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国立科学博物館からの返礼品

昨年、話題になった国立科学博物館のクラウドファンディング。
まず、国立の博物館が資金難で標本の作製・保管・整理が追いつかない状態・・・という赤裸々に綴られた博物館学芸員の訴え、運営資金を広く国民からの一般寄付をお願いするというクラウドファンディングに踏み切った。
国立の博物館に十分な予算がつかない・・・という現状を、SNS等で広く公表して、公的機関の援助や融資を飛び越えて、広く一般国民一人一人の寄付を募るという姿勢も前代未聞だし、当初の目標金額1億円も話題になった・・・
ところが、わずか1日で目標金額達成という・・・誰も想像だにしていない結果が出て、これまた話題沸騰となった。

「地球の宝を守れ」というキャッチコピーが実に秀逸だったと思う。
小学生でも分かる平易な言葉であり、かつ、誰の心にも訴えかける大きな理想。
資源・・・ではなく「宝」という、ハートフルな言葉が見事だったと思う。

 用意された返礼品も「科学博物館オリジナル図録」とか「研究員のノートから絵を取ったトートバック」など、シンプルかつお得感をくすぐる選定だなぁと。この辺、抜群のセンスのよさだ。

結局総額9億円強という史上最高額を叩き出して無事に終了。
このたび、無事、返礼品が届いた。
国科博のロゴマークを金地で抜いた真っ赤な装丁。特別感を味わえる装丁です。そして研究員さんたちのノートの中からのスケッチをプリントしたトートバッグ。ああ、生物学科卒の血が騒ぐ!
点描なんですよ、生物のスケッチってね。ケント紙に鉛筆で点々でスケッチしていく・・・

クラファンして初めて、学芸員さん、研究員さんたちの観察ノートなどのコラムも読ませてもらったし、「標本愛」とかこだわりの話を読むことができた。
それほど何度も行ってはいないですが、いつも東京へいくと気になる存在である国立科学博物館、永遠なれ!

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