる気持ちはすごく詩的な印象がずっと余韻として残りました。
素敵な展覧会だった・・・
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