横山起朗ピアノ・ライブ@白鷺美術
夫が退院する前夜・・・
私は、面会にいかずに、仕事帰りの夜、金沢21世紀美術館からすぐの「白鷺美術」というところでの、ピアノコンサートの場にいました。
何度かお名前を聞いたことがあるピアニストさん。
アルバムを持っているわけじゃないのですが、どこかラジオで流れていたのを、何かをしながら聴いてて「ああ、いいなぁ」って思ってたんですよね。
ここ数年、ギターもバイオリンもチェロもピアノも・・・若い時に好みだった楽曲はもちろん今でも好きなんですが、聴きに行きたいと思うのは・・・若い時にはあまり聴いてこなかった「静かな曲」が多い。私も歳とったんだなぁと実感したり(苦笑)。
白鷺美術も久しぶりだし・・・。
しつらえはとても素敵でした。宮崎さん?だったっけ、モビールの作品があって、それは自然の・・・何か鳥が落とした羽根、木のみ、葉っぱ、を使っての作品で、それがすごく自然に揺れていて、影もおもしろくて。いい雰囲気になってました。
私の弟もピアノの専門家ですが、私たちが習ったピアノの先生は指や手の形に結構うるさくて、卵をつかんで離した時の手の形がピアノを弾く形だとよくおっしゃってたんですが、横山さんの弾き方は指を伸ばして撫でるような弾き方でした。そこから紡がれる優しい音・・・ああ、しみる~
どこかで聞いたことがあるような・・・という記憶のどこかに誰もが持ってる音とメロディをそのまま浮かび上がらせるような・・・・懐かしい?ではなく、「自然な」メロディでした。
海にまつわる曲を3曲ほど続けられたときは、次第に涙が出てきてしまって・・・
これはたぶん、人が共通して持ってる「海」なんじゃないかって思いましたね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?